AES 2017にて『Focusrite Prodivision』発足のアナウンスを行ったFocusrite。
昨年のTim Carol氏のCEO電撃就任から、VP Global Salesに同じく元AvidのRichard Nevens氏が就任。
リッチ氏曰く『Focusrite Proはワークフローや設備をAoIPインフラに移行する際に、販売前と販売後の両方でプロフェッショナルなオーディオクライアントと連携することを目指しています。』とのこと。
Pro DivisionはRed interfaceからDante接続のRedNET各種、そしてISAマイクプリアンプをプロダクトレンジとし、セールス&マーケティングを実施する専門部隊です。先日のIBCでも強力な「REDNET X2P」「Red 16Line」という2機種の新製品をリリースしました。
interfaceラインでは既存のFocusrite Red 4Pre / 8Preに続き、16Lineが新登場。
この型番を見るとMic Preは搭載されていないように感じますが、2chのMic Preが確保されているのもポイント。アナログI/Oを拡張して更に大きな規模のシステムにフィットする製品となっています。またこの製品からThunderbolt3の搭載となり、最新のソリューションとの親和性も高くなっています。それ以外の同シリーズの美点は全て受け継ぎ、DigiLink PortによるPro Tools HDシステムとのダイレクトなインテグレーション豊富なAES端子などはそのままです。
REDNETソリューションの新製品となり、Red 4Preと同じクラスのMic Preを2ch搭載した新製品X2P。これによりCue Box兼Audio I/Oとして全てをAoIPでのシステムアップの際に、マイクの直近でのDante Networkへのシグナルの送り込みを実現します。
それ以外にも将来の拡張性を考えてDanteのコンパクトなInterfaceとしてもいいですし、仕込み・エディット用の端末としても面白い製品だと思います。Focusriteは海外での大規模なシステムソリューションの案件を数多く持ち、そういった顧客からのリクエストを活かした製品開発が行われていることが感じられる新製品です。
将来的にDanteからThunderboltなどに変換などが可能になればモバイルシステムや個人での利用も可能となるだけでに、この辺りの発展にも期待したいところです。現状バーチャルDante接続環境はレコーディングに推奨は難しいレイテンシー環境となっており、Danteカード自体も高価。非常に面白い製品ですので柔軟性ある進化にも期待したいですね。
Focusrite
https://global.focusrite.com/
Writer.Takemoto
記事内に掲載されている価格は 2017年10月19日 時点での価格となります。
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