本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン
head-love Created with Sketch. CREATOR
AES2019

19
Oct.2019
REPORT

AES2019 DAY3 : Flux::

AES19DAY3-1re

Mastering向けの高品位なプラグインからイマーシブ制作ツールまで幅広いラインナップをリリースするFlux::。AES NY 2019ではイマーシブ制作ツールとして評価の高いFlux Spat Revolutionを全面に押し出した展開。YAMAHAのブースではNuendo/Nuageとの連携、AvidのブースではS6Lの連携が展示されるというイマーシブ制作ツールとしての幅の広がりをアピールしています。合わせてバージョンアップの情報が入っていますのでお伝えしていこうと思います。

AES19DAY3-72re

まずはパンニングタイプの追加。これまでもパンニングタイプが複数から選択でき、ソース、ミキシングスタイルに合わせて様々な使い方の出来たSpat Revolutionですが、更にVBIP、DUAL BAND VBPそして、なんとWFSにも対応です。波面合成と呼ばれる技術であるWFSに対応したことで、空間音響再現に磨きがかかります。WFSの詳しい解説は省きますが、様々な分野で活用の方法のカットアンドトライの続けられている技術の一つ。興味のある方はぜひGoogle先生に聞いてみてください。

AES19DAY3-76re

そしてiPad Appへの対応。これまではOSC連携でパラメーターコントロールのみでしたが、iPad上で、そしてマルチタッチで!オブジェクトコントロールが可能となっています。多彩な機能を持つSpat Revolution。パラメーターが多く一つ一つのサウンドを配置していくのにかなりの労力がかかっていましたが、この様な操作性の改善によりどんどん使いやすくなっていますね!これはまさにユーザーが待ち望んだ機能ではないでしょうか。

AES19DAY3-75re

こちらもiPad上で動くアプリですが、何かというとシーンの切り替えを行うソフト。Spat Revolutionの新機能となるのですが、シーンチェンジに合わせて、予め設定したタイムでオブジェクトが次のシーンの位置までオートメーションで動きます。突然、定位がジャンプするのではなく、ゆっくりパンニングする使用ですので、ライブなどをターゲットにした機能と言えます。

AES19DAY3-35re

そしてAVID S6Lとの連携。これまでもS6Lのプラグインとして、深いインテグレーションが可能な製品ではありましたが、更にS6Lのシーンの切り替えに連動(これは、プラグインのパラーメーターとしては出来ていましたが、前述のようにモーフィングします)。

AES19DAY3-51re

これが非常に大きな更新となるのですが、上から2段めのIPアドレスの貼ってある筐体。こちらにはMac miniが2台入っており、S6Lと連動したFlux Spat Revolutionサーバーとして動作をしています。そして2台あるということは、リダンダント運用が出来るということ。

AES19DAY3-52re

こちらはS6L側のSpat Pluginの設定画面ですが、OSC Second Outputの表示が確認できますね。こちらで設定を行うことで、2台のSpat Revolutionへ同時に各種パラメータの伝送を行い並列で動作させます。トラブルの際にはこちらのサーバーとやり取りをしているMADIの回線を入れ替えることで復旧が行えるという仕様です。

かなり多くの機能が実装され、ライブサウンドや設備音響などからのフィードバックを色濃く反映した内容になっていると感じます。もちろん制作向けにもiPadリモートは活躍してくれるでしょう。

大きなジャンプアップがすぐそこにあることを感じさせるSpat Revolutionの更新情報ですね。

Flux::
https://www.flux.audio/

Writer.Yousuke

記事内に掲載されている価格は 2019年10月19日 時点での価格となります。

最新記事ピックアップ

NAMM2025 : TOPPING Professional
中国の広州に本社があるオーディオ機器メーカーTOPPING。元々はリスニングオーディオの分野で高い技術力と開発実績を持っており、世界中から高い評価を得ているメーカーです。その約17年に渡る実績を経て、満を持して音楽制作関 [……
NAMM Show 2025 : Report!!!!!!!!
NAMM Show 2025 行ってきます!!! ReporterMorimoto ReporterSato Shota 怒涛の新製品ラッシュで盛り上がりを見せるNAMM Showがついに開催!今年はプロオーディオに精通 [……
NAMM2025 : MUSICUS
ありそうでなかったロフトベッド+防音室の組み合わせを発見! これは韓国発MUSICUSから発売されている、ロフトベッドの柱に沿って壁や天井に吸音材、遮音材を貼り付けるタイプの防音室です。 本製品は居住スペースの限られてる [……
NAMM2025:MNTRA
GPU処理で5次アンビソニックスまで対応のリバーブ!?MNTRAリビングスカイ登場! みなさんはNAMM2023で話題になったGPU Audioをご存知ですか?GPU Audioは、WindowsPCの外付けGPUやAp [……
NAMM2025 : Solid State Logic
SSLから新製品2種登場!さらにHarrisonからチャンネルストリップが登場! Solid State Logicブースには見慣れた製品が多く並ぶ中、新製品の展示もされておりました。 SSL 18は既存のSSL社のオー [……
NAMM2025 : Audiomovers
Audiomoversブースでは、現在開発中の OMNIBUS Windows版 のデモが行われていました。 これまで「Mac専用バーチャルパッチベイ」として、アプリケーション間とハードウェア入出力間でオーディオ信号を自 [……
NAMM2025 : BLACK LION AUDIO
BLACK LION AUDIOのブースでは、希少なハードウェアコンプを再現したLevel-Locや、48ポイントのTRSパッチベイPBR TRS³ LITをはじめとしたパッチベイ群が展示されていました。Level-Lo [……
NAMM2025 Adamson
1983年にカナダで設立されたメーカーAdamsonのブースでは、モニタースピーカーの新製品、MG10を展示! MG10は完全自己駆動の高性能デュアル10インチモニターラウドスピーカーです。 このMシリーズは重量やフット [……
NAMM2025 : AMS Neve
AMS Neve新製品88Cの詳細を特別インタビュー! AMS Neveからフラッグシップコンソールである88RSのチャンネルセクションにしようされているコンプレッサーを抜き取ったアウトボード88Cが登場です。 会場内で [……
NAMM2025 : KARNO
次世代のアナログプロセッサーSepiaを発見! 会場内にてドリンクバーのボタンのような展示を見つけ立ち寄ったところなかなか面白いデバイスを発見しました。 Sepiaはファミコンのカセットのようなものが1Uラックに6個刺さ [……
NAMM2025 : Focal
Focalからラージサイズのスタジオモニターが初登場! Focal Professionalから初のラージスピーカーが登場しました。 その昔KRKなどのラージサイズのユニットを製造するところからスタートしたFocal P [……
NAMM2025 ROLI
ROLIから新製品”Piano”が登場! コロナ前に日本でも販売されていたROLIから革新的な製品が登場です。 Airwaveという2個の赤外線カメラを搭載したハンドトラッキングデバイスと組み合わせることで、鍵盤から手を [……
Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company