YAMAHAのブースは数多くのデジタルコンソールが並んでいました。YAMAHAのコンソールにBuild-InされるDanDuganのバージョンアップ情報などもありましたが、やはりRock oN的にはSteinbergの方が気になります!今回のTOPICはファームウェアがVer2.1にアップデートされたデジタルコンソールNUAGE(ヌアージュ)。
NUAGEは単なる「DAWとそのコントローラー」ではなく、音響制作のあらゆる要素が完全に一体となったSteinberg Nuendoをそのミキシングエンジンとしたプロダクションシステム。AES NY 2019では、Flux Spat Revolutionのコントロールに対応し、イマーシブサウンド制作の新たなエコシステムが完成しました。これまでにもDolby Atmos,Auro 3D,NHK 22.2など様々なフォーマットに対応をしているNUENDOの実力を発揮できる製品と鳴っています。Nuedno・NUAGEからのSpatのコントロールを少し触らせてもらったのですが、フェーダーで音源の距離などのパラメーターを変更することができ、その操作性を大いに向上させていました。
これは従来からの美点ですが、スピーカープロセッサーMMP1のコントロールをセンターセクションから操作することが出来、Nuegeの操作対象が変わったことを意識せず、シームレスに制作を進めることができるようになっています。
それ以外にもInsert Slotの操作が8ケから16ケに拡張し、標準のVST Multi PannerでのAmbisonic Mising対応、Rio3324/Rio1608のリモートコントロール対応、Ruper Neve DesignのDMP-D8のリモートコントロール対応など、まだまだ対応ラインナップは拡張しそうです。
制作のシステムではDanteを混ぜるのはありえないという発想がありますが、これは初期のDanteは、レイテンシの大きな問題を抱えていたためです。初期の製品はDanteの仕様が成熟していないとうこともあり、レイテンシにシビアな環境では問題になっていました。未だにこのことをおっしゃる方がいるのですが、すでにDanteのバージョンも上がり、複数の機器をデイジーチェーンで接続した際に初めて問題になるというレベルまでブラッシュアップされてきています。「AoIPはレイテンシーが・・・」と言う前に、是非とも改めてお試しいだたければとお思います。
こちらは先日発売された人気オーディオインターフェースURシリーズの後継機UR-Cシリーズ。USB3.0(Type-C)に対応。32bit対応、アウトプットのノブの大型化により、従来のサイズ感はそのままに音質&操作性を向上させています。
YAMAHA
https://jp.yamaha.com
Writer.しまモン
記事内に掲載されている価格は 2019年10月19日 時点での価格となります。
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