1989年、初めてのノンリニア編集「Avid 1」がここNABで発表されその30年という節目に、Avidの主力製品であるMedia Composerのインターフェースが刷新されることが発表されました。
Avid Connectには創設者であるBill Wanerや、Media Composerの設計者でもあり自身がフィルムのエディタであったTom Ohanianも会場に姿を見せ、長年のユーザーからは喜びの声が多く聞こえました。
それでは今回発表されたMedia Composerの機能を紹介していきます。
Avid Connectで真っ先にお目見えした新しいUIです。パネルベースなので、左のバーの部分や下の部分を拡張したり縮小すると、その大きさに合わせて隣のパネルも縮小/拡大します。
そして右側のボタンに注目です!どこかでみたような。
もちろん今までのようにフローティングで使いたい方は、そのままでも使用できるようです。
第一印象はDavinchのようでもあり、Adobeのようでもありといったところでしょうか。
一番左はプロジェクトの一覧で、そのプロジェクトを選択するとビンが表示されます。プロジェクトウィンドウという概念がなくなり、プロジェクトを閉じるときはファイルメニューからClose Projectを選択するようになるようです。
左側のバーにあるタブのようなものはいくつも配置でき、この写真の場合エフェクトパレットとビンの表示をこのタブのようなもので切り替えができるようにしてあります。スペースを効率よく使える仕組みになっていますね。
これはビンマップという機能だそうです。フレーム表示のときビンのエリアが狭いと隠れてしまうクリップがでてきてしまいますが、この機能を使えばビン全体を探すことができます。
Inspectorというウィンドウです。クリップの名前が長かったりメタデータを詳しくしりたい時には、インスペクターで表示できます。
クリップインフォのようなものですが、表示したくない情報はコラムの表示/非表示と同じように選択して隠すことができます。
プロジェクトウィンドウがないとSettingsはどこにあるのかと思ったら、Fileメニューの中にありました。
ここまでUIが変わってしまうと、今まで使ってきた設定が使えなくなってしまうのではないかと心配になりますが、キーボードなどの設定も含めて前のバージョンで使っていたものを引き続き使えるそうです。
新しいエフェクトモード
エフェクトモードに入ってからエフェクトがかけられるようになります。その他にもキーフレームに関することなど便利に改良されてます。
トリムモードのボタン化
タイムラインの左側のスペースがもったいないと思った人は多かったはずです。この機能を使う・使わないの選択と省スペース化が履かれてます。
さらに小さな変更ですが、リフトボタンのアイコンが戻ってきて、長年のユーザーからは拍手も起こってました。
UIのカラー選択
固定のカラーではなく、細かく選べます。クリップカラーも32色になるということです。
32bit floatのサポート、 8K、16K、HDR、様々なカラースペースに対応するために、ACESプログラムに参加し実装への取り組みをしていくことになるようです。
また次世代のAvid Media Engineは、様々なビデオやオーディオストリームをサポートしていきつつ、Live Timelineやバックグラウンドレンダリングをより便利にして、ポストプロダクションワークフローをスピードアップするとのことです(やっと感はありますが)
そして今回は待望のop1aにネイティブ対応、IMFファイルのエクスポートが可能になります。
そしてこのMedia Composer 2019は5月にリリース予定だそうです。
Writer. Tanji
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記事内に掲載されている価格は 2019年4月8日 時点での価格となります。
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