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InterBEEでのセッションが記憶にあたらしい、「Starwars Episode7」のサウンドデザイナーWill Files氏によるセッションがAVID Connect 2016で行われました。
やはり注目のこの作品、司会者が「Starwars Episode7を見ていない人!」と質問をしたところ、手が上がったのは2〜3名、常にサウンドデザインの進化とともにあるこの作品に対する注目の高さを感じさせます。
セッションのタイトルは”BUSINESS OF MEDIA | Advanced Mixing Workflows in Audio Post”サウンドへのアプローチの方法、そしてSpecial High Level Secureなコンテンツの制作のために監督の持つポストプロダクション、Bad Robotに機材を持ち込んでの作業。(素材の持ち出しが現順に管理されているため)実際のフローが語られました。
InterBEEでご覧になった方も多いかと思いますが、トレーラーが完成形として流されると会場からは拍手の嵐!!Q&Aでこのトレーラーのミキシングにかかった日数が尋ねられましたが、なんと2日。これだけの複雑なミキシングをたったの2日は驚きです。しかし、その素材の収取(Skywalkerに保管されているアーカイブからのデジタイズなど)、プリダブなどは2ヶ月ほどかかってじっくりと行われているということ。Final Cutが上がってから、2日というのが実際のところです。
今回のトレーラーを見た方はお気づきかもしれませんが、このようなアクション作品としては異例なほどに音圧が低い仕上がり。それに対しての質問を受けると、デモ要所要所のきっかけにはしっかりとサウンドインパクトが感じられるように意識をしている。ダイナミックレンジを大きく取ることによってより、インパクトの有る作りになるように意識をしたということ。単純に音を重ねるのではなく、音楽の一部を使ってFxとMxが一体となるように意識を払ったということです。
また、効果音にリズムをもたせるということにも意識を割いている。実際に音楽をMUTEして聞かせてもらったのですが、効果音がグルーブをもって聞こえてきていました。これは 編集にもコメントをして修正を重ねながら仕上げていった結果。音楽にも造詣の深いWill氏ならではのミキシングだと感じる一幕だ。
Writer. Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2016年4月18日 時点での価格となります。
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