初日の会期直前にプレスカンファレンスを開催したAJA。数多くの新製品とアップデートが発表されました。テーマはずばり12G。12G対応によって既存のラインを拡張するプロダクトがメインとなりました。
すでに日本語での情報がメーカーサイトで発表されていますので、各製品の詳細や価格情報はそちらにゆずり、IBC会場での様子をお伝えします。
https://www.aja-jp.com/news/press/1109-aja-reveals-new-products-at-ibc-2019
HDR Image Analyzer 12G
Colorfront 社との協業によって開発された 12G-SDI 接続対応の強力なプラットフォームで、リアルタイムでの HDR モニタリングおよび分析に対応します。この新製品は最先端かつ広帯域幅の 12G-SDI 接続を備え、4K/UltraHD HDR のモニタリングおよび分析ワークフローを合理化します。
KUMO 6464-12G
増加する8K解像度の採用に応える形で登場した64×64 SDIルーター。12G対応による高帯域幅、Dual Link / 4K / Ultra HD / 8K ワークフロー向けの複数の入出力をまとめられる柔軟性など、4Uのコンパクトな筐体で素早く簡潔なワークフローを提供することが期待されます。
Corvid 44 12G
ビデオ & オーディオ I/O プラットフォームであるCorvidの12G対応モデル。AJA社WEB上では10種類のモデルが存在すると記載がありますが、展示されていたのは3モデル。中央がHD-BNC+RS422コネクタ、左下がHD-BNC、右下がフルサイズBNCの端子を持ったモデルです。
FS-Mini
3G-SDI、HD、SD 高品質ビデオのフレームを同期し、アップ、ダウン、クロスコンバージョンに対応するFSシリーズにコンパクトモデルのFS-Miniが追加されました。そのクオリティは定評のあるFS-1と同等、と謳われたこのプロダクト。FSシリーズの機能をよりコンパクトに手に入れたい現場に最適です。
openGear® 互換カード
ラインナップを拡大し続けている openGear® シリーズに、3 種類の新しい openGear カード、OG-FS-Mini、OG-ROI-DVI、OG-ROI-HDMIが加わりました。FS-Miniの機能を持ったOG-FS-Mini、コンピューターの DVI または HDMI 出力から、SDI 経由で高品質なベースバンドのビデオ信号へと変換し、ROI への対応により、スキャンコンバージョン、スケーリング、SDI 変換向けのコンピューターや、ビデオソースの信号を簡単に取り出せるOG-ROI-DVI および OG-ROI-HDMIです。
IPRシリーズのアップデート
IPR-10G2-HDMI / IPR-10G-HDMI / IPR-10G2-SDIのファームウェアがアップデートされ、最大 50p の新しい UltraHD 対応、リファレンス入力対応が発表されました。最大 50p までの Ultra HD・ハイフレームレートへ新たに対応するため、制作設備における 10GigE 基盤 (インフラ) を最大限に活用できるようになります。また、IPR コンバーターからの SDI/HDMI 出力を出力先ベースバンド環境の同期信号へ固定可能になります。両製品の Tri-Level (三値) リファレンス入力は PTP ソースとしての機能も兼ね備えており、小規模なネットワーク設定を持つユーザーに手頃な価格のオプションを提供します。
AJA Video Systemshttps://www.aja-jp.com/news/press/1109-aja-reveals-new-products-at-ibc-2019
Writer.Sawaguchi Jr.
記事内に掲載されている価格は 2019年9月15日 時点での価格となります。
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