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レコーダーやエフェクターなどを中心に革新的で意欲的な製品を数多く生み出してきたZOOMは、今回も興味深い新製品を多数展示していました!
構想・開発に2年半をかけたという「S6 SessionTrak」は、遠隔地のミュージシャンとオンラインでジャムセッションを実現する、高速インターネット接続可能なLANポートを内蔵するリモートセッション・ユニットです。サーバーを介さない『S6』本体同士の直接相互通信(Peer to Peer)により、高音質なオンラインセッション環境を構築可能。こうした機器はどうしてもレイテンシーなどが気になったりするかと思いますが、半径1,000km圏程度の距離(日本国内の大半をカバー)なら、実際に同じスタジオに入って演奏するのと変わらないほどの極小レイテンシー(15msの遅延)というものです。
S6 SessionTrakにLANケーブル、マイクや楽器、ヘッドフォンなどを繋いで、準備されたセッションルームに入室、ルームナンバーをメンバーに共有(iOSアプリ「ZOOM SessionTrak」を使うことでセッションルームへの招待がさらに簡単)することで、すぐにリモートセッションが開始。バンドメンバーが北海道にいても九州にいても、セッションに参加する全員が「S6 SessionTrak」を持っていれば、PC不要で最大6人のミュージシャンとのリモートセッションが可能になります。
煩わしいパソコン設定、アカウント登録、サブスクリプション支払いは、すべて不要ということで、ネット経由でのリモート・コミュニケーションが浸透している時代になってきた今、これは是非一度試してみたいですね。
さらに32bitフロート録音に対応した世界初のポータブル・マルチトラックレコーダー『R4 MultiTrak』も展示されていました。
ミュージシャンやクリエイターが、楽曲のアイディアをいつでもスケッチ録音するためにデザインされたこの製品は、最大2トラックの同時録音が可能な4つのオーディオトラックと、ボタンひとつで全トラックの音をまとめたステレオミックスを瞬時に作成するBOUNCEトラックを装備。1〜4トラックの音をBOUNCEトラックにまとめたり、BOUNCEトラックの音を聞きながら空いた1~4トラックに追加録音したりといった(カセットMTRの時代を思い出すような)レコーディングが可能。
さらには2in/2outのUSBオーディオI/O、無指向性マイク、80種類以上のドラムパターン、50種類のインサートエフェクト内蔵といった、ZOOMらしい多彩な機能が搭載されているのも嬉しいですよね。場所を選ばず気軽にレコーディングが楽しめる一台です。
記事内に掲載されている価格は 2023年11月17日 時点での価格となります。
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