Brainstormは放送局を中心に導入の見られるマスタークロック。Video Refを自己生成できたりニーズにマッチした製品が人気のメーカー。DCD-8/12 WORD CLOCKなどジッター削減技術を使用し、様々なエクスターナルリファレンスへの供給と接続を担う機器を開発製造しています。
そのBrainstormから新製品として展示されていたのがこちらのDXD16です。
PTPグランドマスター・クロックやユニバーサル・マルチフォーマット・ジェネレーターを搭載。その名の通りIEEE1558 PTP,GPS,Video,Sync,SDI,WC,AESのリファレンスが出力できます。
IEEE1588 PTPはイーサネットでのメディア接続の際に機器間の時刻情報交換によって、ナノ秒RMSで同期を実現するプロトコルになります。AES67,Dante等のマスタークロックとしての機能を持つAoIPに於いてのマスタークロックの規格と言ってもいいもの。AoIPの中で、同期の問題は顕著であり、様々な同期の方法がありますが、それら全てのMasterとなることで次の世代のマスタークロック製品と言えるでしょう。
こちらはその出力系統が少なくなったDXD-8です。Firmware OptionとしてIEEE 1558 v2
に対応とあり、機能限定はされていますが。現在のシステムのジェネレーターマスタークロックとしては十分な出力と能力だと思われます。
音質にも直接影響があるクロック。多くのユーザーが興味を示し、導入が進んでいます。PTPからのwordclock生成により、今後どの様な運用が行われていくのか注目の製品です。
writer. Yamaguchi
記事内に掲載されている価格は 2017年4月26日 時点での価格となります。
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