看板には「TRUST THE ORIGINAL」の文字。別の捉え方かもしれませんが、必要があればすべて作ってしまうその姿勢はとても心強いものがあります。音の入口出口であるとともに、その品質に問題があれば音に影響を与えてしまうので、あまり注視されにくいですが、今後とも変わらず、様々なニーズに沿った製品を作っていってほしいです。
コネクタといえばNeutrik。ITTやアンフェノールなどもありますが、流通しているXLRのコネクターのほとんどはNeutrik社のものでしょう。コネクタの種類も多岐にわたり、何より、受け側も供給することからも、多くの機材で目にする物となっています。
この写真はそのNeutrik社製トランスミッターになります。両サイドのXIRIUM PROからその横にある受信機で出力することができます。iPad上からもアクセスでき、App Storeからダウンロードをすればコントロール可能です。また、左端にはUHD(ウルトラハイビジョン)4K8Kに対応したBNCのコネクタ、また受け側も見ることができます。
こちらはInterBEEなどの展示会場でもよく見られるもので、各コネクターがディスプレイされています。多芯のコネクタのバリエーションが多いのは、マルチケーブルなどの規格に対応するためで、電力量やアンペア数に合わせてそのコンタクト部も太さが変わり、それに対応する形でNeutrikが製造しているものを選定し、使うことができますので、その組み合わせで製品は増える一方です。
今回面白いと思ったのは10芯XLRキャノン。通常3接点のところに10芯というのは驚愕です。自分で7芯のTubeMic用のものは作ったこともあるのですが、スペースなどから考えてもそんなに細くて大丈夫なのか、と思うものでした。実際にはアナログではなく、Cat 5E接続のPoE+用のコネクタ。よく見ると2芯のみ太い事がわかります。こちらが電源供給部分となり、最大16A、50Vの耐圧に対応していますので、今後のネットワークオーディオの中での1つの接続形態の提示という事になるでしょう。
こういった新たな商品も積極的に製造されていくのでコネクタで困ったことがあれば大抵はNeutrikで代替がきき、非常に頼もしさを感じます。
Writer : Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2017年4月28日 時点での価格となります。
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