波型の大型看板と、それにぶら下がる3種類の看板が目に留まりやすいSOUND DEVICESブース。商品自体が小型な故に展示自体はこじんまりとした印象ですが、多くの製品が陳列され、メーカーの方が熱心にその性能と使いやすさをプレゼンしていました。
ポータブルプロオーディオとして、その安定性と音質に定評のあるSound Devices社。MADI/Dante対応のレコーダーはLiveでのバックアップとしてもとても優秀であり、その製品の殆どが小型で場所を取らず、CFやSD、SSDなどのストレージを使用することで、内部完結もできる外録にも秀でた製品が特徴です。
そんなSOUND DEVICES社から今回のNAB2017で新製品が発表されました。MixPre-3 & MixPre-6です。
カタログの表紙にもある「Anytime, Anywhere Audio」のキャッチコピーの通り、このMixPre単体にオーディオレコーディングの機能のほとんどが詰まっています。何と言っても、まずはそのサイズ。
A4サイズのカタログとMixPre-3なら横幅はほぼ同じ。MixPre-6にしてもMacBookと同サイズの横幅になっています。重くなりがちなMicpre搭載のレコーダーの中で持ち運びに有利なサイズ感です。
内部のSDカード録音だけではなく、USB接続ではインターフェイスとしても駆動でき、Pre-6は192kHz、Pre-3は96kHzまでカバー。USBもAタイプのものだけでなくType-Cのコネクタも搭載しており、USB接続はもちろんのこと、給電も可能で出先でのバッテリー不足に悩まされる事もありません。
HDMI TC inもあるので、映像との同期を取りつつの録音もでき、まさに死角のないつくりになっています。肝心のMicPreもSOUND DEVICESによるClass-AのKasmir MicPreということで定評のある音質がさらにグレードアップされています。
ディスプレイ部分はタッチパネルになっており、フィジカルでの操作も考慮されていて、なによりアナログなボリュームにこだわって操作性も良好です。
Bluetoothを使ってiOSのWingmanアプリでのremoteも可能となっていて、新旧織り交ぜた多機能さは間違いなく今後多くの現場で使われることでしょう。NABの会場でも話題の製品でした。すでに海外サイトでは予約も始まっており、発売時期は5月とアナウンスされています。MixPre-3は$649、MixPre-6でも$899とお手頃な価格となっています。
Writer. Yamaguchi
記事内に掲載されている価格は 2017年4月25日 時点での価格となります。
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