白いスクリーンに製品やスペックなどの情報が随時入れ替わり表示されていたSynthaxブース。やはり人が集まるのはRME製品で、写真からでもその注目度がわかるほどに盛り上がりを見せていました。
ラックケースにはRME製品がずらり。説明はいらないと思いますが、RMEはクリアな音質と解像度、システム構築に優れたデジタルの汎用性、拡張性の高さが評価され、ユーザーを順調に増やしているメーカーです。
NAMMショーで発表されたFireface UFXⅡからUCXまで現行機種の多さとその息の長さを再確認しました。また、こう見ると旧製品のブラッシュアップの傾向も顕著で、今ある機能をさらに進化させていくRMEの姿勢もうかがえます。
そんな中、注目したのはこちらのDigiface AVB。
MADIfaceの次は単純なDanteコンバーターか、と予想していたところにAVBという選択は興味深いです。実際に過去のインタビューではAVBは視野に入っていなかった、との発言もあることから、RME側の捉え方が変わってきているのではないでしょうか。ネットワークオーディオ規格の今後も要注目の分野と言えるでしょう。
こちらの展示では、その接続例が見てとれます。正面のMacbookにUSB3.0でDigiface AVBが接続され、Avid社のS3L Stagebox(右側のXLRのボックス)をAVBで接続しています。
XLRでアナログを更にmyMix IEX-16LにAD接続をして、さらにAVBとして他の機器に接続する事も可能なように、スイッチングハブで接続をまとめるかたちになっていました。
こちらのmyMix controlではmyMixのシステム制御が可能となるので、myMixのシステムと共にAvid社のS3Lを使用することもでき、拡張性の高さとコントロールの利便性を両立できます。
今までMADIとの接続に力を入れていたRME製品の中で、このAVB対応の製品を発表したのは今後の展開にも大きな意味を持っているのではないかと思いますが、一方で未だ本国サイトの更新はなし。今後の発展に注目です。
Writer. Yamaguchi
記事内に掲載されている価格は 2017年4月25日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ