本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン
head-love Created with Sketch. CREATOR
nab2019

09
Apr.2019
REPORT

NAB2019 : Day 1 :BlackmagicDesign DaVinci Resolve 16 Fairlight

nab2019 Blackmagic Design booth

nab2019_index_bannar

8K対応製品で会場をわかせたBlackmagicDesign。Davinci Resolveも順調にバージョンアップが行われ、Davinci Resolve 16が登場しています。編集の新機能も満載なのですが、Fairlight部分の更新をお伝えします。その注目は、なんと言ってもimmersive Audioへの完全対応!

nab2019 Blackmagic Design boothまずは、このPrefarence画面をご確認下さい。ただ単純に3D Surroundへ対応したということではありません。ご覧のように、Dolby Atmos/AURO 3D/MPEG-H/SMPTE-ST-2098という4つものフォーマットに対応してきました。まずは、Dolby Atmosへの対応状況からお伝えします。

nab2019 Blackmagic Design booth設定は、RMUとの接続を行うためのIPアドレスと、出力のポートの設定。外部の別体PCにセットアップされるRMU=Renderer and Mastering Unitとの接続の設定があります。Audioの出力と、Dolby Atmosの制作に必須となるObject Metadataの出力が行えるということになります。

nab2019 Blackmagic Design boothそして、Immersive Audioの制作のためにこちらのB-Chain Controlが追加されています。これにより、RMUとのSend ReturnをシームレスにDavinciに統合することができるようになっています。

nab2019 Blackmagic Design boothメインのFairlight Console側の展示は、Stand AloneのRMUとの組み合わせで展示が行われていいました。Dolby非公認ということですが、iMac Proでの展示では、RMUがOne-Boxで動作していました。それが冒頭の写真。

nab2019 Blackmagic Design booth

こちら、Dolby Atmos Production Suiteが動作しているものだと思い、内部パスはどうしているのか?と質問をしたところ、Mastering Suiteが同じPC内部で動作しているとの回答。Davinci-Fairlight Softwareからは、CC-2、SX-36経由でMADIが出力され、それを同一のPCに接続されたもう一つのAudio Interface(ここでは、MOTU M64が使われていました)に入力。というシグナルフローで実現。今後、このOne−Box仕様がDolbyの推奨が取れたとしたら、非常に大きなトピックとなることでしょう。

AURO 3Dに関しては、バスの用意をしているので、ディスクリートで書き出しができるようになったということ。エンコーダー、デコーダーの統合はこれからの課題だということです。

nab2019 Blackmagic Design boothそして、MPEG-Hへの対応状況。こちらの画面が、MPEG-Hのメタ情報のページ。Kind / Languegeという2つのメタの情報を出力可能。メタデータのグルーピング、Objectグループの設定などがこちらの画面で行なえます。そして、設定したメタデータは、

nab2019 Blackmagic Design boothこのようにMPEG-H AUDIO Fileとして出力が可能となっています。リアルタイムのストリーム出力は出来ないということですが、プロダクション向けのアプリケーションだということを考えると必要十分な制作機能が備わっていると言えるでしょう。

nab2019 Blackmagic Design boothバスに関してもこのように、Immersive Audio対応のものが準備されていました。申し訳ないですが、AURO,SMPTE-2098の設定写真は、後日追加させていただこうと思います。

nab2019 blackmagicdesign davinci resolve16他にもラウドネス計測機能の強化として、各種プロファイルを設定可能になったりと、その機能強化が図られています。

非常に完成度の高いImmersive Audioへの対応。今後もその部サッシュアップ情報など随時お届けしようと思います!!

Writer : Yosuke

Blackmagic Design
https://www.blackmagicdesign.com/

ROCK ON PRO POST NAB セミナーもお見逃しなく!

PostNAB2019_mirocNAB Show 2019の模様を徹底レポート!溢れる最新情報の中から、いま注目すべき内容をリアルに、かつ濃密に、いち早くお伝え致します!!お申し込みは下記リンク先ROCK ON PRO WEBサイトから!
POST NAB2019!! 最新最速レポートセミナー!!>>

 

nab2019_index_bannar

この記事、あなたの評価は?

    記事内に掲載されている価格は 2019年4月9日 時点での価格となります。

    最新記事ピックアップ

    NAB 2024 Day 4 : Audio-Technica
    Audio-Technicaブースにはモータースポーツの収録に適したマイク、BPシリーズがレーシングスーツと共に展示されてます。中央のBP4027はステレオ仕様のショットガンマイクで、単一・双指向性に対応した高感度ユニッ [……
    NAB 2024 Day 4 : Sonnet Technologies
    Sonnet Technologiesブースには、Thunderbolt 5 eGPUの看板が!Thunderbolt 5は”双方向80ギガビット/秒(Gbps)の帯域幅を実現し、Bandwidth Boos [……
    NAB 2024 Day 4 : Cerevo
    Cerevoブースには新商品であるFlexTall Proの姿が!FlexTall Proは有線・ワイヤレスに対応したタリーランプで、有線の場合はEthernetによるPoEに対応。ワイヤレスの場合はランプ1台を親機とし [……
    NAB 2024 Day 4 : WavesLive
    2024NAMMショーでも話題になったオールインワンのプラグイン・エフェクトラック、WavesLive SuperRack LiveBoxの実機をLawoブースで確認することができました。背面の端子類を確認できたのは、こ [……
    NAB 2024 Day 4 : 3PlayMedia
    NAB 2024のIT系の企業が集まるWest Hallで面白いソリューションを展開しているメーカーが有りましたのでご紹介したいと思います。その名もAI DUBBING。メーカーは3PLAY MEDIAという会社。 ht [……
    NAB 2024 Day 4 : SENNHEISER
    ゼンハイザーは、ロケーション用のマイク、ワイヤレスといった製品を中心に展開。その一角には、もちろんNEUMANNも。さらには、グループの一員となったMERGINGの姿もありました。 Neumannコーナーでマイクは別の場 [……
    NAB 2024 Day 4 : Salsa Sound
    IBCでもレポートをお届けしたSalsa Sound。汎用PCベースで、MPEG-Hのエンコードの出来るこのアプリケーションですが、MPEG-Hのオブジェクト性と同様の考え方で、同時に5.1chと2ch、更には、ナレーシ [……
    NAB 2024 Day 3 : GB labs
    海外レポートでも毎回取り上げているエンタープライズ向けNASのメーカーGB labs。汎用性の高さとその高速性で国内でも多くの導入の見られるNASサーバーの一つです。そのGB labsの最新ソリューションであるNebula NASをご紹介し…
    NAB 2024 Day 3 : Fraunhofer
    MPEG-Hが、世界の放送局、日本の放送局でも次世代放送規格として採用が決まり始めたFraunhofer。NAB 2024ではその最新情報を聞くことが出来ました。
    NAB 2024 Day 3 : Neutrik
    コネクターのリーディングカンパニーNeutrik。XLRのケーブルはもちろんTSR、スピコン、パワコン、イーサコンなどいたるところでお世話になっている同社からDanteのInterfaceが登場しました。 ラインナップは [……
    NAB 2024 Day 3 : AJA
    アメリカ製にこだわるAJA。新製品では有りませんが、NABの会場でも各社の採用が目立つNDIの製品がありますので、ご紹介したいと思います。 こちらがその製品。AJA Bridge NDI 3Gとなります。3G-SDI信号 [……
    NAB 2024 Day 2 : Vizrt
    Rock oNレポートでは初登場となるVizrt。なぜこのメーカーを取り上げるのかというと、Rock oN Awardも獲得しているNDIの開発メーカーであるNewtekを買収し、傘下に収めたため。Vizrtの一部となったNDI、そしてTr…
    Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company