8K対応製品で会場をわかせたBlackmagicDesign。Davinci Resolveも順調にバージョンアップが行われ、Davinci Resolve 16が登場しています。編集の新機能も満載なのですが、Fairlight部分の更新をお伝えします。その注目は、なんと言ってもimmersive Audioへの完全対応!
まずは、このPrefarence画面をご確認下さい。ただ単純に3D Surroundへ対応したということではありません。ご覧のように、Dolby Atmos/AURO 3D/MPEG-H/SMPTE-ST-2098という4つものフォーマットに対応してきました。まずは、Dolby Atmosへの対応状況からお伝えします。
設定は、RMUとの接続を行うためのIPアドレスと、出力のポートの設定。外部の別体PCにセットアップされるRMU=Renderer and Mastering Unitとの接続の設定があります。Audioの出力と、Dolby Atmosの制作に必須となるObject Metadataの出力が行えるということになります。
そして、Immersive Audioの制作のためにこちらのB-Chain Controlが追加されています。これにより、RMUとのSend ReturnをシームレスにDavinciに統合することができるようになっています。
メインのFairlight Console側の展示は、Stand AloneのRMUとの組み合わせで展示が行われていいました。Dolby非公認ということですが、iMac Proでの展示では、RMUがOne-Boxで動作していました。それが冒頭の写真。
こちら、Dolby Atmos Production Suiteが動作しているものだと思い、内部パスはどうしているのか?と質問をしたところ、Mastering Suiteが同じPC内部で動作しているとの回答。Davinci-Fairlight Softwareからは、CC-2、SX-36経由でMADIが出力され、それを同一のPCに接続されたもう一つのAudio Interface(ここでは、MOTU M64が使われていました)に入力。というシグナルフローで実現。今後、このOne−Box仕様がDolbyの推奨が取れたとしたら、非常に大きなトピックとなることでしょう。
AURO 3Dに関しては、バスの用意をしているので、ディスクリートで書き出しができるようになったということ。エンコーダー、デコーダーの統合はこれからの課題だということです。
そして、MPEG-Hへの対応状況。こちらの画面が、MPEG-Hのメタ情報のページ。Kind / Languegeという2つのメタの情報を出力可能。メタデータのグルーピング、Objectグループの設定などがこちらの画面で行なえます。そして、設定したメタデータは、
このようにMPEG-H AUDIO Fileとして出力が可能となっています。リアルタイムのストリーム出力は出来ないということですが、プロダクション向けのアプリケーションだということを考えると必要十分な制作機能が備わっていると言えるでしょう。
バスに関してもこのように、Immersive Audio対応のものが準備されていました。申し訳ないですが、AURO,SMPTE-2098の設定写真は、後日追加させていただこうと思います。
他にもラウドネス計測機能の強化として、各種プロファイルを設定可能になったりと、その機能強化が図られています。
非常に完成度の高いImmersive Audioへの対応。今後もその部サッシュアップ情報など随時お届けしようと思います!!
Writer : Yosuke
Blackmagic Design
https://www.blackmagicdesign.com/
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