ドイツの研究機関であるFraunhofer。mp3の開発元としてよく知られているところではありますが、次世代の放送用音声フォーマットとしてMPEG-Hを推し進めています。NAB 2019では、従来の生放送向けの機器とは別に、制作向けツールが登場しています。
こちらは、Fraunhoferが独自に開発をしたプラグイン。MPEG-Hのパンナーと、メタ情報追加用のツールです。写真は Pro tools上で動作しているAAX Plug-inですが、VST版もあるということ。しかも無償で配布をおこなっており、誰でもダウンロードが可能。このプラグインからMPEG-H Audio Fileの書き出しが可能だということです。
ダウンロードリンクはこちら>>> www.iis.fraunhofer.de/mhapi
そして、ほか記事でもお伝えしているように Blackmagic Davinci Resolve 16で統合された環境での書き出しも実現しています。順調に制作向けの環境も整備されていることがわかります。
改めてMPEG-Hの概要ですが、SDI embeded Audioの16chを使い15chのオーディオデータと、1chのオーディオデータトラックにデータとして埋め込まれたメタデータにより、インタラクティブな音声を記録したり、イマーシブな音声(オブジェクトオーディオ)、更には、アンビソニック音声にも対応したフォーマット。リアルタイムにメタデータを生成する機器もあり、次世代の放送向けの音声として注目されている規格となります。
こちらが、生放送向けのリアルタイム・システム。再生向けには、サウンドバーをFraunhoferが独自に開発を行ったりと、制作現場から、リスニングまでをフォローした規格となっています。すでに韓国では放送も始まり実運用のノウハウが蓄積され始めています。
Writer. Yousuke
Fraunhofer
https://www.iis.fraunhofer.de/en.html
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記事内に掲載されている価格は 2019年4月11日 時点での価格となります。
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