毎年恒例「Winter NAMM SHOW」参加に向けて、NAMMショーレポーター(スティービー竹本&ナインハンドレッド松山)が渋谷から約9000km離れた開催地LAに到着!
直前に公開されていたHOTな新製品情報の嵐に胸を踊らせつつも、東京発フライトは近年稀に見る大雪見舞われ(1月23日)、2時間近くの出発遅延。どうなることやらと不安を抱きつつ、一行はLAXに無事到着。既に空港では展示機材を抱えた「NAMM SHOW」参加メーカーの御一行が数多く見受けられ、一抹の不安は瞬く間に高揚感へと変わりました!
現地レポーターとしてRock oN ユーザーにHOTなNEWSを伝えたいという使命感の元、レンタカーに乗り込んで今すぐLAXを出発。寝不足時差ぼけを物ともせず本日のメインイベントとなる Artist Relations Endorse Expo会場へ。
Artist Relations Endorse Expo
シャノンストリート3021に位置する会場『Hybrid Studio』はレコーディングスタジオ及びLIVEステージを備えており、ビデオや写真撮影、ミキシングからマスタリングまでをアナログとデジタルの垣根を越えて提供する、カリフォルニアオレンジカントリーのエンターテインメント発展を目的としたマルチメディア制作施設です。
Hybrid StudioそしてHybrid Studioで開催されるArtist Relations Endorse Expoは、メーカーとアーティストが製品をどのように活用するのかを学び、機能/利点/ワークフローを理解するアーティスト専用イベント。日本国内ではメーカーとアーティストのEndose関係は両者のみの非常にクロージングな印象がありましたが、このように多くのブランドとアーティストが互いの製品やデモの長所を意見交換し、より良い製品PR方法を模索するのは大変興味深いですね。
Artist Relations Endorse ExpoNAMMショーは、製品ディストリビューション及び販売するために設計された本当に素晴らしいトレードショーですが、エンドースエキスポは、NAMMやその他ショーイベントでの素晴らしいデモを生むためのプライベートアーティストイベントというわけです。
LEWITT
そんな会場レコーディングスタジオ内で一際注目を引いていたのはオーストリア発マイクブランド「LEWITT」。NAMM直前ということもあり、CEO Roman氏も同席。いつものグリーンネクタイ(ブランドカラー)が今回もキマっていてお洒落ですね…この絶好の機会に松山が突撃インタビュー!LEWITT の一押しプロダクトをCEO Roman氏に直接ご説明頂きました。
LCT 540 SUB ZERO
昨年10月のAESにてお披露目となった「LCT540 SUB ZERO」は設立当初より続く「セルフノイズ・ゼロ」への執念が生み出したピュアマイクと言えるでしょう。人間の最小可聴域(threshold of hearing)を全ての帯域で下回り、私たちでは体感出来ないレベルまでノイズを抑えています。
とにかくピュアな収音への拘りが、楽器やボーカル録音のディテールを最大級に引き出すことになるでしょう!
LCT 441 FLEX
LEWITT最新マイクの登場です。動画から見てもお分かり頂けるように、マイク本体のパネルに8つの指向性表記が存在します。1本であらゆるスタジオレコーディンを可能にするという多機能性。まさにFLEXIBLEなマイクそれが最新作「LCT 441 FLEX」です。
収録楽器によって指向性を切り替えるのはもちろんですが、あえてルーム感を足してライブ感を加えたいときにもこの選択肢の豊富さは有力だと思いますよ!LCT 440で評価の高かったピュアサウンドを更にFLEXIBLEに。
OWC
そしてこちらは別室専用デモルームを備えているOWC。同社からはThunderbolt3の40Gb/sの帯域を生かした驚異のマルチ接続性を持つThunderbolt 3 Dock、そして最大2600MB / sの持続データレートを備えたEnvoy Pro EX Thunderbolt 3を紹介。
前者はThunderbolt 3, USB 3.1, FireWire 800, SD Card Reader, mini DisplayPort, S/PDIF, Gigabit Ethernet, Audio In/Outとこれでもかという接続性を生かし、5Kディスプレイまたは2基の4Kディスプレイにも対応。そして後者は超高性能シングルブレードM.2 SSDにより前述のデータレートを実現。コンパクトかつ堅牢な筐体ながら、重量級タスクをリアルタイムで処理します。
会場ではそのほかにもNordやStudioLogic、CMEなどおなじみの鍵盤楽器メーカーから64Audio、B&G Guitarsなどジャンルにとらわれない様々なブランドが展開。CMEブースでは複数のX-Keyを組み合わせたパフォーマンス方法をメーカースタッフがアーティストと相談していたのも印象的でした。
さらにここHybrid StudioではNAMM二日目となる1/26(金)の夜にNAMMアフターパーティを開催するとのこと。オープンバー、無料In-n-Outフードトラック、地元のバンドらを紹介するライブミュージックショーケースが予定されており、アナハイムコンベンションセンターへの無料シャトルサービスも提供していますのでお時間のある方は是非!
Spectrasonics 新オフィス
そして一夜明けディズニーを始め著名フィルムスタジオが数多くオフィスを構えるバーバンクへ。ワーナーブロスと同じCentral Park at TOLUCA LAKE内に昨年夏Spectrasonicsの第二ヘッドクオーターとなるオフィスが新設されたのです!
エリックパーシング自らのオフィスツアーの模様は後日記事にて詳細お届けします。各部屋に配されたコアな楽器類の数々、外光を多く取り込んだ開放感のある空間デザイン、プロダクトGUIやパッケージデザインに携わるキーマンらとの出会い、サウンドデザインのためのアイデアルーム紹介まで、サウンドクオリティ同様圧倒的な美しさを誇ります!
エリックパーシング氏自らのデモ演奏や逸話の数々は後日インタビュー記事にてお届けします。こちらはエントランスにあるオーストラリア大陸の先住民アボリジニの楽器ディジュリドゥ。エリック氏自ら実演してお出迎え!#NAMM2018RockoN pic.twitter.com/FmKdqxEZtT
— Rock oN Company (@RockoNCompany) 2018年1月25日
最後にSpectrasonicsの製品はこれほど長く愛されるのかを聞いた所、エリック氏曰く『アーティストが所有して本当に誇れるようなクオリティ、そしてそのために開発に費やした時間と情熱があれば、製品の価値は長く維持される、それはSpectrasonicsの哲学です』
詳細なレポートはNAMM後にお届け、あのビンテージ銘機と最新Keyscape Standaloneモードの共演も登場しますよ、お楽しみに!
そしてついに明日はお待ちかねのNAMM初日!久しぶりのNAMM出展となるNative Instruments ダニエル・ハーバー氏による公演から、Avid CEOによる最新発表、KORG Prologueのデモ演奏などなど開始から最新情報の応酬となる予定!
日本時間深夜3時より開場です! ご期待ください!
記事内に掲載されている価格は 2018年1月25日 時点での価格となります。
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