さて!やってまいりましたAvidブースです!今回のNAMM2019におけるAvidブースは毎日かなりのステージ数が組まれており、その面々もTony Masetari、Leslie Brathwaite、Alan Meyerson、Andrew Scheps、Tchad Blakeなど、、、挙げればキリがないビッグネームが並びます。InterBEE2018でも来日したWill Filesのセミナーも行われており、そのステージ上には、、、日本ではおなじみのAvid ダニエル氏の姿が!
そしてステージ裏に回ると、画面に映っているのは「Avid Link」用いたWill Files氏とダニエル氏のステージ生中継。Avid Linkは昨年登場したフリーのアプリでAvid製品の管理やユーザーコミュニケーションが行えるツール、My Avid登録を行えばPro Tools等のユーザーでなくても利用できるオープンなフリーアプリです。その中で今回のようなライブストリーミングも行われており、実際の様子を現地で見ることができました。
そのダニエル氏にNAMM2019でのAvid情報をお伺いです。まず、今回のNAMMでは新製品・新機能のリリースではなく「テクニカルプレビュー」という形で情報のリリースを行なっているとのこと。今後の開発状況によっては内容も変わっていく可能性がありますが、第一のニュースは次バージョンのPro Tools | Ultimateについて対応Voice数が大幅に増やされるとのことです。
現状でのVoice数は256ですが、これが次のバージョンでは384に増やされます。つまりHDX3の構成であれば最大1152ものVoice数に拡大。よもやますればHDX4(!?)とも言えるような能力にエクスパンションされるそうです。Dolby AtmosほかImmersive Audioの制作に必要となるだろう要素に対して先んじて手を打つ格好。また、このVoice数の拡大についてHDX環境ではファームのアップデートで対応できるとのこと。
また、HD Nativeについても今後リリースされる「Voice Pack」を導入することで、例えば仕込み環境のCPUベースで動くHD Native環境でも最大1152まで拡張することができるそうです。なおこの「Voice Pack」は128ボイス増毎に1パックとなるようで、最大6パック(768)の拡張が可能、つまりベースとなる384と合わせて1152となる算段。HDX環境でもHD Native 環境でも作業ファイルの共有にハードルができないよう互換性が確保された内容です。残念ながら価格・リリース時期等は今後の情報で、、となるあたりが「テクニカルプレビュー」たる所以ですね。
そのほかの情報では、Pro ToolsでMIDIが現状の512から1024へ拡張されたり、S6とPro Toolsのコミュニケーションについても改善がなされるようです。また、Pro ToolsのバージョンアップとともにEUCONも2019リリースが行なわれ、iPadアプリであるPro Tools|ControlからMTRXのモニタリング・セクションのコントロールが可能にとのこと。
これらの機能によって、メインS6・仕込みS3+Dockというパターンであっても「ミックス互換+トラックカウント互換+モニター環境互換」を維持できることに。さらに考えればNEXIS等でサーバーを設けてのワークフローも統合されたものになり、この点は世界各国のNetflixコンテンツ制作を行なっているプロダクションからのニーズも高い部分だそうです。
最後になりましたが、Sibeliusも2019.1がリリースされており、こちらは早々に国内でも展開が始まるようです。さて、 次期Pro Toolsのリリースがいつ頃になるのか、、、関西地区の方は2/15(金)に開催されるAvid Creative Summit in Osaka(https://pro.miroc.co.jp/headline/acsu-osaka-2019/)でダニエル氏からその全貌が伝えられる!? 、、かもしれません!! ぜひイベント詳細も併せてチェックしてください!!
Writer : Miyagawa
Avid
https://www.avid.com/ja/
記事内に掲載されている価格は 2019年1月28日 時点での価格となります。
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