本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン
head-love Created with Sketch. CREATOR
SUPERBOOTH17

21
Apr.2017
REPORT

SUPERBOOTH 2017 DAY1 : Novation

SUPERBOOTH17 Rock oN Show Report

SUPERBOOTH17 Rock oN Show Report01_04
SUPERBOOTH17 Rock oN Show ReportSUPERBOOTH17 Rock oN Show ReportSUPERBOOTH17 Rock oN Show Report

20170420superbooth_1day_54_

ついにこの時が来た! NovationがSUPERBOOTH17で2つの新製品を発表です。迷路のようになったブースを奥へ進むと…

PEAK

20170420superbooth_1day_64_

新製品の一つ PEAK がお出迎え。PEAKは3オシレータ、8ボイス・デスクトップ・ポリフォニックシンセです。

気になるのはオシレーターに採用された「Oxfordオシレーター」。これはNoavtionのNova/Super Nova IIの開発者であるChris Huggett 氏が立ち上げたOSC (Oxford Synthesizer Company)をうかがわせるネーミングです。どういったものなのかは続報でお伝えしますが、これは2つの方式を持ったデジタルオシレーターです。

一つはメーカー曰く「高品質のNCO(数値的に制御されるオシレータ)により完全なアナログサウンドになる」。というアナログシンセスタイル。そしてもう一つは17のウェーブテーブルを持ったウェーブテーブル方式となります。

アナログライクなNCOとウェーブテーブルはクロスモジュレーションによりさらに複雑なサウンドに変化させることができます。

8ボイスのPEAKはボイスごとにレゾナント・マルチモード・アナログフィルタを搭載。さらにボイスごとにプリフィルタ、ポストフィルタ、グローバルの3ポジションにディストーションを配備するという徹底ぶり。ソフトシンセとプラグインによるディストーションテクニックをそのままハードウェアシンセで活かせますね。

他にはアルペジエーター、コーラス、リバーブでサウンドをよりゴージャスにエディット。

20170420superbooth_1day_62_

PEAKは背面にMIDI In/Outと、他のモジュラーシステムとの統合を可能とするCVモジュレーション入力を装備。またUSB端子はパッチエディットのためのComponentsソフトウェアをインストールしたPC/Macと接続の為に使われます。

強力なウェーブテーブルオシレーターとボイスごとに置かれたフィルターとディストーションがPEAKの特徴でしょう。上記しましたが、PEAKはソフトシンセとプラグインを使ったテクニックがそのまま使える、ソフトシンセと張り合うハードウェアシンセだと思います。

Circuit Mono Station

20170420superbooth_1day_60_

こちらはマトリクスタイプのシーケンサー付き2ボイスモノシンセCircuit Mono Station。先に発売されている単体グルーブマシンCircuitとは似て異なるものです。

Circuit Mono Stationはインパクト大の32ベロシティ対応RGBパッドが合計32個並んだシンセサイザーとは思えないルックス。リズムマシンみたいでしょ?違うんです。シンセなんです!

Circuit Mono Stationはモノシンセサイザーを2基搭載。3つのモードを持つディストーションと、ハイパス、ローパスの12dB/24dBフィルター。

シーケンサーは3トラックあり、2つがモノシンセそれぞれ。もう一つがモジュレーションの為だけに使われます。このモジュレーショントラックはCV outを経由して外部機器へモジュレーションソースを届けます。

20170420superbooth_1day_61_

Circuit Mono StationにはAUDIO IN/OUT 、MIDI In/Out、USB、CV、GATEの入出力が備わっています。これでDAW、デジタル機器、アナログリズムマシン、モジュラーシンセ、エレキギターほかありとあらゆる楽器をつなぎ拡張することが可能です。メーカーもそういった使い方を推奨しているようで、その証拠にCircuit Mono StationにはなんとLive liteがバンドルされます。

まるでableton live9の専用コントローラーPUSHのようにマトリクスで入力するシーケンサーは、鍵盤を使ったそれとは違いDAWとソフトシンセを使った作曲に似ているかもしれません。Circuit Mono Stationはこれまでの枠からはみ出るライブスタイルのシンセサイザーと言えるでしょう。

20170420superbooth_1day_55_

20170420superbooth_1day_56_

20170420superbooth_1day_57_

新製品のPEAKとCircuit Mono Stationにたどりつくまで、歴代の有名シンセサイザーを時代順で展示していたNovationブース。

20170420superbooth_1day_58_

言葉は無くとも歴史の重みを感じさせる展示が印象的でした。

Writer.Tomtia

Novation
https://us.novationmusic.com/

SUPERBOOTH17 Rock oN Show Report

SUPERBOOTH17 Rock oN Show Report01_04
SUPERBOOTH17 Rock oN Show ReportSUPERBOOTH17 Rock oN Show ReportSUPERBOOTH17 Rock oN Show Report

記事内に掲載されている価格は 2017年4月21日 時点での価格となります。

最新記事ピックアップ

NAMM2025 : TOPPING Professional
中国の広州に本社があるオーディオ機器メーカーTOPPING。元々はリスニングオーディオの分野で高い技術力と開発実績を持っており、世界中から高い評価を得ているメーカーです。その約17年に渡る実績を経て、満を持して音楽制作関 [……
NAMM Show 2025 : Report!!!!!!!!
NAMM Show 2025 行ってきます!!! ReporterMorimoto ReporterSato Shota 怒涛の新製品ラッシュで盛り上がりを見せるNAMM Showがついに開催!今年はプロオーディオに精通 [……
NAMM2025 : MUSICUS
ありそうでなかったロフトベッド+防音室の組み合わせを発見! これは韓国発MUSICUSから発売されている、ロフトベッドの柱に沿って壁や天井に吸音材、遮音材を貼り付けるタイプの防音室です。 本製品は居住スペースの限られてる [……
NAMM2025:MNTRA
GPU処理で5次アンビソニックスまで対応のリバーブ!?MNTRAリビングスカイ登場! みなさんはNAMM2023で話題になったGPU Audioをご存知ですか?GPU Audioは、WindowsPCの外付けGPUやAp [……
NAMM2025 : Solid State Logic
SSLから新製品2種登場!さらにHarrisonからチャンネルストリップが登場! Solid State Logicブースには見慣れた製品が多く並ぶ中、新製品の展示もされておりました。 SSL 18は既存のSSL社のオー [……
NAMM2025 : Audiomovers
Audiomoversブースでは、現在開発中の OMNIBUS Windows版 のデモが行われていました。 これまで「Mac専用バーチャルパッチベイ」として、アプリケーション間とハードウェア入出力間でオーディオ信号を自 [……
NAMM2025 : BLACK LION AUDIO
BLACK LION AUDIOのブースでは、希少なハードウェアコンプを再現したLevel-Locや、48ポイントのTRSパッチベイPBR TRS³ LITをはじめとしたパッチベイ群が展示されていました。Level-Lo [……
NAMM2025 Adamson
1983年にカナダで設立されたメーカーAdamsonのブースでは、モニタースピーカーの新製品、MG10を展示! MG10は完全自己駆動の高性能デュアル10インチモニターラウドスピーカーです。 このMシリーズは重量やフット [……
NAMM2025 : AMS Neve
AMS Neve新製品88Cの詳細を特別インタビュー! AMS Neveからフラッグシップコンソールである88RSのチャンネルセクションにしようされているコンプレッサーを抜き取ったアウトボード88Cが登場です。 会場内で [……
NAMM2025 : KARNO
次世代のアナログプロセッサーSepiaを発見! 会場内にてドリンクバーのボタンのような展示を見つけ立ち寄ったところなかなか面白いデバイスを発見しました。 Sepiaはファミコンのカセットのようなものが1Uラックに6個刺さ [……
NAMM2025 : Focal
Focalからラージサイズのスタジオモニターが初登場! Focal Professionalから初のラージスピーカーが登場しました。 その昔KRKなどのラージサイズのユニットを製造するところからスタートしたFocal P [……
NAMM2025 ROLI
ROLIから新製品”Piano”が登場! コロナ前に日本でも販売されていたROLIから革新的な製品が登場です。 Airwaveという2個の赤外線カメラを搭載したハンドトラッキングデバイスと組み合わせることで、鍵盤から手を [……
Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company