国の境界を越えてヘルシンキ、ブリュッセル、バルセロナを拠点にするHolonic Systemsは生物学を応用し電子音楽の制作やライブパフォーマンスに新しい楽しさを提供するメーカーです。
SUPERBOOTH18のブースではモーションセンサーの動きを読み取って様々な信号へ変換するコントローラーApp Holonが展示されていました。
ウェアラブルなコントローラーということで「よくあるやつかな」と思っていたのですが、Holonはそういう簡単なものではないようです。HolonはHolonic Systemsが提唱する、人の生体情報を数値化して電子楽器のパラメーターとして使う「BIO MUSIC」のインターフェースとして機能するということです。
とはいってもここでは難しい話は抜き。コントローラーをヨーヨーにつけてブン回してみたり靴に付けて走り回ったりする動画を観ていただきましょう。
まずモーションセンサーは、Bluetooth対応の3rdパーティー製のもの利用します。ここではmovesense社のセンサーが使われています。こういったものはランニングや自転車競技などでログを残す為に用いられるものです。
ということでApple WatchでもOKなのですが、こういった多機能のセンサーを使うと心拍数や体温、血圧、姿勢などの情報も使うことができるということ。人間の生体情報までも電子楽器のパラメーターの一つとして使う「BIO MUSIC」はメーカー曰く没入型の音楽制作だということです。
これらセンサーから受け取った動的情報はHolon Appでデータ化され、電子楽器をコントロールする様々なデータに変換されます。
Appからシンセ側へ出力する仕組みはまだ試作段階のようですが、コンシューマー版のAppが間も無くリリース予定ということです。完成形はどのようなものになるのか。機材を拡張することで可能性を増すモジュラーシンセが賑わうSUPERBOOTH18だからこそ様々な想像が尽きません。
Holonic Systems
https://www.holonic.systems/
Writer.Tomtia
記事内に掲載されている価格は 2018年5月4日 時点での価格となります。
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