モジュラーシンセのイメージが大きかったSUPERBOOTHですが、多くの大手ブランドの参入増加に伴い、モジュラータイプ以外の通常シンセの展開も多く目にしています。そんな中、気になってしまったのが、、、、Behringerです。
名機と呼ばれる製品のクローンをいくつか登場させていますので、紹介しましょう。
RD-808
もちろんルックスそのまま、Roland TR-808のクローンですね! 後述するNeutronとこのRD-808の開発者であるPete Sadler氏に解説をお願いしました。
フルアナログ。プロトタイプだったので使えない機能が多かったんですが、WAVE DESIGNEERというパラメーターはトランジェントを音色ごとにコントロールできる機能で、コンプレッサーとして使えますが、音色ごとに使えるのがナイスポイント! 私が期待する808キックの音は、なかなかいい線を言ってましたよ! で、価格はBehringerならではの300ドルくらいだそうです。(価格未定) 8月くらいの発売見込みです。
PRO-ONE
Sequential Circuits Pro-Oneのクローン PRO-ONEです。オリジナルはモノフォニックな訳ですが、今回、残念ながら音を聞くチャンスがなかったものの、Pro-Oneならではのファットな低域を持つベースサウンドが、どんな感じで再現されるのか気になるところです。こちらも8月くらいに発売予定。299ドルくらいだそうです。
ODYSSEY
オリジナルにはない機能として、写真左上のように、「powered by KLARK TEKNIK」と表記されている通り、KLARK TEKNIK社とのコラボによるエフェクトが搭載されています。こちらも8月くらいに発売予定。399ドルくらい。
数々のクローンはいわば、お手本がある訳で、製品の持つポテンシャルに関しては想像しやすい訳ですが、それらのクローン系に反し、今回、私が一番気になったのがこの製品。すでに発売中のユーロラック・セミモジュラーアナログシンセサイザーNEUTRONです。
少し触ってみたインプレッションですが、、
まずは、2つのVCOの波形がそれぞれモーフィングできるのが面白い! また波形をCVでパッチングして選択出来るので、緩やかにLFOで動かせば、アナログの波形モーフィングみたいになり、なめらかなウェーブテーブルみたいな挙動を得られます。FMのかかりがなかなかよく、”ミュオーン”というモジュレーションサウンドが得意なマシーンかもしれません。299ドルなのですが、この価格でこのアナログサウンドを出せるのは、ある意味驚異的かもしれませんね!
https://www.musictri.be/brand/behringer/home
Writer. Tsune
記事内に掲載されている価格は 2018年5月5日 時点での価格となります。
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