PERCUSSAがユーロラックの世界に結合!ユーロラック界隈では他に類を見ないハイスペックモジュールPERCUSSA SSPが登場しました。
要となるのはやはりDSPプロセッサー(Quad core Cortex A17 @1.8GHz ARM DSP power with 2GB RAM)と192kHz/32bitを実現したハイエンドADC/DACコンバータの搭載でしょう。ポリフォニック・ウェーブテーブルシンセのサウンド聴いてみると、ハイエンド単体機が持っている解像度と空間表現で他のデジタルモジュールとは一線を画していることが感じられます。またSSPはCVもオーディオも同列に扱うためオーディオレートのモジュレーションが可能です。実際SSP上ではオシレーターもLFOも同じ扱いになっています。
これだけの処理スペックを持っていると複雑なマシンに思えますが操作は意外と簡単です。メニューページは4種類ありそれぞれGlobal、Network、Processor、Recorderとなっています。Globalページでは外部MIDIキボードなどの接続系を設定します。Networkページではモジュール(PERCUSSA内部の)の関係性を設定します。PERCUSSAを端的に表現すると、内部に例えばLFOやOUTPUTといったモジュールが存在し、それを組み合わせて音を作る、いわば一台完結のモジュールボックスという感じです。モジュールごとにモジュレーションソースやディスティネーションを設定してパッチングしていく、巨大なモジュレーションマトリックスを言っても良いかもしれません。
今回SSPはそこからさらに外のモジュラーとつながることによってより幅広いモジュレーションの可能性を手にしたと言えます。こう言うと難しく感じるかもしれませんが、逆に外部モジュラーからのCVシグナルでいじれる方が操作や考え方はよりシンプルになったと感じました。動画でも紹介されていますが、例えばウェーブテーブルのパラーメーターをXYジョイスティックでコントロールしたり、ノイズ量をMATHなどのファンクションジェネレーターで変えたりしてみると一つの高機能シンセモジュールとしてすんなり理解できると思います。
強大なDSPパワーのおかげでアナログマシン同様のリアルタイムなレスポンスがあり、またサンプリングして波形を鳴らすのも全くのタイムロスなしに一連の動作を行えるので、そのためのハイスペックなんだと感じます。またMPEプロトロコルにも対応しました。ROLI SEABOARDやLinnstrumentsでの表現力豊かな演奏方法に対応します。
またUSBポートを使ってMac/Winでダイレクトレコーディングもできます。またさらに今後はサードパーティのVSTプラグインなどをモジュールとしてPERCUSSA SSP内に統合するプランもあるとのこと。モンスターマシンになるポテンシャルを秘めています!
Writer:Shibuya
Percusssa:https://www.percussa.com/
記事内に掲載されている価格は 2018年5月6日 時点での価格となります。
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