すでに発表と同時に予約も開始され大人気のIK Multimedia UNO DRUM。開発者のEnrico Dell’Aversana氏による実機デモンストレーション動画を撮らせてもらいました。マルチタッチ対応を生かして指を滑らすようにインストルメントを選択したり、少ないつまみながら非常にリアルタイムの操作性に秀でたマシンですね。またROLLをアルペジエイターのように使ったり、メインシーケンスのスウィング設定に追従したSTUTTERエフェクトなどとてもよく考えられていました。
このUNO DRUM、今回もSound Machinesとの共同開発になっています。偶然Davide Mancini氏がブースに現れたのでサウンドエンジン開発について少し聞いてみました。やはり何と言っても一番の特徴はKICK1のサウンドエンジンにはオシレーターが二つ使われていてそれぞれにENGで変調をかけてアナログキック特有のピッチ可変によるアタック(ドゥ〜んという音のドゥの部分です。)を作っていたり、本当にリアルアナログな構成になっています。
またスネアやハイハットもノイズジェネレーターをと元にサウンドを作りますが、ジェネレーターにトリガーを入れた時の倍音の出方に特徴があるらしく、どういう出方がよく聞こえるかというポイントを探る作業はある意味で物理モデリングにも近かったとのこと。またこのUNO DRUMのアナログサウンドの設計は何か特定のモデルを参照にしておらず、オリジナルなサウンドになっています。そこが非常に誇らしいと語ってくれました。
Writer:ACID渋谷
記事内に掲載されている価格は 2019年5月12日 時点での価格となります。
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