Prolight + Soundをターゲットに精力的に新製品を発表しているのがYAMAHA。NuendoのATMOS対応は度肝を抜かれましたが、PA関連製品も負けていません。CL/QLシリーズのVer UPと、近年のトレンドであるPower AmpへのDSP搭載をローレンジにまで拡大するという驚きの製品が登場しています。
先ずはこちら、CL/QLシリーズの最新バージョンとなるV4で搭載された新しいEQ。ジュライのEQが”LEGACY”、そして鋭い効きを持つ”Agressive”、ビンテージを髣髴とさせる”Smooth”の3種類のEQが使い分けられるということ。デジタルコンソールならではの機能の追加といえるのではないでしょうか。
こちらは、地味な更新かもしれませんが、ユーザーにとっては非常に嬉しい機能追加、2つ目のCUE BUSが使えるようになりました。Matrix 7/8との排他はなりますが、インイヤー用、ウェッジ用に別々のCueが使えたりと非常に使い勝手の上がる更新となっています。
そしてもう一つの目玉がこちらのPXシリーズ。10万円を切る価格帯からスタートするYAMAHAのPower Ampの新製品ですが、なんと昨今のトレンドであるDSPを搭載!!AMCRONがBSSのプロセッサーを搭載し、Lab.GruppenがLakeのプロセッサーをと、ハイエンドのイメージの強いアンプへのDSPの搭載ですが、YAMAHAはこのエントリークラスへのDSP搭載を発表!!その機能は、PEQ、クロスオーバー、フィルター、ディレイ、リミッターと必要十分。DSPでプロセスされた信号はDigitalのまま高効率なClass-Dで増幅され出力されます。DSPはフロントパネルの液晶画面から設定が可能です。そのデータはUSBメモリに保存することが出来、他のPXシリーズへのデータの以降などが行えます。
もちろんDSPのプロセスを使わなければ従来通りのパワーアンプとしての利用も可能。PROTECH機能も持っているため、不用意にパラメーターを変更することが無いようSafe機能も持っています。そしてClass-Dを採用しているということも有り出力の一番大きいPX10(1200W@4Ω)で7.4Kgと軽量なのも特徴。重量だけではなく価格の方もPX10で10万円前後と相当に軽量なのも特徴です。非常に野心的なこの製品、小中規模の現場のヒット作となるのではないでしょうか。
他にも忘れてはいけないPM10 REVAGE、Dante用のEthernet Switch SWPシリーズ等も展示されていました。
Writer : Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2016年4月6日 時点での価格となります。
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