国内外のあらゆるイベントをいち早くレポート! またブランドや製品誕生の秘話に迫るDEEPなインタビューを掲載!
OceanWay Audio製品の国内取扱が株式会社ステラ様によりついに開始へ!
Ocean Wayオーナー兼CEOであり、伝説的エンジニア『アラン・サイズ(Allen Sides)』氏に来店いただき、今回特別にインタビューをさせていただきました。氏自らのプロダクトプレゼンテーションから若干13歳からAMPEXレコーダーを使用し、翌年にはモニター設計をしていたエピソードまで必見の内容は来週公開!
今回特別に日本カスタマーへのメッセージと、同社キープロダクトとなるHR4の解説をいただきましたので先行でご覧ください!
・Allen Sides氏本人によるHR4プレゼンテーション
『日本のみなさん、こんにちは。私は長年エンジニアを務めていますが、今回過去にない新しいモニターとしてHR4を開発しました。
HR4の特徴はいくつかありますが、まずエンジニアがコンソールの前で仕事をしていると、後ろに4、5人アーティストがいることがありますね。しかし多くのモニターは水平で25〜30度の角度でしか同じ音を聞くことができません。皆が同じ音を聞くためには水平で100度、垂直40度程度まで広げる必要があります。センター0地点から左右50度それても聞けるものを作ることがHR4のコンセプトの一つです。アーティストとギターソロを吟味した時、一々席を移動して聞き比べることなくフェーダー調整が可能となります。
もう一つこだわったのが、ある程度コンパクトながらも幅広い周波数帯域をもたせることです。
私がベーシストなこともあり低域にはこだわりたい、40hzまでの周波数は聞き取りたいと考えています。HR4はまず37hzまで低域をカバーします (HR4Sなら24hzまで出力)
さらに重要なのは例えばボーカルなど各種ソースの帯域が聞こえることです。
例えばギターの帯域だけに特徴が出てしまったり歪んでしまうなどがないよう、ミッドレンジの正確性も重要です。
最後はイメージング、二つの音がシンメトリーであること。
左右の音が均一でパンニングの操作にもフラットな音像を感じられることが重要です。
また今回HR4ではホーンドライバーを採用しています。ホーンがもつダイナミックレンジの広さは魅力ですが、多くのそれはいわゆる『ホーンくささ』があって、特性上鳴らした時に周波数1k〜3k辺りでゲインがあがる傾向があります。それに対しMITのクリス氏に協力いただき、問題が起こる周波数の数値に対し、物理的&数学的観点から解決策を行いました。
これには3D プリントテクノロジーを応用して、テストを繰り返しました。さらにユニットには石の混合素材を使用しており、高密度で頑丈、共振をしません。石素材をつかったメーカーは業界では貴重でしょう。広域も低域もホーン素材で、かつフレアレートは均一、ボイスコイルのタイムアラインメントは一致しています。
これによりHipHopから求められる低域やRockの迫力、クラシックの繊細さ、すべてに対応ができます。
我々はスピーカーに求めているのは、それ自体でサウンドをより良くするものではなく、エンジニアが仕事をするため、正確な判断するための優秀なツールであるということです。
いい音を生み出すためのツールとして、周波数特性、ダイナミックレンジ、そしてフラットであることが最高のツールの条件なのです。』
さらなるインタビューの模様は近日公開! またOcean Way Audioモニター製品の店頭展示も近日開始予定です!
続報にご期待ください!
・Ocean Way Studioレポート (2012 NAMM SHOW Arrival)
・Ocean Way Recording 受賞Award一覧
・Ocean Way Recording 収録の主要アルバム
記事内に掲載されている価格は 2016年6月17日 時点での価格となります。
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