本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン

渋谷の音楽制作機材専門ショップ!豊富な展示製品の試奏、ご相談からシステムプランニングまで、お任せください!

head-love Created with Sketch. CREATOR
HOW TO

あなたの楽曲制作にヒントをもたらす数々のノウハウ記事に加え、膨大な動画コンテンツは制作トレンド&Tipsの集大成!

15
May.2020
HOW TO

Audiomoversを使ったリモートレコーディング方法 by 米津裕二郎

20200515_Audiomovers_WEB_TOP_1390-856

「録ろう、配信しよう、つながろう」のテーマの元にプロフェッショナルなクリエイターやエンジニアの方々にご協力頂き、彼らが今実際に行なっているワークフローやテクニックをご紹介頂く新企画が登場です。

ご本人の執筆によるリアルなワークフローの数々は、皆様が自宅やそれぞれの環境で生かせる実践的なノウハウとして参考になるでしょう。スタンダードなものから、配信、リモートレコーディングなど現在多くの方が興味を抱き、そして必要としているトピックを幅広く取り上げ紹介していきます。

こんな時期だからこそ新しい領域に踏み出したり、また基礎的な部分を固めたり。是非ピンチをチャンスに変えていきましょう!

第一回目はMix / Recording Engineerの米津裕二郎さんによる「Audiomoversを使ったリモートレコーディングの方法」です。

それでは、どうぞ。

Audiomovers
LISTENTO + Renderer
¥43,800
本体価格:¥39,818
438ポイント還元
Audiomovers
LISTENTO + Renderer
¥43,800
本体価格:¥39,818
657ポイント還元
Audiomovers
LISTENTO Pro 1年間ライセンス
¥35,090
本体価格:¥31,900
526ポイント還元
Audiomovers
LISTENTO Pro 1ヶ月間ライセンス
¥4,100
本体価格:¥3,727
61ポイント還元
Audiomovers
LISTENTO Pro 1年間ライセンス
¥36,080
本体価格:¥32,800
361ポイント還元

こんにちは、レコーディングエンジニアの米津です。

コロナウィルスによる影響で、ミュージシャン、エンジニア、ディレクターが一同に会してレコーディングをすることが難しくなっています。

これを機に2020年代、よりフレキシブルに良い音楽を作っていける環境作りを整えるべきではないか?と思い、リモートレコーディングに関しての研究をしております。

今回は一つのパターンとして、A地点のレコーディングスタジオにエンジニアがいて、B地点の自宅に歌手がいる、という場合のリモートレコーディングを想定しました。

リモートレコーディングに必要なものは?

今回のリモートレコーディングに必要なものは

Audiomovers

だけです。あとはAB両側に一般的な宅録環境があれば実現できます。

今回両者ともPro Toolsですが、ある程度のDAWであればどれでも同じことができるでしょう。

Audiomoversの特徴として、
LR間でのズレは発生しない(ほぼ?)
以降のバスではズレることはままある

という点が実験によってわかってます。

詳細はこちら

この点をクリアした方法を作りました。

A側(レコーディングスタジオのエンジニア)の準備

1

A側のセッションです。

このようにオケデータが並んでいて、これをまとめて送出するトラックを作ります。

2

そのトラックに送出用にAudiomovers Listentoをインサートします。

3

このフェーダーは聞く必要がないので、ミュートします。

4

一般的なスタジオであればトークバックスイッチがありますので、それを活用して、トークバック回線のみが上記のトラックにinputするようにすればいいでしょう。

A側でのトークバックも用意しましょう。

ここにもListen toを挿して、さきほどのto Bトラックとは別に送ります。  

トークバックシステムがない場合

何か簡単なマイクを立てて
Soundradix Muteomatic
をインサートしておくことで、DAW停止時は常にオープン、走らせるとミュートとすることができます。

もっとオススメは
source elements source talkback
をインサートしておくことで、実際のトークバックスイッチのように操作することができます。

もしくはCURRENT TB966のような、単体でトークバックの働きをするスイッチを導入するのがいいでしょう。

最悪何も使用せずともマイクをインプットするだけでも会話はできますが、
録音時にはミュートしないとスピーカーから鳴らしている音が回ってしまうのでオススメできません。
喋るときだけmuteボタンを手動でオンオフするのも非常に手間です(大抵ミスします)

さてこれでA側からはオケのミックス(L+R)とトークバック(mono)の合計3chが送出されています。

B側(ボーカリスト)の準備 その1

B側のセッションに移ります。

5

B側はこの状態にしましょう。

“VO to A”(α回線)と ”INST to A”(β回線)は、Aへ送出するトラックです。

“Mic”

このトラックはマイクの回線を立ち上げます。
当然ですがレベルオーバーしないようBが調整する必要があります。

”VO to A”のLへsend
1−2へOut(B本人モニター用)

“from A INST”

トラックにはListento Receiverをインサートし、Aのオケミックスを受信します。

”VO to A”のRへsend
”INST to A”へsend
1−2へOut(B本人モニター用)

“from A TB”

このトラックにはListento Receiverをインサートし、Aのトークバックを受信します。

1−2へOut(B本人モニター用)

“Shot”

このトラックにはワンショットのクリック音を入れておきます。
αβ間のズレを測定するために用意します。

”VO to A”へsend
”INST to A”へsend

といった内容です。

これでB側は完成です、歌唱時のリバーブなど、適宜B側で調整してください。

さて、B側で重要なのは、単純に歌の回線だけAへ送るのではなく、
AからもらったInstをさらに送り返すという点です。

A地点(レコーディングスタジオのエンジニア側)の準備 その2

さてAに戻りましょう。

Aには新しく下のようなハイライトされた4トラックを作ります。

6

“Receive α”

にはAからのα回線を受信

“Receive β”

にはAからのβ回線を受信

それらをおのおのオーディオトラックに録音できるようにルーティングしています。さてこれで準備は完了ですので、歌を録りましょう。

と、その前に!

Aで録音をかけて、Bに用意した”Shot”を鳴らしてもらってください。

7

ズレてますね。これ調子がいいとズレないんですけどズレてしまうことが多いです。Audiomovers側のラグによる問題です。

このズレを波形で見て合わせて、必要な側に必要なだけのディレイをかけましょう。

そして再度Shotを確認します。

9

揃いました。

さて、ここまで整ったらあとは簡単です。A側はいつものように録音を進めます。

録音

重要なポイントはA側でモニターするインストはBから戻されたものということです。

それとこのままだと”Vo”のRからもインストが鳴ってしまうので、“Vo”トラックにはTrimをマルチモノでインサートしてRをmuteしておきます。

8

録音する際は”Vo”と”Inst”トラックを同時に!テイクでプレイリストをめくる時も同時です。

10

こういった状況で録られていきます。

11

この際、録音中に何かのタイミングで、このようにVoのRとInstの波形がズレてしまう場合があります。

そうなってしまった時には既にAのモニターは歌とオケがずれて聞こえているので違和感で気づくはずです。
止めて、再度Bにショットを鳴らしてもらい、ディレイを入力し直しましょう。

注:ただし、B側のモニターには問題は起きていません。もしも良いテイクそうであれば急いで止める必要はありません。

あまりに頻繁にこの「ラグの変化」が起きてしまう場合はListentoのLatencyとQualityを調整してください。


録音したテイクをBへプレイバックすることもあるでしょう。その場合は”to B”回線に乗るトラックを作り、そこで鳴らします。
R chにあるインストの波形を見てズレを合わせてください。

12

こうして録音を進めていけば完成です。

A側ではすべてのテイクのデータを波形を見てズレを修正します。
それができてしまえば、テイクを重ねた”Inst”トラックは必要ないので捨てましょう。
“Vo”のR chもいらないのでL側だけ別のchに移せば良いでしょう。

これで出来上がりです。


さて、プロのレコーディングにおいて最も気にかけなくてはいけない点は

「齟齬を生まないこと」

だと思います。

・弱く歌ったのに、聞き手には強く聞こえている
・もたって歌っているのに聞き手には走って聞こえている
・とても良いテイクなのに聞き手には良くないように聞こえている。

これらの現象は、ディレクションの失敗を生みますし、良いテイクを遠ざけます。ひいてはそれによりプレイヤーの技量が誤認されてしまうことで、プレイヤーの仕事を奪ってしまうかもしれません。

ですので、プレイヤーとディレクターをつなぐエンジニアは、齟齬が起き得ないセッティングをすることが義務と考えます。
「あれー、なんかズレてるかな?」
「ちょっとさっきと変わったかも!」
というのは許されないわけですね。

その点をクリアするために複雑なルーティングになってしまいました。

ですがこの手法、一見複雑に見えますが、作業が始まると案外スムーズです。

B側はセットできれば何もする必要がなく、歌唱、演奏に集中できます。マイクのレベルに気をつければいいだけ。

Bで使うセッションはAにいるエンジニアが事前に作って送ってあげればいいでしょう。

A側も録音中にこまごまとしたことは必要なく、普段の感覚で録り進めれば問題ありません。録り終わった後に編集の手間が少し増えますが、さほど問題ではない難易度です。

各社提供しているリモートレコーディングツールありますが、どれもそのリモートアプリとの切替が頻繁に必要になることが多く、録音中のスピーディーなオペレートができないことが多いです。その点この方法はPro toolsだけ触ってればいいので楽です。


さて私は実際の現場で、この方法を使用し48kHz32bitで歌を何度かレコーディングしました。

最初にZoomをつないで、B側の画面を共有して画面操作もしてしまうと非常にスムーズに録音開始できます。

録音開始したら必要なければ、A側のカメラはオフにしたほうが回線状況にはベターでしょう。歌を重ねる際などには相応の手間がかかるのと、ネット環境によっては、ラグの変化が多すぎて如何ともし難い状況になりえます。事前の確認、無理そうであればB側にオケミックスを渡して、そちらでダビングを進めてもらい、そのモニターのみをAに返してもらう、などの臨機応変な対応が必要です。

現状ではα回線とβ回線のズレをケアする今のセッティングが現実的な限界ですが、Audiomoversがヴァージョンアップして3ch以上の通信の確度が上がれば、歌のような1chだけでなく、マルチでの録音もすることができるようになるでしょう。

Audiomovers
LISTENTO + Renderer
¥43,800
本体価格:¥39,818
438ポイント還元
Audiomovers
LISTENTO + Renderer
¥43,800
本体価格:¥39,818
657ポイント還元
Audiomovers
LISTENTO Pro 1年間ライセンス
¥35,090
本体価格:¥31,900
526ポイント還元
Audiomovers
LISTENTO Pro 1ヶ月間ライセンス
¥4,100
本体価格:¥3,727
61ポイント還元
Audiomovers
LISTENTO Pro 1年間ライセンス
¥36,080
本体価格:¥32,800
361ポイント還元

Audiomoversについてはこちら
https://audiomovers.com/

9860 2

★米津裕二郎 プロフィール★
Mix / Recording Engineer
BS&T Studio, prime sound studio formを経て、現在フリーランスエンジニア。
音楽作品、映画、CM、インスタレーションと幅広く活動。
リモートレコーディングなどに関しての新しい情報を
https://note.com/yujiroyonetsu
にて更新中

https://www.instagram.com/yujiroyonetsu/
https://twitter.com/yujiroyonetsu

記事内に掲載されている価格は 2020年5月15日 時点での価格となります。

最新記事ピックアップ

ロックオンアニソン塾Vol.5 開催決定!ゲストは やしきん & 星銀乃…
ロックオンアニソン塾、待望の第5幕! Vol.4「ハマダコウキ × 星銀乃丈 作編曲対決」は、ご来場いただいた皆様から総合満足度100%という、シリーズ史上最高の評価をいただきました。 「同じ素材から、こんなに違う音楽が [……
Build Up Your Studio 2026:S-kit from Art…
ーーー簡単な自己紹介をお願い致します。 S-kit from Art’Teckyx(ex.Celsior Coupe)として、HipHop, R&Bなどのブラックミュージックを基盤とした楽曲をプロデ [……
Build Up Your Studio 2026:Kakeru Kanie
ーーー簡単な自己紹介をお願い致します。 Kakeru Kanieと申します。 レコーディング・ミックスエンジニア、バックDJとして活動しています。 エンジニア業務では、HIP HOP、R&B、POPを中心として [……
IK Multimedia ReSing Doublingでボーカルを豪華にして…
前回の記事で作った魅力的なDEMOソングをさらにブラッシュアップすべく、1テイクのボーカルからリアルなダブルトラッキングや重厚なコーラススタックを自動生成する強力な追加アドオン「ReSing Doubling」のレビューをお届けします!
Build Up Your Studio 2026:Shinya’s…
ーーー簡単な自己紹介をお願い致します。 レコーディングエンジニア兼、機材メーカーのShinya’s Studioです。 2007年に都内のレコーディングスタジオに入社し、アシスタント、エンジニア、マネージメン [……
ロックオンアニソン塾Vol.4 開催決定!ゲストは ハマダコウキ & 星…
アニソン塾、臨界点へ。Vol.4開催決定! 2026年4月、Akki氏とKijibato氏よる至高の共作で音楽の「調和」を描いた「ロックオンアニソン塾Vol.3」。 次なるクリエイティブの衝突を求めて、「ロックオンアニソ [……
Build Up Your Studio 2026:pw.a
ーーー簡単な自己紹介をお願い致します。 音楽プロデューサーのpw.aと申します。 現在はフリーで作曲・編曲を中心に、アーティストへの楽曲提供やプロデュース、ライブ用トラック・SE制作などを行っています。近年は海外クリエイ [……
日英ボーカルオーディション開催。IK Multimedia ReSingで歌わせ…
ボーカルトラックは楽曲のまさに「心臓部」。多くのクリエーターが、「曲はバンバン作れるけどいいボーカリストがいなくて、、、」と言った悩みを抱えてるのはよく聞く話です。ただ、ご存知の通り、最近ではAIツールを駆使し、ボーカルトラックを作ることが…
Build Up Your Studio 2026:アダチケンゴ
ーーー簡単な自己紹介をお願い致します。 シンガーソングライターアダチケンゴです。POP・FUNK・HR・SOULと凡ゆるジャンルを詰め込んだ楽曲と共に年間約200本弾き語りを中心に活動しています。場所はホールやライブハウ [……
Build Up Your Studio 2026:半田 翼
ーーー簡単な自己紹介をお願い致します。 作曲・編曲家の半田と申します。 アニメやゲーム、ドラマ等の劇伴や、 歌ものの作曲・編曲を中心に活動しています。 ーーーコンピューターのスペックを教えてください。(Win / Mac [……
Neumann KHシリーズとは?プロ定番モニタースピーカーをわかりやすく解説
「KHシリーズとは何か?」を解説しつつ、現在購入可能な最新ラインナップまでご紹介!
Build Up Your Studio 2026:ハマダコウキ
ーーー簡単な自己紹介をお願い致します。 作曲家のハマダコウキです!主にアニソン系で楽曲制作を行なっています。 ーーーコンピューターのスペックを教えてください。(Win / Mac) Mac mini 14コアCPU、20 [……
Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company