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音声抽出の限界に挑む!18年に及ぶ研究の集大成が今ここに結実。
AudioSourceREは、音源分離技術の開発において幅広い実績と18年以上の経験を持つ、Derry Fitzgerald博士を中心としたテクノロジーファーストなメーカー。業界初のパンニングベース音声分離アルゴリズムを開発し、『DeMIX PRO』でより細かい単位でのパート分離を可能としました。
まずはメーカー公開の動画をご覧ください、80sの名曲が見事にマルチトラック化されています。
高度な分離アルゴリズムをクラウドテクノロジーで提供
『DeMIX PRO』は、2mixをマルチトラックに分離することを可能とした高度な音声分離ソフトウェアです。
実際の音声分離処理はセキュアなクラウドサーバーにより実行されるため、マシンに対して高いスペックを要求することなく動作。パンニングベース分離アルゴリズムでは、これまで実現が難しいとされてきた楽器単位の分離を可能としています。特筆すべきはボーカルのリバーブ成分だけを個別に分離出来る点です。歌のリバーブが深い2mixを後から浅く修正する、そんな事まで出来てしまいます。2mixを分解して行く様子を動画にしました。(分析結果のダウンロード待ち時間はカットしています)
抽出を追い込むツールが凄すぎる!
メロディセレクション・エディティング
ピアノロールが表示されるグラフィカルなエディット画面で詳細にボーカル音声を探します。範囲選択するとボーカルラインを自動で選択してくれるのであまり手間ではないのですが、これをやるのとやらないのでは抽出結果に大きな違いが出るので是非使いたいツールです。
スペクトラルエディタ
音声がグラフ視覚化されているので不要な音声をブラシツールで消したり、ボーカルに乗ってしまっている低音などを範囲選択でざっくり消す事もできます。次の動画では、これら2つのツールを活用してボーカルの抜き出し精度を高めています。
独自のパンニングベース分離アルゴリズムを使用した分離
パン分離モジュールは、ステレオフィールド上のソースの位置に基づいて分離を行います。次のサンプル動画ではパンを等間隔でなく音源にフォーカスして抽出。左で鳴っているシンセ音を抽出しミュートしたりパンニングを変更する事が可能になりました。
DeMIX PROは 2mix素材のリマスタリング用途を超えて、ミックスをやり直す感覚で十分使えるソフトです。ボーカルの抜き出しやリミックス素材を抽出する用途でも大活躍しそうですね。
同じくAudioSourceREから「REPAN」もご紹介
パンニングを元にパートを分離
『REPAN』は、2mixやステムトラックをパンニング解析し、パート毎に分離・調整をリアルタイムに行うプラグインです。
AudioSourceRE社独自のデジタル処理技術により、ステレオフィールドの調整やパートのリバランスといった今までにできなかった事を可能としています。また、個別の帯域をソロモードで書き出し、マッシュアップの素材にするといった活用が可能です。
先ほどのDeMIXとの大きな違いは、サーバー上のアルゴリズムを通して分析するのではなく、プラグインとしてDAW上でリアルタイム処理が可能な点です。素材のパンニング場所にフォーカスして、リアルタイムで抜き出しが出来るという意味では、DeMIXの発展系と言えるでしょう!
次のサンプル動画では、2mixデータをまるでマルチトラックのように扱っています。3つの音源のボリューム、パンを自由自在に操作している感覚ですが、実際はAbleton Liveに貼り付けた2mixでして何とも不思議な感覚です。このプラグインの軽快さはDJプレイにも役立ちます。
AudioSourceRE社、Derry Fitzgerald博士18年の研究成果に触れるほど、その可能性の大きさに創作意欲が高まります。新たな表現手法が面白い音楽を生み出す事に期待して、DeMIXとREPANをお勧めします!
writer.SCFED IBE
記事内に掲載されている価格は 2019年3月8日 時点での価格となります。
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