Avid of Fury 第6回目の今日は、クリップとタイムラインの関係について触れたいと思います。
クリップを動かす
みなさん、クリップを移動する時ってどうされてますか?グラバーツールで目検討?それともSpot モードでタイムライン上を指定してますか?Spotモードでクリップを動かす時、目安となるタイムコードや小節などがわかっている時はいいでしょう。ですが、それがわからない時はどうしましょう。こんな時の正解はショートカットにあります。
まず、下準備としてスマートツールにしておくことをお勧めします。そして、カーソルを任意の場所に配置します。この時、動かしたいクリップのトラックでカーソルを置いてくださいね。
上記の写真の場合、100小節から動かしたいところは105小節、マーカーv2bの部分です。明確に105小節へ置くために、カウンターで手打ちもいいですね。
ここでショートカットの登場です。Controlキーを押しながらクリップをクリックします。すると、カーソル部分にクリップの先頭が来るようにジャンプします。
クリップの先頭じゃなくて終わりをカーソルに合わせたい。そんなこともあると思います。そんなときはCommandキー+Controlキーを押しながらクリップをクリックです。
青いバーを基準にしてクリップの終わりが移動しているのがわかりますね。
クリップの先頭でも終わりでもなく、このポイントをこの場所に合わせたい!ドラムループのこのハイハットに合わせて、このパーカッションのループのこの楽器を合わせたい。この映像のこのシーンにガラスの割れる音を合わせたい。そんな要望もあると思います。そんな時にもショットカットがあります!
まず、移動したいクリップの合わせたいポイントにシンクポイントを打ちます。シンクポイントは、Command+ , (ピリオド)で打てます。下向きの三角がそうですね。写真はステレオトラックなので、シンクポイントがL、Rと二つ出来ます。
合わせたいポイントにカーソルを合わせ、Control+Shift+クリックすると、シンクポイントがカーソルに合います
わざわざモードを変えなくてもここまで自由にできちゃいますね。
クリップを一度に動かす時は・・・。
先ほど説明した、これらの方法は、移動したいクリップが少ない時有効なんですが、時にはセッション全体のクリップを動かしたい、なんて事もあると思います。間奏を挿入することになった、映像に一部差し替えが発生した、なんてことがあると、さっきの方法は大変面倒です。クリップ全体を選んでグラバーツールで動かす、、、なんて方法でクリップを移動してる方もいらっしゃるかもしれません。確かに、早いかもしれませんが、この方法ではせっかく打ったマーカーが追従しません。
写真のように前奏を削除したい場合、クリップ全体を移動させると・・・。
ご覧のように、マーカーだけ残ってしまうんです。そんな時は、思い切ってMIDIの機能を使いましょう!
ファイルメニューからイベントをクリックし、そこから時間挿入を選びます。
ポップアップで出てきたウィンドウで、挿入したい時間を設定し、挿入したい時間、小節を設定して実行するだけで、いとも簡単に調節が可能です!
時間挿入ウィンドウを表示させる前に、あらかじめ挿入したいポイントにカーソルを合わせておくと、挿入時間を設定しなくてもいいですね。
この機能は時間の削除にも応用できますよ。もちろん、マーカーも追従です。今まで、クリップの移動で苦労していた方にぜひ使っていただきたい機能です!!
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記事内に掲載されている価格は 2014年2月5日 時点での価格となります。
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