新進気鋭のキーボードブランドDexibell、主なラインナップとしてはステージピアノとホームピアノ、デジタルオルガン、そんな新進気鋭のキーボードブランドが2019年秋頃に日本へと上陸します。「日本上陸前?なら先にこっちからいってやるぜ!」という冗談はさておき、今回日本上陸前にDexibellの魅力をお伝えすべく、Rock oNスタッフ アレシア美奈子がイタリアのDexibell本社へ取材に行ってまいりました!
Dexibellってどんなブランド?
イタリア発のキーボードブランド、Dexibell。ステージピアノ・ホームピアノの「VIVOシリーズ」、デジタルオルガンの「CLASSICOシリーズ」からなるラインナップで構成。国内外様々なステージピアノがありますが、久々の新ブランドということで注目が集まります。
実はDexibellの前身はあのローランド・ヨーロッパ。そのチームがそのまま新たに立ち上げたブランドがDexibellです。そのため、普通の新ブランドとは違った、音のノウハウを熟知した精鋭スタッフからなる実力派ブランドなのです。
シリーズ一貫して最高の音質を、クアッドコアのCPUを搭載した音源モジュール
ステージピアノのVIVOシリーズは、他社のステージピアノでは類を見ないクアッドコアのCPUを搭載。24 bit/48kHzの高品質サンプリングを実現、そして無制限に発音可能な「アンリミテッド・ポリフォニー」により、クラシックオルガンやアコースティックピアノの和音や倍音をリアルに再現します。
サンプリング数も非常に豊富で、鍵盤やダンパーペダルを話した際に発するリリースノイズ(軽いカタっというようなサウンドですね)やアコースティックピアノにある鍵盤内のハンマーの叩く音をはじめとする実機ならではのナチュラルなノイズまでもサンプリング。これらのサンプリング技術とモデリング技術をあわせたDexibellの音源技術は「T2L MODELING」と呼ばれ、生楽器に限りなく近いリアリティ溢れるサウンドを提供します。
この「T2L MODELING」は上位モデル下位モデル関係なく、Dexibell製品全てに搭載されています。モデルの違いは使用している鍵盤や操作性のみで、モデル別にサウンドの差が出ないようにするというDexibellのポリシーが反映されています。
元ローランド・ヨーロッパチームによる完全手作業による組み立て
新技術の結晶であるDexibell製品ですが、製造に関しては完全手作業です。前述の通り、Dexibellブランドチームのほとんどはかつてイタリアにあった「ローランド・ヨーロッパ」出身、そして現在のDexibellの工場も元々は「ローランド・ヨーロッパ」の工場になります。製造工程についてもノウハウが受け継がれています。
製造工程は1台の組み立てを3工程に分け、1台につき3人の手によって組み立てられていきます。この製造方法はローランド・ヨーロッパ時代に提案された方法です。もちろん組み立てを行うスタッフは、1人でDexibell製品を全て組み上げることのできる精鋭揃い。。作業台の左側にあるPCでマニュアルを確認し、目の前にあるパーツ棚もその日に組み上げる製品にあわせてカスタマイズができるようになっており、少ない人数で効率的に製造ができるような工夫がなされています。
工場内オフィスで、サウンドエンジンからピアノデザインまで全ての開発を担う
先ほどご紹介した製造はあくまで既存の製品について。新製品や音源開発は流石に別オフィスで行うのではと思っていましたが、なんと工場内に音源開発・回路設計の部門も併設しています。3Dによるデザイン設計や、ソフトウェアを使っての音源開発、基板にいたるまで自社の工場内で開発を行っています。
イタリアの最高級鍵盤メーカーFATARの最上位鍵盤をどのメーカよりもいち早く搭載
イタリアの鍵盤メーカーFATAR。世界のあらゆるピアノ・シンセメーカーに最高級の鍵盤を提供する有名メーカーですが、なかでも最上位モデルの鍵盤がTP/400、そしてTP/400と基本構造は同様で木製のモデルがTP/40WOODになります(世代的にはTP/400が新しく、その前のモデルがTP/40シリーズになります)。そしてDexibellのフラグシップステージピアノ「VIVO S9」にはそのさらに上をいく最新の上位モデル鍵盤「TP/400 W」が搭載されています。
従来のTP/400・TP/40WOODとの違いは木製・プラスチックのハイブリット構造にあります。高級ピアノなどで採用されている木製鍵盤ですが、木製の場合環境によって木の歪みが生じてしまうことがあります。この歪みをプラスチックによって補正することによって、耐久性の向上、そして木製鍵盤の弾き心地を損なわない本格的なピアノ・タッチを実現しています。この新鍵盤は日本に流通しているピアノには搭載されておらず、本記事執筆時の7月段階ではDexibell「VIVO S9」のみに搭載されています。
また、現在はFATARと共同でエスケープメント搭載の新鍵盤も開発中とのこと。
Dexibellのフラグシップステージピアノ VIVO S9がRockoN渋谷店にやってくる!
ここまでDexibellについてご紹介してまいりましたが、今回ブランド内フラグシップであるステージピアノ「VIVO S9」がRock oN渋谷店に期間限定で登場!日本発売前に新ブランドの最上位モデルを試奏できるチャンスです。Rock oNのリファレンスルームに設置されたモニタースピーカーで、「T2L MODELING」のサウンドを体感できます。7月のみの限定展示になりますので是非とも気になる方は渋谷店へ!
記事内に掲載されている価格は 2019年7月12日 時点での価格となります。
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