こんにちは、ファンキー松本です。
ドローンやカメラ用ジンバル、アクションカムにシネマカメラなど幅広い映像機器のラインナップを揃えるDJI。そんなDJIがこの度ワイヤレスマイクを発表しました!その名もDJI「Mic」…どんな製品なのか見てみましょう。
DJI Micはビデオカメラやミラーレス一眼カメラの接続に特化したワイヤレスマイクです。動画収録の際、カメラのマイクでは集音できない離れた複数のインタビュアーの声を集音する際に活躍します。
DJI Micは主に一台のレシーバーと二台のトランスミッター、充電ケースと各種アクセサリー類で構成されています。これらは充電ケースに全て収めることができ、充電する際も充電ケースにUSBケーブル1本で可能です。使い勝手はAirPodsのようなイメージですかね。
トランスミッター
まずトランスミッターには電源・ペアリング・RECボタン、無指向性マイクが付いています。トランスミッターが二台用意されてますので、二人分のアナウンスをMic一台でまとめることが出来るわけです。外部マイクを利用するためのmic inもついているので、ラベリアマイクなどを利用することも可能です。
面白い機能としては、トランスミッターに磁石が付いており服に挟んで設置することができます。クリップで服に挟む設置では目立ち過ぎる場合に役立ちますね。
またトランスミッターにはレコーダー機能も搭載しています。8GBの内臓ストレージを搭載しており、24bit / 48kHz Wav形式にて最大14時間収録してくれます。Wavデータの取り出しも非常に簡単で、PCと直接USBケーブルで繋いでやればトランスミッターがストレージとして認識、中から必要なwavデータをローカルにドラックアンドドロップするだけで音声データのバックアップを取り出すことができます。手軽で便利。
レシーバー
レシーバーのディスプレイはタッチパネル式を採用。DJIのタッチディスプレイは反応もサクサクで使いやすいんですが、Micのディスプレイも例外ではなくサクサク動いてくれます。他社の製品だと、小さいボタンを連打することによりペアリングや音量調整するモデルが多いので、タッチディスプレイで調整できるのは便利ですね。
ゲインの調整幅も入力と出力の感度を-12dB~12dBの間で調整することができ、調整はレシーバー側のタッチディスプレイで調整出来ます。
またMicには”安全チャンネル(Safety Track)”という聴き慣れない機能が。これは本番トラックとは別に-6dBゲインを下げた音声データをバックアップとして録音する機能で、サイレンや車両の通過音などによる急な大音量による音割れを防止してくれます。機械側できちんとリスクヘッジしてくれるのはポイント高いですね。
利用してみて
DJI Micを実際に使ってみました。トランスミッター内蔵のマイクは無指向性マイクなので口元から離れてしまうと音像がボヤける印象はありますが、そこは別途ラベリアマイクを挟んでやれば芯のあるサウンドで集音も可能です。
動画用のマイクとしてはガンマイクなど色々と用意されていますが、メインが動画撮影、音声は二の次になる現場であればMicは効果を発揮すると思います。少ない荷物で済みますし、きちんとバックアップしてくれるのでiZotopeのRXで後処理する際にも手軽に作業できると思います。
小型軽量ながらきちんと仕事をこなしてくれるDJI Micはカメラマイクとしての側面はもちろん、ナレーション収録の際にボイスレコーダー代わりに使える一台だと思います。現在予約受付中ですので、気になる方は是非ご確認ください。
記事内に掲載されている価格は 2022年3月16日 時点での価格となります。
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