EZ KEYS 2の新機能
SUPERIOR DRUMMER 3、EZ BASS、EZ DRUMMER 3 といった、TOONTRACK 人気製品に搭載される機能の数々が、ピアノ音源に最適化されています。
EZ KEYS 2 の新機能が良くわかる動画
SONICWIREさんの紹介動画で、EZ KEYS 2に搭載された上記の新機能が網羅されています!
まずはこちらからご覧ください。
本記事のテーマ
Fazioli F212 の音色を演奏でチェック
イタリア・サチーレにある Fazioli社F212 グランドピアノは、幅広い曲作りやレコーディングスタジオでの使用に最適なピアノが、EZ KEYS 2 のために新規収録されました。全体的にバランスの取れたレスポンスとダイナミックレンジを備えています。
ダイナミックレンジと音域の広い演奏サンプルを用意しましたので、F212の音色をご確認ください。
音色プリセットは基本音色となるBasicを選択。ベロシティによる音色変化と離鍵時の音切れが自然で、速いフレーズにもしっかりとついてきます。
豊かな中域と、高域にも芯の太さを持っており、強めに演奏した時の倍音が心地よく響きます。最大級に強く演奏しても弦が悲鳴を上げずに応えてくれますので、ロックのバッキングにもお勧めです。
ダンパーペダルを踏んだ際の弦のうなりもリアルに再現されています。
作曲の心強い味方 Suggest Chords
「まずはコード進行から考えて、それに合うメロディを乗せる」という作曲スタイルの方は、まさにこの機能が欲しかったのではないでしょうか。
EZ KEYS 2 がコード進行を提案してくれるだけでなく、進行に合う他のコードも提案してくれるので、バリエーションが簡単に作れます。
そして今回、私が目を付けたのは、輝くサイコロのアイコンが描かれたボタンChange Chords。
このボタンを押すと、指定したジャンルに合ったコード進行を次々に提案してくれるのです。
こんなミラクルなボタンがあるのなら、もうサイコロにコード進行をお任せしたい! ということで、サイコロボタンを押すとどんなコード進行が生成されるのか試してみました。
指定したジャンル = Pop/Rock/Country
(コードの譜割りを分かり易くするため、EZ DRUMMER 3でリズムを鳴らしました)
今回は8小節のコード進行を作る想定で、まずは「Add Standard Groove」ボタンを押して8小節のコードスロットを作成します。あとはサイコロボタン「Change Chords」を押すだけ!
1小節ごとにコードが割り当てられる設定のほか、2拍で変わったりシンコペーションするおまかせ譜割り設定も可能です。上の動画はおまかせ譜割りで、コード進行がメロディを呼んでくれそうです。
Pop/Rock/Country ジャンルでは、爽やかなコード進行を提案してくれました。
指定したジャンル = Gospel
ジャンルがゴスペルになると、分数コードやセカンダリー・ドミナント・コードなどが現れて、複雑なコード進行が生成されました。
普段、自分で楽器を演奏するとコード進行の手グセが出てしまいがち、、という方は、自分のボキャブラリーにない進行をEZ KEYS 2に提案してもらう、というのも一つの方法です。試聴動画では、定番のコード進行を匂わせながらも、新しい展開が提案されています。
生成されたコード進行を聞きながら、あそこのコードが惜しい!と思った時には、生成されたコードの下に5つのコードが提案されているので、そこから別のコードを選べるというのも画期的です。
EZ BASSとコード進行を簡単に共有できます
Suggest Chordsでコード進行を作ったら EZ BASS にドラッグして、EZ BASSのコード進行に反映することができます。EZ BASS の演奏パターンがコード進行に追従し、EZ KEYS 2 とのセッションが簡単に実現できるのです!特に分数コードや3度ベースなどでは、低音のベースが加わるとコードの表情も変わりますので、EZ BASSとの連携プレイはお勧めです。
EZ KEYS 2 と EZ BASS のセッション
Suggest Chords機能でコード進行をいくつか生成し、EZ BASSにドラッグして両者のセッションを試聴しました。EZ KEYS 2の演奏データをDAWにドラッグするとMIDIデータに変換されるので、シンセ音色などに差し替えるというのもお勧めです。
Bandmate機能で、EZ BASSの演奏からEZ KEYS 2の演奏を生成
EZ BASSで演奏パターンを作ったら、ソングウィンドウ内のデータをEZ KEYS 2の「Follow Bandmate」画面にドラッグします。すると、コード進行とベースパターンを解析してEZ KEYS 2の演奏を自動生成してくれます。
EZ BASSユーザーであれば、作成した演奏データをEZ KEYS 2にドラッグして、ピアノやシンセパートを一瞬にして生成することができます。
Bandmate機能で、オーディオデータから新たな演奏パターンを生成
Bandmate機能では、オーディオデータからEZ KEYS 2の演奏を生成することも可能です。動画ではシンセのループパターンを「Follow Bandmate」画面にドラッグして、シンセループの演奏とは似て異なる、新しい演奏パターンを生成することができました。
手持ちのループ素材から新フレーズを生成し、新曲を生み出すきっかけに活用できる機能です。
EZシリーズ御三家バンドのセッション
EZシリーズは 2020年のEZ BASS誕生を皮切りに、2022年のEZ DRUMMER 3アップデート、そして2023年のEZ KEYS 2アップデートにより、ドラム、ベース、ピアノの御三家が出揃いました。
EZ BASS誕生の際に作成したデモ曲を元に、EZ KEYS 2とEZ DRUMMER 3のBandmate機能の力を借りて、3ピースバンドのデモ演奏を作ってみました。
EZシリーズ関連記事
記事内に掲載されている価格は 2023年6月1日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ