みなさんこんにちは、PD安田です!今年の春は寒かったり暖かかったりと気候の変動が激しいような毎日ですがいかがお過ごしでしょうか!?
さて今回はこの春発売となる注目のiZotope Spire Studio Gen2を先行して、Rock oNのスタッフ私と、クーパー天野(通称ノッチ)にて、スタジオノアさんを利用し、ドラム、ベース、ギターを収録をして参りました!
本編は先に楽器編の記事になっております。のちにボーカルを乗せてどんな感じで完成できるか使い方の紹介を交えつつ、完成を皆さんで聞いていただければと思います。
スタジオへいざ突撃!そしてドラムのセッティングを
さてさて、Rock oN Company 渋谷店から徒歩10分もないくらいにあるサウンドスタジオノア渋谷2号店様に予約を取り、Spire Studio Gen2とマイクだけ持参し突撃します。しかし到着してからヘッドフォンがないことに気づきます。とりあえず受付してから考えるか…と思いつつ受付を済ませ、ヘッドフォンの相談をします。するとなんとSONY MDR-CD900STが無償にてお借りでき、しかもSpireのヘッドフォンジャックがミニピンにも関わらず、しっかり変換アダプターも用意があるとのことで、さらにギターベース、そしてスティックは購入し、なんとも至れり尽くせりで何事もなくレコーディングに挑むことができました。さすがノアさんです。※事前に準備と確認はしていきましょう!
まず、ここでSpire Studio Gen2の仕様について軽くご紹介です。このSpire Studio Gen2は本体スタンドアロンでも使用可能ですが、iPhoneにてアプリを入れることで、リモート的な使い方で操作も可能です。今回はバンドをセーので録ってもよかったのですが、やはりクオリティを求めたいので、各パートのレコーディングで、プロジェクトを組んでいきます。
Spire Studio Gen2は同時に2ch録音が可能で、その上に8トラックの素材を重ねていくことができる仕様になっております。全体で8トラックまでなので、どうにかドラムを2chで綺麗に録る手段をここで考えていきます。
通常ですとトップに2本を立ててシンプルに録音することを考えたいところですが、キックもしっかりと録りたいので、ドラムの正面にニョキニョキと2本を立てていきます。(なお後に反省点として紹介しますが、キックに1本とトップに1本という立て方がもっとも綺麗に狙って録れるかなと)
また、なるべくマイクの位置を下げて低めに録ることで、よりキックがしっかり録ることができます。この日は試行錯誤しながらでしたが、最初はとりあえず立ててみての検証でこのマイク位置で挑みました。
続いて、本当にどうでもいい話なのですが、PD安田のドラムセッティングはハット、椅子は全下げで、そこからタムもバスドラフープに当たらないようギリギリの位置でセッティングします。理由は高さの細かい微調整をしなくても、椅子が一番下に下がっているのを基準にすれば、他が決まりやすいというただのめんどくさがりなだけです。(なんとなく足が90度に膝が曲がればちょうどいい感じです。昔は結構高くしてたんですけどね。)
さてさてドラム自慢はさておき、いざレコーディングの開始です!
★ドラム単体の演奏
テンポ128でメトロノームありで録ってみましたが、いかがだったでしょうか?(最初のカウントからよれているのは気にしないでください。)なお、このSpire Studio Gen2のアプリでミックスする際に、それぞれの素材のPanを決めることができます。ドラムはL/Rとマイクを立てましたので、ちょっと距離感も加味し、レベルのバランスも整えてみました。
そしてこの機能ではミックスのレベルとパンを決められるだけではなく、右側に「Narrow」というアイコンがあり、これをクリックするとWideに変わり、ステレオイメージしてくれる機能があります。(なので、前述にある通りキックの1本はNarrowで、トップのスネア寄りの1本はWideという録り方にすれば、結構いい感じにドラムのレコーディングができるかなと思いました。反省ですね)
ひとまず、ドラムのレコーディングはこれで無事に完了したので、次はベースとギターを録っていきたいと思います。
ベース&ギターレコーディング編!
続きまして通称ノッチによるベースのレコーディングを行っていきます。ベースの場合、ライン録りとマイク録りで悩むところではありますが、ここはあえてマイクで録音で挑んでいきます。(なおマイクとラインの2本録りももちろん可能です)マイクだと、ベースのローはどこまで録れるのかなって思いつつ、少し距離を取ってマイクを設置していきます。こんな感じで、ベースをバッチリ録っていきましょう!
★ベース単体の演奏
★ドラム&ベースの演奏
いかがでしょうか?割とシンプルにマイクを立てただけで、そのままの音で聴いてますが、しっかりと低音も録れてブリブリと聴こえてきます。これはなかなかいい感じですね。続いてドラムとベースをミックスして聴いてみると、やはりもうちょっとキックのパンチ感があると、よりグルーヴィーな感じになるのかなと思いつつも、しっかりとドライブなサウンドも録れており、割といい感じです。
とりあえずリズム隊が集まって、なんかベースとドラム主体の曲を作らない?ってなった時は、こんな感じでセッションして、それぞれ録ればテンションも上がるクオリティで出来上がるのは、文句なしですね。
それでは続いてギターの収録を行っていきます。ギターでは、L/Rをそれぞれ別録りで重ねていきます。今回の展開はBセクション、ちょいサビで最後Bに戻ってきてという展開で行っていきます。使用したエフェクターはMerris HEDORAでオクターブを重ねながら、ちょっとメロディックにリフと合わせながら刻んでいきます。マイクの位置はいたってシンプルに1本立てていきます。
★ギター単体の演奏
★全体演奏のミックス
さてさて、いかがだったでしょうか?こんな感じでミックス画面はこんな風になっております。あとは後編にて、ボーカルを乗せてどんな感じになるかは、次回のお楽しみです。
The反省タイム
何回も述べましたが、ドラムのマイキングは結構重要ではないかなと思います。あとの楽器はモノラルで重ねていく感じなのですが、曲を作る上で各パートの細かいところを突き詰めるのは難しいのです。一発録りで即興的なアレンジやミスが入ると、それはそれで面白いものにできるのではないかなと思います。
そしてボツになった曲もこうやってバンドで録っては、ボーカルのメロディラインや歌詞などじっくり決めて組み込んでいけば、より完成度も上がるとともに、あんまり考えもしなかった突発的なアイデアも出てくると思います。是非曲作りの一環として、Spire Studioを活用するとベストではないかなと思います。
ちなみに今回の音の素材はすべてスマホで聴いてミックスし、書き出した上で音素材を作成しており、非常に簡単でスムーズに渡すこともできました。こんな感じでバンバンアイデアを投げていく感じでその時に良いテイクをキャプチャーしまくってくれれば、すごいのができると思いますので、是非にここの部分も使い込んでいただければと思います!
それでは次回、ボーカル編でお会いしましょう!
Writer.PD安田
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記事内に掲載されている価格は 2021年4月9日 時点での価格となります。
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