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KOMPLETE 13導入された方に、お役立ちのミニTIPSをお届けします。
記事下段に、テンプレートファイル読み込み時のファイル立ち上げ速度改善の項目がございますので、ぜひお役立てください。
NI製品のソフトウェアでは、単独でエンジンを持つプラグインもあれば、KONTAKTエンジン上で起動するタイプの製品があります。
今回はKONTAKTエンジンのお話です。
プラグインのエンジンには、マルチティンバー対応のエンジンがありますが、KONTAKTはその代表格です。これは、一つのエンジン内に複数の音色を立ち上げることができることを表しています。
マルチティンバー対応のエンジンは、他にも、steinberg Halion、Spectrasonics,IK multimedia sampletank、East West Playエンジンなどがありますね。
1個目は、ドラム音源、2個目は、ピアノ、3個目は、ベースなどのように立ち上げができますが、その利点は、PCの負荷が軽くなることです。
それぞれトラックごとにKONTAKTエンジンを複数立ち上げると、エンジンごとに処理が増え、PCの負荷が重くなり、セッションファイルの立ち上げが遅くなったり、再生時にDAWのバッファサイズを上げなくては行けなくなります。
KONTAKTを使用する上では、初期設定が快適度に影響してきます。今回は、その設定を見直していこうという回です。
1、マルチコア設定を確認:処理能力UP
まず、Preferenceの項目に、Engineという箇所があります。ここで、使用しているPCがマルチコアでの構成なら、その設定に合わせます。分散処理で処理能力を上げる設定ですね。
2、メモリーのプリロードのバッファーサイズを確認:メモリ節約
Memoryカテゴリー内のInstrument Preload Buffer sizeの値を小さくします。
ここのバッファーサイズは、サンプルを頭からどれくらい事前にメモリに読み込むかを設定する箇所です。値が大きいと、メモリの使用率が上がり、PC内のメモリ搭載容量が少ない場合、メモリが不足し音が途切れたりします。できる限り少ない方が、メモリの節約になります。
メモリが効率よく使えることにより、空いたメモリー分で、他の音源が使えるようになったりします。逆にメモリに余裕がある方は、ある程度大きい方が音色の再生(音切れなどしにくくなります)が安定します。そのため、セッションでどれだけメモリを使用する音源やエフェクトをかけているかで、セッションファイルごとに最適な最小値は異なります。
3、できれば音源ライブラリは、SSDに保存、しかもメイン以外のドライブで。
音源ライブラリデータをメインのPCドライブに入れている方もいらっしゃるかもしれません。
できることなら、音源ライブラリ専用のメインとは別のSSDに入れるのがベターです。
ドライブが分かれていることで、PCの構成にもよりますが、DAWのメインのデータ(曲データなど)と音源データが分かれていることで、同時に読み込む時のスピードが早くなります。
また、音源関連プラグインは、演奏時に都度サンプルデータを読みに行くので、分けておく方がベターです。
4、Global Purge機能でメモリ節約&次回テンプレートセッションを素早く開く
この機能意外と知っている方も多いかもしれませんが、とても良い機能です。
要約すると、メモリに一旦読み込んだ音源サンプルから不要なサンプル分を削除でき、メモリの空きが増やせます。
Purge 、、、、、英語で検索すると、不要なものを取り除くという意味がありました。
音源としてKONTAKTエンジンで音色を立ち上げた際は、DAW上で色々操作演奏していると、最終的に使わない不要なサンプルもメモリに読み込んでいます。
この機能を使うことで、使用していないサンプルをメモリから取り除くことができます。
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よく使うセッションファイルのテンプレートを作成している方は、特におすすめで、KONTAKTエンジンをテンプレート保存する前に、Purge All samplesを実行して、サンプル解放してテンプレートデータを保存しておくと、次回の起動時に、サンプルを読み込まない分、起動が早いので超絶おすすめです。
設定は、各音色の名称の右側にボタンがあります。あるいは、音色全体で行いたければ、ファイルメニューのGlobal Purgeから行います。フロッピーのマークです。
Purgeには4つの選択岐
KONTAKTでは、サンプルを演奏しているときに、自動的に使用演奏したサンプルにマーカーがつきます。
(マーカーがついているサンプルのみメモリに残る状態。)
上記の4つです。
手順としては、トラックのMIDI編集などが終わってもう手をつけないという状態になったら、Purge All samplesを実行するだけでOKです。次回再生時に、必要なサンプルだけ再度メモリに読み込まれます。Update Sample Poolは、トラックのMIDIの打ち込み途中などで、一時的にメモリを軽くしたいときに使用するといったイメージでしょうか。
テンプレートファイル作成の際、Purge All samplesはぜひみなさんに活用いただきたいです!
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関連記事:Native Instruments KOMPLETE 全音源のプリセット試聴動画を公開!
記事内に掲載されている価格は 2021年6月17日 時点での価格となります。
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