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6パート x 2レイヤー構成のDSPアナログ・モデリング・シンセサイザー
volca drumはDSPによるアナログ・モデリングによってドラム・サウンドを作り出します。オシレーター波形はサイン波、のこぎり波、ノイズなどで、それらに様々な変化を加えることでリアルなものから独特なものまで、幅広いバリエーションのパーカッション・サウンドに対応します。 「デジタル・パーカッション・シンセ」 というキャラクターではありますが、実際はDSPアナログ・モデリング・シンセサイザーであり、ドラムというカテゴリーには収まり切らない高性能シンセです。
MIDIコントロールチェンジ信号で volca drum をコントロール!
MIDIコントロールチェンジ(以下CC)といえば CC#7がボリューム、CC#10がパンなど様々ありますが、ソフト音源のMIDI Learn機能などでよく登場します。volca drumは上図の左側にあるCC番号と右側のパラメーターが対応しており、DAWやMIDIコントローラーからCCを送ると対応したパラメーターが変化するので、Ableton Live10を使用してvolca drumをコントロールしてみましょう!
Ableton Live10 で CCデータを作成する
※動画の画質が悪く文字が判別出来ない場合は動画右下のギアマークをクリックして画質1080を選択して下さい。
この動画はCC作成方法の説明用ですので音は出ません。
volca drumは音源が6パートあり、MIDIチャンネルはそれぞれ1から6まで対応しています。CCデータを作成したクリップの出力先チャンネルを選んで、パート毎に独立してコントロールする事が可能です。CCデータ対応表はこちらでダウンロードして下さい。
メーカーサイトhttps://www.korg.com/jp/support/download/manual/0/809/4258/
volca drumにMIDIを送って鳴らしてみよう!
今回は1パートのみで試しましたが、これが6パート同時に可能という事はピッチを6パート合わせた和音演奏も可能になります。Ableton Liveのクリップ毎にCCコントロールを作って、気に入った組み合わせが出来たらシーン毎に並べて曲の展開を作っていくというのもお勧めです。
volca drum と Ableton Live10の組み合わせで無限の可能性を試す!
volca drumが受信可能なCCは1パートにつき31種類。なんと31個のパラメーターで音色をリアルタイム変化させる事が出来ます。そして更に音源が6パートあるという事は 31×6= 186個のパラメーターを操ってトラック制作を行う事も可能です。その膨大なパラメーターの作成・管理はLive10のクリップが簡単で使いやすいので、volca drumとセットで使えばもう無敵ですね。volca drumはアナログ的な太いサウンドからデジタルの突き抜ける高音まで、これが最先端な音なのだと納得の行くサウンドです。ドラムとしてはもちろん、シンセパートも同時に鳴らせるグルーヴマシンとして活用してみてはいかがでしょうか?
Writer:SCFED IBE
記事内に掲載されている価格は 2019年6月18日 時点での価格となります。
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