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29
Mar.2019
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SONY PCM-D10使用レポート by HIROYUKI SUGAWARA (NOISE IN JAPAN)

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<前半:使い心地編>

by NOISE IN JAPAN サウンドデザイナー 菅原宏之

みなさんはじめまして。サウンドデザイナー 菅原宏之と申します。SONYのハイレゾ対応リニアPCMレコーダー PCM-D10を使ってみた感想をレポートします。まず前半では機材の使い心地からレポートします。

hiroyuki_sugawara_photoHIROYUKI SUGAWARA / NOISE IN JAPAN プロフィール

1977年生まれ 宮城県在住
– サウンドデザイナー (Sound Designer)
– 自然録音家 (Field Recordist)

2004年音楽制作会社を立ち上げ、CM、ゲームミュージック、フォーリーサウンド、空間音響などはじめ、現在までに約3000曲制作。2012年頃からアーティスト兼自然録音家としても活動の幅を広げ、100年後、1000年後の未来の人々に、2000年代初頭の音を「アート&アーカイブ」の両面から届けるべく、日本各地の様々なフィールドレコーディングを行う。同時に録音した素材などを使い、soundscapeやambientmusicなどのアート作品も制作。

フィールドレコーディングを用いたHIROYUKI SUGAWARA名義の1stCD「Northern Latitude 38° Line / NOISE IN JAPAN」は坂本龍一氏が2ヶ月に1度放送するJ-WAVE RADIOSAKAMOTOを始め、様々なラジオ番組で取り上げられる。
現在は自然音を中心とした、TV、ラジオ、CM、メディア関係の音楽制作やNHKラジオ番組制作などを中心に業務を展開。業務の他に2ndアルバムのアンビエントミュージックを作曲中。
趣味は、釣り、狩猟、旅、麻雀、彫刻などアウトドアからインドアまで。
お仕事のご依頼などはこちらのサイトから → https://noiseinjapan.com

PCM-D10を箱から取り出した時の率直な感想は「デカイ!」同じくSONYのICレコーダーPCM-D100を所有しているので、比較してそう感じました。しかし、使用していくうちにこの大きさや重さには理由があり、悪くないと感じてくるようになりました。その理由もこの後に説明します。

では機材の使い心地に関して、いいなと感じた点を挙げてみましょう。

製品概要 : リニアPCMレコーダー SONY PCM-D10

音楽機材や電子楽器に接続可能なXLR/TRS入力端子搭載、高品位なレコーディングを実現するハイレゾ対応リニアPCMレコーダー

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付属:USB Type-C(TM)ケーブル(USB-A – USB-C)、キャリングポーチ、ウインドスクリーン、単3形アルカリ乾電池 4本、取扱説明書、SOUND FORGE Audio Studio 12 インストールガイド、REC Remote(レックリモート)を使う、保証書

原音に忠実な録音を実現する、独自の高音質設計

リニアPCM 192kHz/24bitのハイレゾ録音再生に対応。また、高性能な部品の採用と、基板レイアウトの最適化により、ノイズを抑えた精度の高い高音質レコーディングを実現。楽器演奏の細やかなサウンドからライブ会場の臨場感までも、原音に限りなく忠実に再現します。

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「REC Remote」による遠隔操作や、録音データのワイヤレス再生が可能

Bluetooth(R)接続に対応。録音専用アプリ「REC Remote」をインストールしたスマートフォンと本機をBluetooth(R)接続すると、スマートフォンのアプリ上から録音操作ができます。また、Bluetooth(R)対応オーディオ機器と接続して、録音したファイルや音楽コンテンツをワイヤレス再生することも可能です。

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※ Bluetooth(R)接続での録音モニターには対応していません

その他の特長

高音質設計

  • 高音質リニアPCM 192kHz/24bitのハイレゾ録音再生に対応
  • 可動式高感度ステレオマイクロホン内蔵
  • 高感度・広帯域の単一指向性マイク
  • 2系統のXLR/TRSコンボジャックを装備し、外部からのバランス入力に対応
  • アナログ録音レベルダイヤル
  • 高性能デュアルADコンバータ搭載で高いS/N比を実現
  • 高性能な部品の採用と、基板レイアウトの最適化により、低ノイズと高音質化を実現
  • 大容量コンデンサーにより、高品位な電源供給を実現

録音機能

  • 16GBの内蔵メモリーで高音質に長時間録音が可能
  • 大音量による音の歪みを防ぐ「デジタルリミッター」
  • 微小な音までクリアに録音する「高S/Nモード」
  • 少し前から録音する「プリレコーディング機能」
  • メモリーを切り替えて録音を続ける「クロスメモリー録音」
  • プロジェクターや風切音などのノイズを低減する「LCF(Low Cut)」
  • 1チャンネルの音声レコーディング向けにモノラルレコーディングに対応

再生機能

  • ボリュームコントロール機能付きの高音質アナログヘッドホンアンプを採用
  • スピーカー内蔵
  • Bluetooth(R)オーディオ機器でワイヤレス再生
  • 聞きたいところをすばやく探す「イージーサーチ機能」
  • 音質を切り替える「イコライザー」
  • 音程を調整する「キーコントロール」
  • 再生速度を調節する「DPC(Digital Pitch Control)」
  • 聞きたい位置からすぐに再生する「トラックマーク」

その他の機能

  • 容易な録音レベル調整
  • 操作しやすいインターフェース
  • ヘッドホン出力音声チャンネルの切り替えに対応
  • スマートフォンで遠隔操作できる「REC Remote」
  • パソコン用ソフトウェア「SOUND FORGE Audio Studio 12」
  • キャリングポーチ、ウインドスクリーン付属

SONY
PCM-D10
¥53,870
本体価格:¥49,880
808ポイント還元

機材の使い心地:良かった点

  • 待望していたXLR端子搭載です! 非常にありがたいです。

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  • 機材全体がマットな仕上がりでザラつきがあるので、素手や手袋で持っても滑りにくく、野外でストレスなく扱いやすいと感じました。

  • 電池の入れ替えがスピーディに行える。
    (PCM-D100のように電池を別に収納し機材に埋め込むタイプも、錆等が発生したときに交換ができて便利だと感じますが、突発的なフィールドレコーディングにおいては電池の入れ替えがスムーズにできた方がストレスが軽減されます。)

  • 機材全体に精密ネジが少ないので、きしみ音などが気にならない。
    (精密ネジの箇所が多い製品だと、経過とともに緩み、気温や湿度によって機材全体がパキパキきしむ音が時々録音されます。画像を見てもらうと分かりますが、私が所有しているPCM-D100はバイク走行中にリュックから落ちて傷だらけになっても普通に使用できており、PCM-D10もその耐久性を受け継いでくれるような仕上がりに感じました。)

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  • サイズの大きさは、土の上や雪の上に置いた時安定感を感じました。

  • ボリュームつまみが使いやすい。
    (ただし、左右の数字がほんの少しずれる場合があるので、同じ音量設定になっているのかわかりにくい時があります。突発的なフィールドレコーディングにおいては、左右のバランス調整に時間がかかるのはストレスになります。デジタル機器である以上、アナログ的な回転つまみではなく、割り切って段階的なデジタルボリュームでもいいかなと感じました。)

  • 右側面のラインマイク切り替えの部分、ライン入力中にケーブルを外すと付属マイクに自動的に切り替わるのは良いですね。
    (ただし、それが当たり前だと認識していて、XLR端子で外部マイクをつないで録音している時、センター下部のマイクとラインの切り替えをしないと反応しないのが改善希望です。)

  • マイクの向きを変える動きが軽くスムーズです。

機材の使い心地:総評

個人的に、モバイルレコーダーに一番必要なのは、細かいところを気にせず瞬時に必要な録音ができることだと思います。PCM-D100と比較した場合、その細かい部分が多く改善されており、ストレスがかなり軽減されていることを肌で感じました。 褒めるだけではなんなので、、、
フィールドレコーディングを行う立場でいくつか改善希望も書いてみましょう。


  • 機材本体に脚立をつける部分のネジ位置がかなりマイクに近い上部にあり、全体の大きさと重さからバランスが少し不安でした。野外など斜面で使用する時、足場が安定してない場所が結構あるんです。

  • Bluetoothに関してですが、個人的に一番欲しい機能はBluetoothでワイヤレスモニタリングできるということです。録音中はあくまでモニタリングですから、その時はハイレゾでなくとも問題ありません。 ワイヤレスでBT5.0のAPTXLLなどでモニタリングが可能になれば、ヘッドホンのケーブルが邪魔になったり、ケーブルが擦れたりして生じるが音が録音されることもなくなりますから。高性能なレコーディング機能ゆえの問題ですね。今後に期待します!

  • これも高性能なレコーディング機能ゆえの問題になるのですが、ハンドノイズまで拾ってしまうことがあります。手で本機を持っていると、指先から心臓の音が伝わり収録されそうな勢いでした。サスペンションなどの工夫が欲しいところです。また参考までに、PCM-D10付属のウィンドジャマー(というよりはポップガードですね)はPCM-D100付属の毛タイプの方が野外での使用では扱いやすかったです。
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  • 録音において重要かつ迅速に決定したいのが録音レベルですが、例えば録音ツマミの他に、その用途に応じてあらかじめ固定された録音ボリューム設定などがあれば便利かなと感じます。 海用、野鳥用、市街地用など、いくつかのパターンを個々に記憶しておいて、必要に応じてそのボタンを押し、その後ツマミで微調整なんていう機能があれば、個人的に重宝しそうです。

では、後半では実際に録った音とともに、音質に関してレポートしますね。


製品オフィシャルページ
https://www.sony.jp/ic-recorder/products/PCM-D10/

    記事内に掲載されている価格は 2019年3月29日 時点での価格となります。

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