内部回路の全面的な見直し
まず外観から見て行くとサイズはまったく同じ!!
ボディーカラーが精悍なブラックにそしてあのキャッチーなアイコンの青いノブはこちらもブラックに!「あれ?これがあのヒット作の後継?」と思ったほどあまり変わってなくて、初めて見たとき少し拍子抜けしましたが、音を聞いてすぐにこれはすごい!と前述の??は払拭されました。
メーカーの説明によると内部回路の全面的な見直し、特にAD/DAコンバーターは32bit192kHz対応ということで、まずここで音が大きく変わるのは理解できました。
そしてマイクプリやアナログインプット部分の回路も見直したという、MkIIというより新製品という感じの変更内容。
そしてこれは私もオリジナルSSL2+で感じていた「ヘッドホン端子を筐体上部もしくは前面にあればいいのに」と思っていた通りに前面に移動。
そして INST入力も前面に。背面のRCAピン端子が廃止され、すべてバランスTRS仕様にと、これでもかのユーザー目線のアップデートでした。
肝心の出音は、解像度やトランジェントスピードも向上して、10万クラスのオーディオ・インターフェースの音でした。
これもオリジナルのSSL+2で私が思っていた感想「価格を抑えるために仕方がないのだろう」というものを軽く超えてきました。
ここまで来るとDAコンバーターの質だけを確認するのではなく、ADコンバーターならびにオリジナルのSSL2+との比較もしたくなり、2台をお借りして自宅スタジオでボーカルとアコースティックギターでチェックしてみました。
それぞれのソース共に言えたのは、DAコンバーターの印象と同じで音像が一回り大きく、一枚幕があったものが取れたそんな感じです。
今回レベルと合わせるのと共に、ほぼ同じつまみの位置で録音してみた所、SSL2+ MkIIの方が1~2bB大きく録れたのです。メーカーに確認するとそれは事実らしく、「公にはアナウンスしていませんが。。。」との回答。
DAコンバーターのアップデート
そしてSSL2+の武器の一つである、マイクプリ部の「4K」によるアナログ・エンハンスメント。
わかりやすく言えば、音が前に出てくるあの機能がADコンバーターやマイクプリの向上によりより良い効果をもたらしているのを確認できました。
そして今回、ボーカリストと同じ環境SSL2+ MkIIのヘッドホン端子を使ってレコーディングしていったのですが、以前から定番のヘッドホン出力の良さがDAコンバーターのアップデートにより、こちらもよりクリアになって、そこまで音量を上げなくてもモニタリングできました。
これは無駄に音量を上げた時の音漏れにも貢献してくるものだと思いました。
そして最後に私が思った疑問として「今なぜMIDI端子?」という答えが4つのアウトプット端子にあり、DCカップリングに対応していてモジュラーシンセとの接続を可能にしてる点です!
SSL伝統の哲学
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記事内に掲載されている価格は 2024年11月5日 時点での価格となります。
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