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未来の音楽、クリエイター達と共にイノベーションを!
これまで国内問わず世界中の音楽シーンを支え、サウンドという核を作り上げてきたスタインバーグ社が2年の時を経て、この度「CUBASE PRO 8」「CUBASE ARTIST 8」を発表しました。今回の発表でCUBASEはメジャーバージョンアップとさらに進化し、未来の音楽、そしてクリエイターと共にイノベーションを繰り広げていきます。
12月3日、YAMAHA銀座で行われたCUBASE PRO 8、ARTIST 8の発表会では多くの新機能が紹介され、未来の音楽制作に対して、更なる期待が現実へと変わって行きました。発表会では青木氏と大島氏による、CUBASE PRO 8魅力について紹介してくれました。
それでは注目のCUBASE PRO 8の新機能をピックアップしていきましょう!
クリエイターの創造を強化する「コードパット」
CUBASE 7では「コードトラック」と言う機能が搭載されており、任意のコードを選択する事で、自動でコード音を演奏してくれる機能が有りました。CUBASE 8から新たに「コードパッド」機能が搭載され、MIDI鍵盤を使用してメジャーからマイナー、テンションコードといった複雑なコードを指一つだけで自動的に和音を演奏する事が出来る様になりました。
更にコードパッドはCUBASEの画面下にパッドが表示され、マウスクリックでコード音の変更から、キー変更、テンション内容の変更とあらかじめに細かく設定が可能です。
下の画像を見ると分かりますが、MIDI鍵盤のC1〜B1までの区間が色が変化しています。この部分がコードパッドでアサインされた範囲となり、簡単に和音が演奏できます。
このコードパッドを使用すれば例えば左手で難しいコードを瞬時に弾く技術が無くても、指一つだけでリアルタイムでの伴奏とメロディーを演奏する事が出来ます。そしてそのままMIDIレコーディングをすることも可能で、さらには鍵盤は1本しか押さえていなくても、MIDIノートはしっかり構成されたコードで打ち込みがされますもちろんパッドのレイアウト変更も可能です。
更にコードパッドはCUBASEの画面下にパッドが表示され、マウスクリックでコード音の変更から、キー変更、テンション内容の変更とあらかじめに細かく設定が可能です。下の画像を見ると分かりますが、MIDI鍵盤のC1〜B1までの区間が色が変化しています。この部分がコードパッドでアサインされた範囲となり、簡単に和音が演奏できます。このコードパッドを使用すれば例えば左手で難しいコードを瞬時に弾く技術が無くても、指一つだけでリアルタイムでの伴奏とメロディーを演奏する事が出来ます。そしてそのままMIDIレコーディングすれば和音での打ち込みがされるので、難しいコード進行も簡単に構築していくことができます。
さらにコードパッドのコード構成にはCubase7と同じくピアノとギターのボイシングが2種類用意されており、もしギターのボイシングを知らなくても、指一つだけで自動的にギターのコードを押さえた演奏する事が出来ます。ギター音源の打ち込みには重要な機能になります。もちろん音色がピアノでも、ギターのボイシングで構成して行くのも、アレンジのテクニックになります。
リモートコントロールで移調を身近に!
コードパッドの機能について説明をして行きましたが、もし楽曲で移調がされた場合、このコードパッド内のコードも変更しなければなりません。そこで登場するのが「リモートコントロール」になります。MIDIキーボードにはトランスポーズ機能と言う、鍵盤を移調させる機能がありますが、それと同じ様に、アサインさせたMIDI鍵盤を叩くだけで簡単にトランスポーズの様に鍵盤のキーを変更する事が出来ます。
そしてMIDIキーボードと違う点は、このリモートコントロールはCUBASEのコードパッド内で切り替わっているので、コードパッドで割り振られたコード構成は全てそのままにキーが全て変更する事が出来ます。
コードパッド、リモートコントロールがアサインされている鍵盤の部分は場所も全てリモートコントロール上で範囲が変更出来、一度設定しておけば、いつでも使い易いセッション設定で製作進める事が出来ます。これは即戦力となる強力なツールと言える新機能です。
未来のコードをアシストする新コードトラック機能!
CUBASE7では「コードアシスタント」と言う機能が入っていましたが、これは未来のコードと過去のコードが設定されている状態で、その区間のコードを予測し、オススメのコードをリスト表示するしか出来ませんでした。
しかし、CUBASE 8からはこのコードとコードの間のコード予測に加えて、先のコードも予測し、オススメのコードを選択できるようになりました。そしてこのリスト表示は進行がしやすいコードから大胆な展開が望めるコード進行と色分けがされ、緑が安全圏で楽曲の進行ではベターな展開で、赤になるにつれ大胆な展開ができる様にと、視覚的にも分かり易いツールとなっています。
ただこのリストではあまり音楽的では無いと感じる方もいるかもしれません。そこでCUBASE PRO 8で新たに搭載となった「近接」表示を使用して、このコードを視覚的に表示させる事が可能になりました。
上の画像を見て頂くと分かる通り、まるで音楽理論の教科書を読んでいる様に、現在設定されているコードに対しての周りに近接なコードが選ばれています。また近いものから遠いものとそれぞれのコードに対して距離が報じされており、比較的近いコードは自然なコード進行で、遠いコードになるほど大胆でアクティブなコード進行になります。
さらに面白い機能として、この近接コードよりももっと曲のダイナミクスをつけたい時に便利な「五度圏」!こちらも近接表示と同じようにアイコン表示でわかりやすく、次に進行したいコードを確認しながら選択することができます。また近接と同様に、遠くなればなるほど大胆なコード選択となるので、今までにない斬新なアイデアを生み出すことができます。
これらはマウスでクリックするだけでそのサウンドを瞬時に確認ができ、線上でつながっているコードを選択していけばそのまま音楽になるほど簡単に進行を構築していくことができます。また五度圏の使い道としてはキー変更や転調する非常に重要なツールなので、楽曲での大きな展開をしたい時に大変便利な機能となっています。さらに、前述の「コードパッド」でもこの近接、五度圏のリスト表示が可能で、割り当てたいパッドに対してコード選択をし、常に使いたいコードをあらかじめ設定しておくことも簡単にできます。もちろんこの表示のコードをドラグ&ドロップするだけでもコードが打ち込まれますので、瞬時にコードを確認し、すばやくアレンジを行うことができます。
これらの機能はこれから作曲を始めてみたい方、また理論を勉強し、研究したい時にも非常に重要なツールとなっていくので、CUBASEを使用した教育のツールとしても注目の機能ではないでしょうか。この近接モードに関してはのみCUBASE PROの機能となりますので、ここは是非CUBASE PROを持っておきたいところです。
インプレイスレンダリングでオーディオ素材の意のままにアレンジ!
コードパッド以外でも嬉しい機能が追加となり、中でもインプレイスレンダリング機能は、ソフト音源を一時的にオーディオに書き出すことによってCPUの負荷も軽減、さらにオーディオに書き出すことで、MIDIデータでは行うことができないオーディオ波形ベースでのカット、コピーといったアレンジも容易に行えます。
ただ打ち込んだソフト音源をそのままアレンジとするのではなく、オーディオ波形ベースでないと行えない斬新なアレンジが現代の音楽では必要不可欠となっています。CUBASE 8にはクリエイターによって必要である機能をしっかり把握し、このインプレイスレンダリングとして登場しました。
このインプレイスレンダリング機能ですが、場合によってはプラグインを掛けた状態、または掛けない状態と切り分けて書き出しが必要な時があります。しかしそんな時でも大丈夫!CUBASE PRO 8の進化したポイントで、なんとレンダーセレクションでは書き出したい素材を「ドライ」を選択する事でインサートしたプラグインを無効にして書き出すことができたり、もしくは通常取りかけた状態での書き出し、さらにはマスターのインサートに対しても通した状態での書き出しと、様々な形態で書き出しが可能です。また任意の「センドトラック」先にレンダリングを設定したり、複数のオーディオデータを一つにまとめることも可能と、細かい書き出しが可能になっています。
CUBASE7以前ではこのマルチトラックの書き出しの際、マルチチャンネルエクスポートでパラデータを書き出していました。しかしプラグインをかけた状態での書き出しはこの場合適用されないので、個別での書き出しが必要となっていました。だがこのレンダリング機能を使用することによって、納品先に合わせたデータの用意が簡単に且つ素早く行えるようになりました。
アレンジで必須の”書き出したオーディオ素材の波形を編集する”といったことが容易に行うことができます。
今回のCUBASEメジャーアップデートはクリエイターだけではなくエンジニア、プロデュース面においても最高の音楽的なツールとして生まれ変われました。CUBASE PRO 8の発表で講師として紹介していただいた青木氏はこの新しいCUBASEが登場し、是非この新機能を使用したクリエイター達がこれからどんな音楽を作るのが楽しみにしています!との事でした。
まさに音楽を作り上げていく我々が喜ぶような最新テクノロジーがこのCUBASE 8に詰め込まれています。
最後に非常にマニアックな部分ですが、Windowsでの画面表記が変わり、これまではCUBASEのベースとなるウィンドウ画面を広げて、その範囲内でエディターなどを表示するしかありませんでしたが、なんとそれぞれのウィンドウが独立で表示されるようになり、画面の切り替えも簡単にアクセスすることができるようになりました。
これはWindowsユーザーにとっては非常に嬉しい機能では無いでしょうか!?
まだまだ他にもたくさん追加された新機能がありますが、是非この機能は店頭でその感触を確かめていただければと思います!
なお新しいバージョンのCUBASE PRO 8、ARTIST 8の発売は2014年12月下旬を予定しています。年内には新CUBASE 8が使用できる予定ですので、早く発売開始が待ち遠しいですね!
そしてRock oNでは早速、この新CUBASEの魅力に迫る、青木氏によるセミナーを開催予定!
セミナーではCUBASE PRO 8の新機能を説明していき、青木氏によるCUBASEのマル秘テクニックを皆さんにお届けしたいと思います。近日公開予定となっていますので、どうぞお楽しみに!
Cubase 7.5 ¥59400
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Cubase 7.5 アカデミック版 ¥40,937
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Cubase Artist 7.5 ¥32,400
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Cubase Artist 7.5 アカデミック版 ¥24,800
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記事内に掲載されている価格は 2014年12月3日 時点での価格となります。
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