MIND MUSIC LABSは2014年、ストックホルムにおいてMichele Benincaso氏によって設立されたスタートアップカンパニー。
NAMM2019において”BEST NEW TECHNOLOGY AWARD”に輝いた同社の”ELK MusicOS”。この技術を用い、Steinbergとパートナーシップを組んだうえで、Cubaseユーザーならご存知のVST Virtual Analog Synthesizer “Retrologue 2″をハードウェアで再現。「ソフトシンセをハードでエミュレート」といった、通常とは逆の流れを実施しているユニークな会社です。
同社 Matt Ward氏(ENIOR VICE PRESIDENT OF PARTNERSHIPS AND STRATEGY)に動画で解説していただきました。
その技術力はVSTだけにとどまらず、Propellerhead Reasonの専規格であるRE(Rack Extension)までカバー。この魅力はもちろん「ラック」モジュールであること。
MIND MUSIC LABSのブースに展示されていたモジュールラックタイプのシンセにはご覧の通りPropellerheadロゴがプリント。
この正体は EurorackフォーマットのRE-compatible Polysix。KorgのCMT (Component Modeling Technology)技術でRE-compatible化された、1982年発売のKORG PolysixがさらにELK MusicOSでハードウェア化された、ということですね。
聞くところによると、商品化はせず「自分たちはこんな技術持ってるから声かけてね!」ということみたいです。でも、需要はありそうな気がしませんか?
Writer:ACID渋谷
記事内に掲載されている価格は 2019年5月10日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ