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17
May.2019
HOW TO

コンプレッサーの代名詞!Universal Audio 1176のサウンドレビュー!

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コンプレッサーの特集には必ず登場する1176。まさに万能コンプレッサーとして多くのブランドからも動作原理を基にしたカバーモデルが多々出るほどの圧倒的な不動の地位を持つプロダクトです。

どの音源素材にも使える万能性と手に取るようにわかりやすいサウンド効果が魅力的で、コンプレッサーを初めて導入する際の製品としてもおすすめです。

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その人気の理由とお勧めポイントを、動画でご紹介させていただきます!

1176の特徴

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1、立ち上がりの早い音もしっかり捉える高速なアタックタイム

4種類ほどあるコンプレッサーの動作原理の中でも早い部類に入るFET系の方式になります。そのためパーカッションやギターなど音の立ち上がりが早い音色のサウンドもしっかりとボリュームコントロールできます。

※アタックタイムの設定幅は20msから800msです。

つまみを右回りにするほど早くなります。つまり7の位置が最速の設定です。

ちなみにリリースタイムは、50msから1100msの設定幅です。こちらも右回りにするほど短い設定となり、7の位置が最短の設定です。

2、シンプルな操作性の良さ

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1176が使いやすいのはそのパネルレイアウトと操作性にもあります。

スレッショルド(コンプレッサーが動作するボリュームレベル値)が固定のため、INPUTを上げると最終的なOUTPUTのボリュームを調整すると、基本的にこの2つのノブを操るのみになります。

よくデフォルトは逆八の字がたにしてそこから微調整するなんて聞きますよね。

3、スレッショルド未満のボリュームが持ち上がる特性とキャラクター

1176自体はボリューム制御するコンプレッション用途が基本の使用用途になりますが、実はスレッショルドに到達していないサウンドのボリュームが持ち上がるという特性があります。

ある意味エキスパンダー(※コンプレッサーと逆の動作をするエフェクター、スレッショルド以下の音を持ち上げるエフェクトです。)みたいな効果とも言えます。この効果により全体的な音圧感が持ち上げられ、ミックスの中で音の存在感が増すという効果があります。

また、内部で使用しているトランスの効果も合わさり、コンプレッションしていない状態でも、音源に少し躍動感が増すというキャラクターが着きます。

1176マニュアルダウンロードはこちら
https://media.uaudio.com/assetlibrary/1/1/1176ln_manual.pdf

1176ならではの全部押しモード(All-Button Mode)

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Ratioの部分のスイッチを全部押す、全押しモードというものがあります。

60-70年代のイギリスでよく使用されていたということでよくbritishモードと言われたりします。こちらのモードでは、よりサウンド変化が顕著になります。サウンドキャラクターの変化を求める場合はぜひこのモードも一度お試しください。

サウンドの歪み感が増しベース/エレキギターサウンドに心地よいニュアンスを生み出し、ボーカル前面へ持ってくることができます。

お勧めの使用シーン

1、レコーディング時のファーストコンプとして

録音の過程において最も影響が大きいのがボリューム管理です。

収録後にDAWのプラグインやハードウェアの後処理でももちろんコントロール可能なのですが、録音時点である程度のコンプレッションをすることで下記のメリットがあります。

・ボリュームレベルを揃えることで、後処理が容易になる
・ボリュームのダイナミックレンジ幅が揃うので、入力レベルをデフォルト時よりもあげることができ、デジタル取り込み時のヘッドマージンを有利に確保できる、さらにノイズ比も向上する。

2、ミキシングツールの一手段として

1176は通すだけでキャラクターが付与できます。まさに通すだけ1
という使い方です。
1176のトランス回路を通すだけで、コシのあるサウンドへと変化させることができるため、出来上がったオーディオ素材や、シンセサウンドに積極的に活用することでサウンドをよりパワフルに仕上げることができます。

UADプラグインバージョンの1176ですが、使用する際の公式TIpsが紹介されています。

1176は、歴代モデルにより使用パーツなどが異なるリビジョンモデルがあります。現行はRevision Eモデルを参考に復刻したバージョンになります。

モデルごとの違いは下記ページ参照ください。

1176バージョンヒストリー(本国サイト英文)
https://www.uaudio.jp/blog/1176-la2a-hardware-revision-history/

Universal Audio
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    記事内に掲載されている価格は 2019年5月17日 時点での価格となります。

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