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25
Aug.2021
HOW TO

ヴァーチャルモニタープラグイン Waves CLA Nx レビューby AMANO(試聴音源あり)

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こんにちは!Rock oNスタッフのAMANOです!
近年盛り上がりを見せるヘッドフォン・ミキシング用のヴァーチャルモニタープラグイン。Waves Nxを筆頭にSteven Slate Audio、Acustica、Immerse(Embody)、Dear Reality等、様々なメーカーが活発に開発をしていて、ユーザー側の選択肢も増えてきた印象です。今回ご紹介するWaves CLA Nxは2021年8月に発売したてのプラグインで、Waves Signatureシリーズでお馴染みの著名プロデューサー、エンジニアであるクリス・ロード・アルジ氏監修の元、クリス氏のスタジオ「Mix LA」のコントロール・ルームの音響特性を再現し、ヘッドホンでの作業の際にあたかもスタジオのモニタースピーカーで聞いているような感覚で作業が出来るプラグインです。個人的にもSPLのPhonitor等、こういった製品は好きなので注目していました。それでは早速レビューしていきましょう!

CLA Nx:伝説的エンジニア「クリス・ロード-アルジ」のスタジオでミキシング

desktop-billboard

CLA Nxは、グラミー賞を受賞したエンジニア:クリス・ロード-アルジ(以下クリス)が所有するMix LAスタジオのコントロールルームをヘッドフォン上に再現。これまで、クリスのコンソールとクラシックなハードウェアギアを忠実にモデリングし、プラグインとして開発してきたWavesとクリス。今回再びタッグを組み、クリスのルームアコースティックとモニタリングシステムをシミュレートするプラグインを開発しました。CLA Nxは、Waves Nx空間オーディオテクノロジーとMix LAの正確な測定結果を組み合わせ、どんなヘッドフォンセットでもクリスのミックスルームの音響レスポンスを忠実に表現します。

一流のスタジオデザイナーVincent Van Hoffによって建設されたMix LAは、2008年よりクリスのスタジオに。このスタジオは、ブルース・スプリングスティーン、グリーン・デイ、ミューズをはじめとする数多くのトップアーティストのミックスが行われてきた、歴史あるスタジオです。NS10モデルのCLA-10ニアフィールドモニターとサブウーファーシステム、カスタムメイドのOcean Wayファーフィールドスピーカーと彼の仕様に合わせて変更されたスピーカー、そしてミックスが小型スピーカー機器でどのように再生されるかを確認用としているラジカセモデルの音響特性を再現します。

特徴

  • ヘッドフォンミキシングプラグインでどんなヘッドフォンでもより良いミックスが可能
  • グラミー賞受賞のミックスエンジニア、クリス・ロード-アルジと共同開発
  • クリスのプライベートMix LAコントロールルームを精密に再現
  • クリスが所有する3台のカスタムスタジオモニターでミックスを確認可能
  • ニアフィールドモニター CLA-10(カスタムモデルNS-10)+サブウーファー/ファーフィールドモニター Ocean Way HR1のカスタムモディファイ/ラジカセ(小型スピーカー)をそれぞれ再現
  • ミックスの奥行き、パンニング、リバーブ、ローエンドのレスポンスをより正確に判断可能
  • あらゆるヘッドフォンのモデルに対応
  • スタジオアンビエンスを調整可能
  • ユーザーの頭部に合わせてサイズを調整可能
  • WebカメラまたはNx Head Tracker(別売)を使ったヘッドトラッキングに対応、装着することでさらにリアルな臨場感に

cla-nx-1

CLA NxはAAX/VST/AU等の形式のプラグインですので、DAWにインサートして使用します。マスターにインサートするか、ヘッドフォンモニター用にマスターから送るバスを作成しても良いでしょう。今回はPresonus Studio One 4を使用し、ミックス済みの音声をインポートし再生してみました。

nx

CLA Nxを立ち上げると別のアプリケーションとして[WavesHeadTracker]が立ち上がり、ヘッドトラッキング等の設定が行われます。Webカメラを利用したトラッキングも可能ですが、より精度を高めたい方は同社より発売されているNx Head Trackerをヘッドホンのヘッドバンドに装着する事でより自然な定位の変化を楽しめます。

さて、サウンドですがかなり大胆に変化します。製品のコンセプト上、クリアになる、というような性格の物でないことは承知していたのですが、エア感や定位感が確実にスピーカーでの体験に近くなります。単純に左右を少しずつ「こぼす」ような方式と違い、しっかりと頭の外に音像がある感じです。

ヘッドトラッキングがある事によって、例えば自分がどの方向を向いても音源は常に一定の場所から聞こえてきますので、よりスピーカーで再生しているような感覚で作業が可能です。これは他社製品では得難いメリットではないでしょうか。ヘッドトラッキングはオン・オフ切り替え可能です。

スピーカーは3つ切り替え可能です。スタジオらしく

ニアフィールドモニター(CLA-10 + サブウーファー)
ラージモニター (カスタムメイドのOcean Way Audio)
ラジカセ (型番不明)

となっております。

出音も的を射たものとなっており、それぞれのスピーカーで分かりやすくレンジ感、アタック、リリースの感じは変わりつつも、全体的に「同じ部屋にいる感」が保たれるので、切り替えても集中力が途切れなさそうです。エアー感の強さもツマミで調整可能です。

音声ファイルを用意しました!

black-cat-foundation

バンド様よりテスト用に1曲ご提供頂きました。
どこかノスタルジィなメロディとエネルギッシュなパファーマンスが魅力のバンド、黒猫財閥様より「ゆびきりげんまん」という曲です。

黒猫財閥「ゆびきりげんまん」
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1:元音
2:CLA10+Sub(ニアフィールド)
3:MAIN(ラージ)
4:BOOMBOX(ラジカセ)

当然といえばそうなのですが、DAW以外のアプリケーション…例えばYouTubeやiTunes等の音は補正無しで再生されますので、注意が必要です。足並みを揃えて聞くなら、作業中にリファレンスとする楽曲はあらかじめwavファイルをセッションにインポートしておくとよいでしょう。

また、マスターにインサートする際は書き出しの際にバイパスするのをお忘れなく!こちらはモニター環境を再現する為のプラグインなので、CLA Nx込みで書き出してしまうと、想定と異なる音で書き出されてしまいます。

headphone-list

ちなみに今回ヘッドホンはオーディオテクニカ ATH-R70Xでテストしましたが、ヘッドホン本体が非常に軽量な事もありあまりヘッドホンの存在を感じず、かなり快適で好相性に感じました。また、特性を測定済みのヘッドホンが数機種あり、それらの機種を使用している場合はさらに追い込んだサウンドで聴く事が可能です。
リストは下記の画像の通りですが、日本とアメリカはやはり定番機種も違うようで販売の身としても興味深かったです。

まとめ

一般的な住居、部屋では音響特性や防音は考慮されておりませんので、定在波や反射音等が大きく、モニタースピーカーの特性を聞いたまま100%信じる、というのは難しいと言えるかと思います。モニタースピーカーメインのモニタリングの場合、費用的にも手間的にも少なからず何かしらの工夫や制約は強いられている方が多いと思いますが、だからと言ってただヘッドホンで確認するだけではステレオ感やリバーブの具合等を掴むには相当の慣れを要します。

こちらのプラグインは[プロの信頼している音が出る][スピーカーライクな作業性]という点でDAWの中にもう一つのリファレンスとなる部屋を提供してくれていると言えます。ホームスタジオや移動先での作業に大変有効に思えました。また、ヘッドホンはスピーカーと比べ値段帯が下がりますので、本格的にスピーカー環境を整える事と比較すると総合的なコスト面で見てもかなり優秀ではないでしょうか?願わくばEQ補正済みのヘッドホンがもっと増えてくれる事を期待しつつ、使っていこうと思います。

特に気に入った点
  • クオリティの高いモニター体験
  • 3種類のスピーカーいずれも目的が明確で使い分けしやすい
  • ヘッドトラッキングによる自然な没入感
  • ワクワクするGUI
改善されたら嬉しい点
  • 若干高めのCPU不可
  • キャリブレーション済みのヘッドホンの少なさ
  • DAW以外でも使いたい
Waves
CLA Nx
¥5,060
本体価格:¥4,600
253ポイント還元
Waves
CLA Nx + Nx Head Tracker
¥34,760
本体価格:¥31,600
521ポイント還元

こちらの記事もご参考に!

記事内に掲載されている価格は 2021年8月25日 時点での価格となります。

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