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みなさんこんにちは!暑くなってきましたね。
6月から始まった【Rock oN 個性店長リレー】。トップバッターとして私PD安田が抜擢されました!
今月は私がRock oN渋谷店の個性店長として、得意の独断と偏見で皆様にさまざまなノウハウをご提案できるように、オリジナルコンテンツ制作から店頭展示アレンジまで、PD安田色に染め上げていきます!
私事ではありますが以前よりも曲作りのペースが上がり始め、「どうすればもっと楽に効率よく作業できるかな〜」と考えるようになってきましたので、設定簡単&シンプルな制作環境を作り上げるべく、気になる時短アイテムを集めてみました!
コンセプトは「制作時短化計画」です。
当店ではモジュラーシンセ、プラグインシンセ、インターフェースコーナーなどを展開しておりますが、それぞれ役割を持ったコーナーに対して、如何に時短化してサクサク作れるかを提案していきます。それでは時短化に向けてどう工夫できるか考えていきましょう。
まず初めに時短化するにはどうしたらいいのか?
作業の工程を明確にする
1,初めに、モチベを高める(これ重要です)
一番大事な事、それは「モチベ」です。
モチベーション(motivation)とは、動機、きっかけ、意欲と我々クリエイターにおいて最も重要な動力になっております。なのでいろんな曲を聴いて、気に入った曲があったら「あ、こんな感じ作ってみたいなー」としてもいいですし、小説読んで「こういった展開があったらいいなー」を発展させてもいいですし、なんでもありです。ちなみに私はYoutubeとかMVをみて「このテンポで曲のキーもこうがいいかな」と挑んでおります。案外作ると全然参考にしている曲とは別物ができるので、おすすめです。
あと、新しいプラグインシンセ、エフェクトをGETした!インターフェース、スピーカーを変えた!これも十分な動機になりますので、ものを買うというのも一つの手段でございます。
2,全体の雰囲気、もしくは軸になるものを作る
いくらモチベが高くても、まずは打ち込みなのか、弾くのか、歌うのかは分かりませんが、DAWにどんどん入れていかないと進んでいきません。
最初にどれから進めるかは人によってやり易さは違いますので、ここはいろんな方法で試すのがいいかと思います。なお、私の経験を申しますと、今となってはピアノから全体の進行の感じをドラムの打ち込みと同時進行で土台を作っていっておりますが、最初期はドラムの打ち込みだったりギターを弾いてみたりにも挑戦しておりました。結果として、ピアノでコード感、進行、メロを決めつつ、同時進行でドラムも打ち込んでいくといったやり方になっております。
ちなみにピアノは音楽的な音域をほぼ網羅しておりますので、コードの理論と、押さえ方の決まり事みたいなのを覚えたり練習をすると、様々な楽器に対しての応用が効きます。そしてある程度弾けるようになると、不思議なことに曲作りへのモチベーションアップにもつながるので、非常に有効的です。最終的には鍵盤を弾くのもめんどくさくなってマウスだけでも作曲ができるようになります(経験談)。初めての方も、プロの方でもせっかくなので、普段触らない楽器とか練習してみるのをおすすめいたします。
3,ショートカットを覚える
さてさて、ソフトの操作前にいきなりショートカットと来ましたが、作曲においてやることは大きく3つ「トラックを作る、録音する(打ち込みをする)、編集する」この3点です。操作もこの3つの要素がわかれば問題ありません。そしてこの要素におけるショートカットとその機能内容を覚えればもう完璧です(あくまでも今回は時短目的なので)。
ご存知かもしれませんが、DAWに限らずどのソフトも基本的には上のタブのところにファイルとか、編集とか、表示とかあるかと思いますが、各機能へのアクセスや実行は全てこのタブから表示して実行することが可能です。しかし、膨大な機能がある中、似たような名称で、探すのが非常に困難で、忘れます。大体の方はここで挫折します。ちなみに私も何度か挫折しておりますが、こうして生き残れたのはPro Toolsを買ってみて、ショートカットを覚えるのが基本みたいな教えをいただきましたので、おかげで覚えられました。
従って最初のとっかかりとして、ショートカットを全部とは言いませんが、使うやつだけ覚えるというのは結構大事かなと思います。
続いて具体的に知っておきたいショートカットの名称を順番に上げていくと
・トラックを作る(OSとDAWによって操作は異なります)
Shift + Control or Command + N(Pro Toolsの場合)
Option+Command+S または A(Logicの場合)
Control or Command + T(Liveなど)
まあ、大体「N(New)」か「T(Track)」「A(Audio)」「S(Synth?)」などなどアルファベットの頭文字を充てており、Shift、Control(Command)、Option(Alt)のキーと組み合わせて、様々なパターンに適用できるようになっております。一応関連づいているものもあったり、そうでなかったりDAWによってまちまちなところはありますが「新規トラックを作る」のショートカットを覚えておくとベストです。とりあえずDAWを購入したら、まずはそのDAWのショートカットで「トラックを作る」を調べるといいでしょう。なお、さっき調べた限りですとCUBASEはデフォルトではないようで?タブからアクセスとか、画面上の+マークとかで、基本的にはマウスで操作メインが初期設定のようでした。
とりあえずトラックを作らないことには打ち込みも録音すらもできないので、ここは重要かと思います。
・録音、打ち込みをする
トラックができましたらば、続いてデータを記録する作業に入ります。録音の場合は「録音するトラックを選んで待機にする」「録音ボタンを押す」の動作が必要になります。打ち込みの場合も鍵盤で弾く場合も同じですが、マウスの人はクリックでひたすら枠をゲーム感覚のように埋めていく感じで楽しいです。
ここで覚えておきたいのは、トラックの選択と録音待機はショートカットも存在はするのですが、基本はマウスの操作になってきます。鍵盤を弾いての打ち込みも同様ですが、やり直したい時もあるかと思いますが、よく使うのは「スペースキー」「エンター」でしょう。別にショートカットではないですが、基本的なキーコマンドになります。
なおマウスで音程の打ち込みの場合、通常は矢印アイコンなので「何かを選択をする」という役割がデフォルトですが、大体Command or Controlを押しながらでアイコン切り替えが可能だったりするので、左手でキーを押さえつつ鉛筆アイコンでMIDIの入力アイコンに切り替えて「入力をする」左手を離して「選択をする」の2つアイコンの行き来でサクサクと構築が可能です。これも覚えておくとベストでしょう。
・編集をする
これはおおよそのソフト共通ですが「コピペ」ですね。Command or Control + C(コピー)で元のデータの複製を作り、Command or Control + V(ペースト)で複製したい場所に貼り付けが可能です。
楽曲においては、ドラムのパターンが繰り返しだったり、1番、2番が繰り返しになるのでコピペはとても重要な機能になります。あと、案外適用できる機能としてAlt押しながらデータを選択クリックして、そのままドラッグすると同じデータを複製できるなど、ここは知っておいて、積極的に使うと素早い操作が可能になります。後に紹介するトラックボールや、ツールを使えばボタンひとつで作業が行えますが、基本はMac/PCのキーボードでできれば問題はないかなと思います。
あとは、作業していく上で、やはり戻したい!という場合はCommand or Control + Zでやり直し(ひとつ前)ができますが、おっと戻しすぎた!という場合はShift Command or Control + Zで戻れます。ここまでは「いや、それぐらいは知ってるよ」という機能ばかりです。
さて本題ですが、このショートカットを使うやつだけをワンプッシュで使用できるものを用意できれば効率が上がりませんか?ということで、次に紹介するのは、モチベと軸になるもの、そしてショートカットをワンプッシュで網羅できる手段を考えていきたいと思います。
設定できる便利ツールの紹介
続いて、今後各コーナーの提案として使用する機材を簡単にご紹介します。今回は機材だけの紹介で申し訳ございませんが、次週、各コーナーでの紹介において、活用方法や設定の提案を挙げていきますので乞うご期待でございます。
●左手デバイス
Koolertron
https://www.koolertron.com/best-sellers.html
ちなみに最近私も2つ導入しました。
LOUPEDECK
ショートカットに限らずアプリの起動なども使用可能です。
・Kensington SlimBlade Pro
言わずと知れたトラックボールですが、腕への負担を減らし指先のみで基本操作可能です。ちなみにクリックは4つ用意されており、右クリック、左クリックの役割はもちろん、右上、左上、または下2つ同時押し、上同時押し、左側、右側同時押しで機能を変えたりも可能です。
●MIDIコントロール
nanoKontrol
MIDIコントロールも様々なブランドから出ておりますが、実はKORGのnanoKontrolは安くて、CCなどのアサインも自由にできるので、おすすめだったりします。
さて、このような機材を駆使して、今後ブラッシュアップした各コーナーを交えて皆さんにお届けしますので、ご期待くださいませ!
記事内に掲載されている価格は 2024年6月4日 時点での価格となります。
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