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コラム「モーリー・ロバートソンの不思議BOX」

【15】動画配信が後押しするモジュラーの広がり

新商品/特価情報

【キャンペーン】

RME

Fireface UCX AR+

¥158,760

RME Fireface UCX に『 Advanced Remote Control 』をプレゼント!Rock oNはAR活用法迄ご案内致します!!

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Fireface UCX AR+

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Nucleus

SSL

¥608,040

Avid HD Native × SSL Nucleusが作る新しいワークフロー。ROCK ON PRO限定 MASSIVE PACK SUMMER!

大型コンソールに匹敵する音質と操作性を実現!ダビットソン阪田が新たなご提案でPro Tools HD Native導入とMASSIVE PACK SUMMERをアシスト!

SSL

【新製品】

RUPERT NEVE DESIGNS

551

¥113,400

Rupert Neve Designs 551 同社初の 3band EQ VPR 500モジュール。ビンテージ/モダンデザインのハイブリッド構造が織りなすビンテージサウンド!

Class-Aゲイン回路、カスタム設計されたインダクターと同じくカスタム設計されたトランスフォーマーを搭載したPORTICO 551 INDUCTOR EQは、500シリーズ初の3バンドEQです。

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【新製品】

Waldorf Music

2-Pole ★初回限定特価!

¥31,104

WALDORF MUSIC 2-Pole 初回特価!手軽に使えるアナログフィルターは楽曲の旨味を倍増させます!オリジナルバンドルは更にお得ですよ!

初回限定特価!通常¥38,880がいまだけ¥31,104に!20年間以上シンセサイザーの開発を続けてきたWaldorf Music独自のサウンドの心臓部を抜き出したとも言えるアナログフィルター2-poleの魅力は計り知れません。

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Blue Microphones

Kiwi ★期間限定Robbie マイクプリアンププレゼント!

¥190,080

Blue Microphone 人気7機種に最大12万円以上のプレゼントキャンペーン!際立つ存在感のマイクサウンドで楽曲を彩れ!

最大¥129,600もの大型キャンペーン!Rock oNでも定番マイクブランドとしてロングセールを続けるBlue Microphoneをこの機会に。

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APOGEE

Symphony I/O 2×6

¥239,760

APOGEE Symphony I/O 2X6 が大幅プライスダウン!ThunderBridgeバンドルはThnuderboltケーブルプレゼントで更にお得!!

APOGEEのテクノロジーの粋を集めたオーディオインターフェース『Symphony I/O』シリーズより、最少入出力の2X6カード搭載基本セットが約7万円の大幅値下げ!

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Peluso Microphone Lab

22 47

¥205,200

Peluso Microphone 体感キャンペーン!店頭聴き比べ&蘇ったヴィンテージサウンドをそのまま伝えるVOVOXケーブルプレゼント!

時代と共に枯れるどころかその価値の高さが輝きを増す本物のビンテージサウンドを低価格で、しかも新品で手に入れられるPeluso MicrophoneをぜひRock oN 渋谷店頭で体感ください!

22 47

【新製品】

Arturia

MINIBRUTE SE

¥77,760

Arturia MINIBRUTE SE プレミアム仕様の限定モデル登場!精悍なルックスとSTEP SEQを身にまとったスペシャルなアナログシンセ!

通常版がアルペジエーターのところ、MINIBRUTE SEはミニ鍵盤のMICRO BRUTEで高い評価を得たステップシーケンサーを搭載した特別版!

MINIBRUTE SE

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阪田推薦

New Traditional Selection

¥316,999

VPR Custom Fusion Project 始動!ブランド間を超えたスペシャルバンドルであなたのニーズにJUST FIT !!

VPR選びのファーストステップとして、Empirical Labs EL500(電源内蔵シャーシ)と組み合わせ、まるで1Uアウトボードの様に使える2モジュールセットをご提案します!

New Traditional Selection

【新製品】

Native Instrument

MASCHINE Vintage Gold

¥69,800

NI MASCHINEにニューカラー「MASCHINE Vintage Gold」が登場!RockoN限定でプラス一万円にてKOMPLETE 9バンドルも販売いたします!!

ソフトウェアもVer2.1になり、さらなる高みに登りつめた次世代ビートメイキングマシンに待望のニューカラー、MASCHINE Vintage Goldが登場しました!

MASCHINE Vintage Gold

【新製品】

RME AUDIO

Fireface 802 ★ 初回予約特典付き!

¥228,000

RME Fireface 802 鮮烈デビュー!10年先の未来を見据えたプロ仕様I/Fの決定版!Rock oNだけの初回特典を見逃すな!

Fireface UFXに次ぐセカンドフラッグシップ。初回予約特典でOYAIDE 電源&USBケーブルをプレゼント!

Fireface 802 ★ 初回予約特典付き!

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HAPPY SUMMER 第1弾、スペシャリスト10名が集結し、これまで以上の製品数と最大割引率でお送りするSALEがスタートしました!今日から7日間だけの特別なSALEリストに急いでGO! そして本日よりWavesのBIGキャンペーンもスタート。たった4日間限定で、最大48回払い低金利クレジットアシスト付きのMercury Native¥248,000、Horiszon Native¥109,800。他にも制作シーン必須アイテムの各種4バンドルが驚きの超特価です! 遂に動画レビューも登場したAIRA SYSTEM-1の特集記事も併せて、今週末もRock oNで楽しみ尽くしてください!


4日間限定 史上最大のBIG WAVES!この波に乗り遅れるな!最大50万円以上のValue!

2014年6月30日までのたった4日間限定のBIGプロモーションが始まりました!

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AIRA SYSTEM-1 LEGENDを呼び起こせ!

ムービー掲載!遂に発売されたPLUG-OUT SYNTHSIZER SYSTEM-1!実機を手にして大興奮のAIRA Rock oN Lab.所長のACID渋谷が徹底レビューを行います!

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MIM Education 有料セミナー 名匠 エンジニア吉田保 から学ぶ珠玉のレコーディングテクニック

数々の日本の名盤を創造してきた名匠 吉田保氏 から直接、技術やコミュニケーションノウハウを直伝できるEducationセミナーです。実際のアーティスト・レコーディングを行いながら、その流れを学習できるのが特徴です。

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【15】動画配信が後押しするモジュラーの広がり

今回は具体的なレシピを離れ、モジュラー・シンセサイザーが勢いをつけている背景を俯瞰してみたい。

日々リサーチを続けていると、なんといっても動画が果たす役割が大きいことを実感する。動画のチュートリアルや広告、インタビューなどがSNSを通じてどんどん広がっている。参考になる事例がVSTシンセ「Massive」のチュートリアル動画だ。

開発元の「Native Instrument」社が2000年代の後半以降、それほど力を入れなくなったと思われる「Massive」だが、「Youtube」では相変わらず勢いが衰えていない。例えばこちらのチュートリアル動画は2010年のアップ以来185,000回以上も見られている。

Massive Dubstep - Effective Heavy Wobble Tutorial
(画像クリックで拡大)

ご覧いただければわかるが、この動画は商品ではない。アップ主がぼそぼそ喋りながらマウスを動かしているだけのものだ。なのに驚異的な回数で閲覧されている。それだけ「Massive」のチュートリアルに高いニーズがあることがわかる。

「Massive」の大ブレイクは、ダブステップのサブジャンルの一つである「Brostep」が後押しした側面もある。当初は「Skrillex」や「Zomboy」などのビッグネームにそっくりのプリセットを組み立てようとする素人やセミプロの動画が中心だった。だがその後、よりスマートにプログラミングのノウハウを集積するサイトも相次いで登場した。その一つがこれ。

「Massive」が見せている展開は暗示的だ。動画がSNSの中で引っ掛かりを持つと、急激に発信力を帯びる。モジュラー・シンセのチュートリアル動画も似たような方向で増えていくかもしれない。

動画配信のもうひとつのメリットは、魅力的であれば無名ブランドでも一気に注目を集められることだ。最近開設されたモジュラー・シンセのサイト「Muff Wiggler」では小規模の開発元を後押しする色合いが強い。サイトの中に「Qu-Bit Electronix」創始者への動画インタビューが掲載されている。

MuffWiggler Interviews Qu-Bit Electronics
(画像クリックで拡大)

インタビューを受けた Andrew Ikenberry はコンピューター音楽のプログラミング言語「C-Sound」を修得し、サーキット・ベンドやアナログ回路に没頭した日々から、モジュラー・シンセの開発を思い立った過程を早口で熱弁。頭の回転の速さや意気込みが伝わってくる。

一連の動画インタビューで、開発者たちはパンクロックやノイズ音楽に心酔していた過去の経歴やプログラミング言語を使って初期のプロトタイプを設計した経緯などを幅広く語っている。スティーブ・ジョブスを彷彿とさせる野心家、マイペースにひたすら好きな音響の世界を追及する夢想家、挑発的に発言するならず者もいて、種々雑多な肉声が発信されている。それぞれの生き方が如実に反映された製品の「ものがたり」に心酔する人も増えるだろう。どんどんと細分化し、製品の機能がオーバーラップしているモジュラーの世界では 一昔前の「スペック主義」とは異なり 、開発者の美意識をユーザーが共有することが購入の大前提となる。

続けて、ユーザーのコミュニティーが牽引する形で従来の音作りの概念を拡張する「ノン・スタンダード」な動きも顕著になっている。「裏技」という領域を越えて、当初の設計者が想定しなかったようなおもしろい方向へ広がっている。かつての時代、アーチストは資本に囲われ、育てられ、門外不出の「秘伝」を持ち味にスターダムへと登りつめる存在だった。しかし環境は変わった。今日のクリエイターはレコード会社や事務所に発見されるのを待たずに、自主的にネットへと発信する。シェアを通じて上手にプロモーションしながらも自身に利益を誘導することが新たなゲームのルールになりつつある。

こうして玉石混淆の無料チュートリアルが増殖する中、パワー・ユーザーが開発したサンプル・パック、プリセット集やチュートリアルも商品価値を帯びるようになった。

例えば「Loopmasters」のようなサンプル販売サイトではWAVのループだけではなく、「Massive」のプリセットをカタログに追加している。

音作りの有料チュートリアルも数多くある。直接モジュラー・シンセには関係ないが知っておいて損はない事例に出会ったので、あえて紹介しよう。 Breaking Beats

のべ4時間に及ぶこのチュートリアルは「Ableton Live」の操作画面をキャプチャーしたもの。 ダブステップやエレクトロ・ハウスなどで用いられる「あの」やたらと野太いドラム音の作成法を、奥深いところまで指南してくれる。 筆者は広告動画を見て購入。手順通りに手を動かしてみて、初めてその威力がわかった。

例えば3つのサンプル音源をレイヤーにしてスネアドラムを合成する手法が解説されている。そのうち一番上のレイヤーにはありもののスネアやリムショットの音源を使い、ハイパス・フィルターをかけて高周波域だけを抜き出して使う。つまり、すでに持っているが「お蔵入り」したサンプル集を活用できるのだ。

チュートリアルの後半では従来のロック・ミュージックのミキシング理論とはおよそ異なる「2010年以降」のミキシング・スタイルが解説される。全編を見終わって、クラブ・ミュージックが加速的に変化しているのがわかった。

さらに一歩進んで、音作りと演奏法をセットで指南する人物もいる。ベルリン在住の「Mad Zack」だ。プロフィールはこちらから。

Mad Zackは天才的にサンプルを編集し、MIDI Fighterをはじめとしたコントローラーでリアルタイム演奏をする。有料チュートリアルを買いたいと思ったきっかけはこちらの無料動画だった:

Sample Free Sounds from the Internet
and Build Unique Ableton Drum Racks
(画像クリックで拡大)

ネット上にある音源を「Audio Hijack」という廉価なソフトでキャプチャーし、「Ableton Live」や「Traktor」のサンプル音源として編集していくというものだが、よくある「名曲の一部を抜き出す」という範疇を優に超えている。ホラー映画「リング」米国版の予告編や、あげくには「Massive」のチュートリアル動画に至るまでネットに転がっているリソースから無差別に、容赦なく取り込んでいく。日本的に「JASRACがやってくるのではないか」「事務所が出てくるかも」「本人の許諾は」などといった固定観念を持っているとこの発想は浮かばない。いや、浮かびえない。しかしそこにとどまらず、同氏は世界中から抜き取ったサンプルに独自の加工を施して「売り物」へと変身させている。まさにニュー・エコノミーである。

Mad Zackはありとあらゆる音源をそのソースではなく「スペクトル」や「テクスチャー」として聴いている節がある。ソフトウエアの中で音源のボリュームを「+12db」へと極限化したり、アタック部分にクセをつけるために「+24=2オクターブ」以上のエンベロープを加えたりは序の口。リバーブにコンプレッサーをかけ、そのつぶされたリバーブにサイド・チェーンを加えたり、パーカッションとして加工した音にオーバードライブやサチュレーションを加えたりも平然と行う。一言で言うなら「ill」で「ワルい」音作りだ。

以上のように動画で発信するアプローチは、先々モジュラー・シンセにも適用できることだろう。実際のところ、モジュラー・シンセの動画はまだ「幼年期」にある。チュートリアル動画はちらほらとアップされているが、iPhoneなどで撮影、音もマイク録音というものが圧倒的に多く、全体に稚拙だ。ただ、Mad Zackのような方法論でモジュラー・シンセの音源を貪欲に活用したならば、新たな価値やマーケットが創出されるのではないか。

一歩引いて眺めると、これらの動画は音楽制作の視点を広げ、発想を多様化させる作用をもたらしている。モジュラー・シンセの柔軟な設計やパッチの予測不可能性は、そもそも多様化の波に適合しやすい。そこには既成概念に抵抗する「ならず者」の味わいもつきまとう。だからこそ、リバイバルが加速しているのだろう。英語の壁もあるが、是非魅力的なチュートリアル動画を探し当てていただきたい。


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モーリー・ロバートソン プロフィール

日米双方の教育を受けた後、1981年に東京大学に現役合格。日本語で受験したアメリカ人としてはおそらく初めての合格者。東大に加えてハーバード大学、MIT、スタンフォード大学、UCバークレー、プリンストン大学、エール大学にも同時合格。1988年ハーバード大学を卒業。在学中に作曲家イワン・チェレプニンに師事、モジュラー・シンセを専門的に学んだ。現在はテレビ、ラジオ、講演会などで活躍中。

2014年4月に独自の英語塾「リアル・イングリッシュ」を開催。


電子書籍:
自分を信じていい時代(角川ミニッツブック)
「知的サバイバル」セミナー(角川ミニッツブック)

公式サイト:Office Morley
Twitter:@gjmorley



   

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