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ハンドメイドのフラッグシップ・チューブ・マイクロフォン、Bottleを代表として近年はYetiなどUSBマイクでも人気の高いBlue MicrophonesのCEO、John Mier氏がRock oN渋谷店にご来店になりました!この機にBlueのマイク哲学をたっぷりと語っていただきました!TCグループ・ジャパン矢島氏による解説/通訳を交えた動画を是非ご覧下さい!!
Blue Microphonesはバルト三国の一つであるラトビアでヴィンテージマイクの修理を行っていた天才エンジニアのMartins Saulespurens氏と著名なアメリカ人ジャズ・ミュージシャンのSkipper Wise氏の二人によって立ち上げられました。Martins氏が数々のヴィンテージ・マイクを新品同様にリファインするその腕でヴィンテージ・マイクのサウンド、魅力を持った新しいマイクをイチから作ろう、という意気込みから今やハイエンド・チューブマイクとして絶大な人気を誇るBottleが産まれたのです。そのBottleを始めとして同じくチューブのCactus、ソリッドステートのKiwi、アクティヴ・リボンというユニークな構造のWoodpecker、そしてエントリークラスでありながら高いクオリティで人気のBluebirdなど次々とヒットを飛ばします。
しかしながらマイク作りは得意でもビジネス・サイドが苦手なSkipper氏とMartins氏。ロサンゼルスの北西Westlake Villageに移ったBlueはパートナーとしてハーバード大MBA卒のビジネスマンと手を組みますが、残念ながら彼はビジネスは分かってもマイクや音楽のことは分からない。会社組織は整理され、販売体制も整いましたがやはり楽器や音楽機器の良し悪しといった感性を持った人間が必要ということで当時TC Electronic USAの社長だったJohn Maier氏に白羽の矢が立ちました。Maier氏はTC Electronicでの仕事は充実していましたが彼はアメリカ人であり、デンマーク人ではなく(TCはデンマークの会社)、あくまでデンマーク本社の指示を受ける米国支社長という立場でした。そこで自分のやりたいこと、作りたいものを実現する場を求めておりBlue Microphonesとはまさにぴったりのマッチングだったとのこと。
Blue Microphonesにはマイクに対する明確な哲学があります。それは “Mics do color the sound” つまりマイクは音に色を付ける、ということです。マイクロフォンという変換機を通る以上は完璧にフラット、ピュアなサウンドはあり得ません。それならマイク毎にキャラクターを持たせて楽しんだほうがいいじゃないか、ということです。それがBlue製品のカラフルで個性的なサウンドと外観を産み出し、多くの支持を得ているのです!
新製品のreactorは低価格でありながら単一指向、双指向、無指向と3段階に切り替えられ、しかもカプセルの向きを90度に動かすことができる画期的な一本。サウンドは非常に明瞭でローノイズ。特に中低域が非常にしっかりとしておりそれでいて決して膨らみすぎない安定感は1kgを超える重量のなせる技でしょうか。音質は、機能性と共に同価格帯ではズバ抜けていると言って間違いありません!
Blue Microphonesの製品作りに妥協はありません。多くの人々はBlue製品はMade In Chinaだと思っているかもしれませんが、Dragonflyから上の機種、Bottle Rocket、Mouse、Kiwi、Castus、Bottle等はWastlakeの本社でハンドメイドで生産されています。他の機種の多くも一旦中国で生産された後にアメリカまで送られ、本社でチェック、調整を行った上で販売されています。Rock oN 渋谷店では上記のBlue製品を展示しております!是非ともそのクオリティを実際に手に取り、試聴して実感してみてください!
記事内に掲載されている価格は 2011年11月8日 時点での価格となります。
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