話題のPlaytime Engineering blipblox。
synthesis for allと銘打たれ3歳のキッズでも安全に、そして簡単に本格的なシンセシスを楽しむことができるユニークな楽器。いわゆる子供向けの鍵盤のような、弾くと音が出る、童謡のメロディーが流れる、といった知育玩具みたいなものとは一線を画しており、出てくる音はもろに生々しいオシレーター音とローファイなドラムサウンド。子供用シンセなんて今までなかったですよね。これは驚きです。
Playtime Engineeringの共同設立者にしてデザイン&エンジニアリングを務めるTROY SHEETS氏のデモ動画をご覧ください!
構成は大まかにシーケンサー、オシレーター、フィルター、アンプの4つのステージになっています。シグナルフローは左から右へ流れるようにパネルデザインされており、このシグナルフローを理解するのがシンセ全般にとっても非常に重要ですが、わかりやすく色分けされた矢印で示されています。
緑色の矢印がノートシグナルで、オレンジがオーディオ、青がコントロールシグナルです。シーケンサーセレクトボタンを押すと内蔵された100個のメロディからランダムに選択されて再生されます。またドラムのON/OFFもこちらでコントール可能で、これによってなんとSTEMの概念を学習できるようです。3歳のキッズがドラムを抜いてブレイクを作り、メロディをフィルターで過激に弄ってドラムを戻すということを体で覚えそうですね!ドラムはボタンを叩いてキックとスネアを鳴らすこともできます。
音作りの幅も広そうですね。パルスウィズモジュレーション、FM、デチューンなど一般的なシンセのオシレーターの性能を一通り備えています。また、3×3のモジュレーションマトリックスを搭載しておりソースにLFO1/LFO2/モジュレーションエンベロープ、ディスティネーションにはOSC1/OSC2/フィルターとなっていて、かなりトリッピーなサウンドにもすぐアプローチできますね。ノート/オーディオ/コントロールシグナルの関係性を幼少の段階で理解できるようになってしまう凄いマシンですね。
いや〜凄い。2OSC/2LFO/2EG/1LPFという充実の仕様で音もユニークなので、外部音源として使いたいな〜なんて思ったらMIDI IN付きでした。わかってらっしゃる!
Writer. Shibuya
Playtime Engineering
https://blipblox.com/
記事内に掲載されている価格は 2018年1月27日 時点での価格となります。
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