NAB 2018 Central hallの一番奥に大きなブースで様々な提案が行われていたIP SHOWCASE。SMPTE ST2110の勢い、そして多様性、柔軟性、利便性様々なメリットが非常に明確に展示されていました。これまで通りに各社メーカーを跨いでの実際の接続展示も合わせて行われています。写真を多く使って一気にご覧頂きたいと思います。
先ずはST2110のオーバービュー的な展示。映像、音声関係なくどの様なきいも接続されるという展示。
こちらがAudioの展示。AES67をST2110がどの様に包括しているのかがわかりやすいですね。そして、相互接続されている各メーカーの多さもオーディオのとくちょうではないでしょうか?Dante機器もRavvena機器も接続されているのが分かるかと思います。
ST2110で気になる、音と映像、音同士、それらのズレに関してはこの様に問題ないということが明示されています。ほんとに?と思う方も多いかと思いますが、この部分に関しては、かなり考えられてきたソリューションなので問題ないでしょう。
こちらは、信頼性に関しての展示。片側がNGでも問題のない2重化はもちろんですが、朗報ともデータロスをしている状況でも二重化された回線の問題のない部分を使って復号化するということが出来るという動作デモ。2つのカクつき、ブロックノイズの出ているPaket Lossした信号を足し合わせることで成城な映像を映し出しています。これは、単純な二重化よりも安心感のある仕様ではないでしょうか?
他にもPTPを利用した際の接続方法、SDIと比較した際の柔軟性のアピールなど。
IP伝送技術のロードマップ。これからも順次テスト、規格のブラッシュアップなどが行われる予定になっているのがお判りかと思います。一度システムをIP網で構築したら、ベースバンドに戻ることは無いでしょう。システムの柔軟性、安全性など多くのメリットがここにはあります。会場にもIPに対応したとのアピールを強くするメーカが目立ちます。今後の大きな流れはすでに始まっていると言えるでしょう。
Writer. Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2018年4月13日 時点での価格となります。
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