新型シンセサイザー「MikroFreak」が展示!
ARTURIAからはBuchlaライクなPCBボードを搭載したデジタルOSC×アナログフィルターの新型シンセサイザー「MikroFreak」とオーディオインターフェースのAUDIFUSEシリーズの新ラインが登場!もうルックスの時点で買って帰りたかったんですが、まだ売ってませんでした!それでは早速特徴を見ていきましょう。
まずはArturia Lead Product ManagerのSebastien Rochardさんによるデモ動画をご覧ください。
まずデジタルオシレーターは11種類のユニークなモードが搭載されています(将来的に増える可能性あり)。SUPERWAVEやWAVETABLE、2オペのFMであるPI.FMなどベーシックなものから、フォルマントサウンド生み出すPI.Speechや金属的な物理サウンドを創り出すPI.Modalなど個性的なものがバランスよく入っています。グラフィックも非常に凝っていて可愛いのでぜひ見て上げてください。写真はPI.Speechです。PI.FMはラジオのモチーフでした。
そしてそのデジタルサウンドを受け止めるのが-12db/octのアナログのステイトバリアブル・フィルターです。このフィルターはみなさま御察しの通りoberheimのSEMスタイルです。oberheimのSEMがもともとMOOGやARPのサウンドに対して変化をつけるために-12db/octのLBHタイプだったので、今回の組み合わせも面白いですね。そして多くのパラメータとモジュレーションを制御するのが左上の小型モジュレーションマトリックスです。これは非常に良くできていて、プッシュエンコーダーツマミで、マトリックスが交差する点を探してサクッとエディットできます。
そしていよいよこのシンセの最も大きな特徴であるキーボード部分です。これは一般的なキーボードではなくPCBボードになっていて、さらにユニークなのがポリフォニックアフタータッチに対応している点です。PCBボードは鍵盤を仕込んで戻るという動作がないので連打などが得意なのですが、電極の接地面の増減でベロシティも表現できます。MicroFreakをコントローラーとして使う場合にはMPEやポリフォニックアフタータッチに対応するプラグインシンセなどを演奏する時にも効果が期待できます。これだけでも買う価値ありですね。
そして上段のサイコロマークを見ればわかる通り、シーケンスにランダムなエッセンスを追加することもでき、非常にモジュラーシンセ的な生き生きとしてサウンドメイクに長けていると言えるでしょう。うん、欲しいです。価格は349ドル。
オーディオ・インターフェースAUDIOFUSEシリーズのニューモデルも登場!
そしてこちらはArturiaが誇る便利屋オーディオ・インターフェースAUDIOFUSEシリーズのニューモデルです。19-20アウトのフラッグシップとなるAUDIOFUSE STUDIO(999USD)。メインのUSBポートはType-C、そしてAUDIOFUSEらしくUSBハブが3ポートあり、内二つはバッテリー充電もできます。ドングルやコントローラを多用する人に嬉しい配慮ですね。そしてもちろんアナログレコードユーザーを喜ばせるフォノ入力も健在です。そして通常のアナログのラインイプットが4つのマイクプリつきを含めて8inあるので、ハードシンセをたくさん使うユーザーに適していると思います。そしてダイナミックレンジも前作が117dBだったのに対し、119.3dBと向上。EINも-131.5dBuから-129dButこちらも向上しています。
そしてこちらはAUDIOFUSEシリーズ初のラックタイプのAudioFuse 8Pre(799USD)。2系統のADATを搭載し、プリの増設が可能。またAudioFuse Creative Suiteなるプラグインバンドルが付属するとのこと。ラック耳を下に向けるとデスクトップ仕様になるのもユニークですね。
Arturiaブースも毎回爆音で人気がありますね。
Arturia
https://www.arturia.com/
Writer:Shibuya
記事内に掲載されている価格は 2019年1月26日 時点での価格となります。
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