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30
Sep.2025
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ADAM Audio D3V, S2V レビュー by 作編曲家、レコーディングエンジニア 三國浩平

ADAM AudioのD3VとS2Vを試してみてほしい!ということでデモ機を借りる機会がありまして試してみました。
先に結論を言ってしまうと「かなりよかったです」

三國浩平 プロフィール

石川県・金沢市生まれ、野々市市育ち。
小松市立高等学校芸術コース音楽専攻(専攻:作曲)、東京音楽大学作曲科を卒業。

これまでに作曲を鈴木英史、鈴木敬、堀井勝美、後藤加寿子、藤原豊、小六禮次郎の各氏に師事。

作編曲家、レコーディングエンジニア、プロデューサーとして多方面で活動をおこなっており、最近の目立った活動として 「蒼穹のファフナー Symphony Orchestra Concert 2025」劇伴オーケストレーター、田代万里生「YOU ARE HERE」のRec&Mix、ホッカイドウ競馬ファンファーレのRec&Mix(演奏:東京佼成ウインドオーケストラ)、テレビ東京ドラマ24「シジュウカラ」(Rec)、アイスショー「プリンスアイスワールド」のRec&Mix、「ニコニコ超パーティー2018」「闘会議2017」出演などがある。

よつば吹奏楽団音楽監督、日本レコーディングエンジニア協会理事、吹奏楽教育協会会員。

https://www.km-works.net/artists/kohei_mikuni/

ADAM Audioのラインナップ

ADAM Audioのスピーカーラインナップは基本的に大きく分けて3つのラインナップがあって、

Tシリーズ → エントリークラス
Aシリーズ → ミドルクラス
Sシリーズ → ハイエンドクラス

と用意されていて、さらにそれぞれのシリーズで様々なサイズが展開されており「それぞれのシリーズのなかから、部屋に合った大きさを選んでね」という具合になっています。

これに加えて、D3Vという机の上に置いて使うようなことを想定されて作られた小さなスピーカーがリリースされて、これが結構良いみたいでSNSを見ていると音楽制作ではもちろん、それ以外の方々も含めて話題になっていますね。

まずはD3Vを

●製品情報

ADAM Audio D3V
小型ながらもパッシブラジエーター搭載で低域も豊か
D3Vは、ADAM Audioの高品質なサウンドをPC環境で楽しみたいアーティストや作曲家、コンテンツ・クリエーター、そして音楽ファンのために作られた、デスクトップ用のコンパクトなモニタースピーカーです。ドイツの伝統的なインダストリアルデザインを取り入れ、アダムの象徴である金色のリボンツイーターを搭載しています。カラーはブラックとホワイトの2色から選べます。

ADAM AUDIO
D3V Black
¥42,999
本体価格:¥39,090
430ポイント還元
ADAM AUDIO
D3V White
¥42,999
本体価格:¥39,090
430ポイント還元

箱から出しての印象が「軽っ、ちっちゃ!」です。ほんとにこんなので良い音するのか!?と不安になるレベルです。笑 大きさ的には、男性の手の大きさなら片手でぎりぎり鷲掴みできるくらい。この手の小さなスピーカーだと、入力がアンバランス接続仕様になっていることが多いのですが(平たく言うと、ノイズ耐性があまりなくてプロオーディオではあまり採用されていません)しっかりとバランス接続仕様なのは嬉しいですね。

なにやらUSB Type-Cのポートもあるのでなにかな?と思ったらType-Cでコンピュータやスマートフォンに接続すれば、オーディオインターフェイス要らずでそのまま音が出ちゃいました。これからDTMを始めたい、という人にはオーディオインターフェイス買わなくても済みます(下手に安いの買うよりD3VにType-Cで直接接続のほうが音が良い可能性もあります!)。出張先のホテルに簡易な制作環境を持っていきたい用途とかにも良い感じですね。ただしType-Cで接続する場合のサンプリングレートは48kHzまでの対応なのでそこだけ注意が必要です。

また、本体底面にはネジ穴があり、マイクスタンドをスピーカースタンド代わりに利用することもできます。とはいえこのスピーカーのユーザーはたぶん「気軽に机の上に置いて、そのまま使う」という方が多いと思うので、それ用の台座(机など低い位置に置いたとき用のもので、傾斜がつきます)も同梱されていました。

背面にはEQスイッチがあって、「机の上に置いたときに膨らみがちな帯域を補正してくれるスイッチ」「壁際に置いたときに膨らみがちな帯域を補正してくれるスイッチ」などがあるので、作業環境に合わせて多少の補正が本体でできます。

肝心の音質は、見た目に反してかわいくないというか、しっかり低域まで出ています。音量的にも自宅で使う分には結構大きな音量まで出せちゃいます(さすがに、ある一定の音量を超えると無理して鳴らしてる感は出ちゃいますが近所迷惑にならない範囲で鳴らしてる分には問題ないと思います)。
ツイーター(スピーカーの、高音域を担当している部分)がリボンツイーターになっているというのがADAM Audioの特徴なのですが、これのおかげか演奏のニュアンスが分かりやすい印象があります。なによりこの気軽に使える感じは、ゆくゆくはハイエンドなスピーカーを買ったときにもサブモニターとしても使えるのがいいな、と思いました。

続いて、ADAM AudioのフラッグシップシリーズにあたるSシリーズのS2Vを聴いてみます。

S2VにはEQ機能が搭載

●製品情報

ADAM Audio S2V
ADAM Audioの新しいフラッグシップ
最も微細な音のディテールをも把握可能にし、多くを要求される現代的なスタジオ環境に理想的なモニタースピーカー。小〜中規模の部屋に適した2ウェイ・ニアフィールド

ADAM AUDIO
S2V (1Pair)
¥399,599
本体価格:¥363,272
3996ポイント還元

S2Vには6バンドの(6ポイントの)EQが搭載されています。プリセットをいくつか保存したりすることもできるのでシチュエーションに応じて切り替えしたりこともできるようです。

我が家では142Hz辺りがブーミーになる傾向にあるので、その辺りの周波数を内蔵EQで下げました。この辺りがコンピュータやI/Oではなくスピーカー側で調整ができるというのがポイントで、うちのシステムだとI/O → モニターコントローラー → ヘッドホンアンプというふうに繋いでいるので、コンピュータやI/Oで調整してしまうとヘッドホンの音にも影響が出てしまうんですよね。スピーカー側で解決できるのはありがたいです。

実際にミックスで使ってみました

D3Vと同じくリボンツイーターのおかげか、演奏の細かいニュアンスが非常にわかりやすかったです。生演奏のレコーディング/ミックスをやることが多いのでこれは結構良い印象。これはレコーディング用のモニターとして使っても良い働きをしてくれそうです。D3Vも良かったのですが値段分の違いというか、S2Vは何段も上のレベルでそれを聴かせてくれる感じです。

ローは非常に締まった感じで、音の長さを正確に伝えてくれている感じがします。ローがだらしない感じだと量感を見誤ることがあるのでとても大事なポイント。

そのあと書き出したものをほかの環境で聴いてみても大きく印象が変わることはなく。パッと聴いた感じ良いスピーカーだなと思ってもバランス感が分かりにくかったりするとほかの環境で鳴らすと「あれ?」ということがあるのですがそういうこともとくにありませんでした。

そして価格を調べてみたら意外と思ったほどではなく。発売からそこそこ経っているのにあんまり話題になっていない印象があるのはやっぱり補正がないから?笑 でもそんなにそこは問題にならないスピーカーだな、と感じました。欲しいですw

こちらもご覧ください

記事内に掲載されている価格は 2025年9月30日 時点での価格となります。

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