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YAMAHAのデジタルミキサーやパワーアンプのための拡張カードMini-YGDAIシリーズの新製品「MY8-LAKE」が2012年9月に発売されることを、YAMAHAが発表しました。
MY8-LAKEは、ラウドスピーカープロッセッシングのスタンダードと言っても過言ではないLake Processingの「Lake Processorテクノロジー」を、YAMAHAデジタルミキサー上で仕様することができるようになるDSPカードです。日本国内では「InterBEE 2011」で初出展され、2011年11月頃に発売が予定されていましたが、生産工場の自然災害被害により発売日が延期されていました。それがいよいよ9月に発売されるということで、業界からは「待ってました!」の声が上がるのではないでしょうか。
MY8-LAKEは、最新のCLシリーズにインストールして大規模なシステムの中で活用するほか、例えば01V96iのような小型コンソールで使えばその機動性の高さはもちろん、小規模なSR現場でも「手早くどんな環境でも最適なサウンド空間を構築できる」というLake Processorテクノロジーの恩恵を受けることができます。
この度のMY8-LAKEの発売は、YAMAHAとLake Processingとの技術提携によって実現したものです。この発売に対してポジティブなコメントが両社から出ていることでも、とても友好的な関係を築けたプロジェクトだったのではないでしょうか。今後はLake Processingの技術をさらに導入したYAMAHA製品が出てくる可能性もありますね。これは非常に期待できるニュースです。
● MY8-LAKEの特徴
● Lake Processingとは?
最大の特徴は、1000以上のスピーカーの特性のプリセットを持っているというところ。
例えば、現場に駆けつけてセッティングをしましょう。それから使用するスピーカーの型番をLakeプロセッサーでセレクトすれば、そのスピーカーがフラットな状態で鳴るのに最適なEQが自動的に施されます。
この後エンジニアがすることは、箱の鳴りにあわせてEQで微調整をするだけ。この圧倒的な手早さこそが、Lake Processingが選ばれる大きな理由です。もちろんこの機能はツイーターやウーファーなどを組み合わせたシステムでも使用することができます。
この他にも、非対称なEQカーブ特性を持つ「MesaEQ」 、バンド間の干渉を最小限に抑える「Ideal Graphic EQ」、位相特性を乱さずに急峻なスロープを可能にする「Linear Phase Crossover」などを中心とする、Lake ProcessingならではのSRのための音響技術がLake Processingです。
2004年に発売された「Lake Contour」と「Mesa Quad EQ」の機能を一台で実現する画期的なモデル「Dolby Lake Processor」でその名を世界に轟かせました。現在この技術はLab.Gruppen社に受け継がれ、Lakeブランドとして「LMシリーズ」など業界標準とも言えるライブサウンドプロセッサーをリリースしています。
記事内に掲載されている価格は 2012年8月28日 時点での価格となります。
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