IMPULSEやLaunchPadなどのコントローラー、そしてTWITCHのようなDJ関連製品まで、幅広いジャンルの製品をリリースするブランドNovation。しかしシンセファンがイメージするNovationは、90年代後半、トランス/テクノ/エレクトロミュージックの発展に多大な貢献をした「nova」や「Supernova」などのリリースで知られるシンセサイザーメイカーとしての顔でしょう。そのNovationから期待の新製品MiniNovaが登場しました!
MiniNovaは歴代 SuperNovaシリーズのサウンドエンジンを受け継いだ、ミニ鍵盤のバーチャルアナログシンセサイザーです。重厚かつきらびやかなオシレーターに、「リキッドサウンド」と称される独特の質感を持ったフィルター。SuperNova直系のサウンドは、シンセファンなら誰しもが憧れる音と言えるでしょう。
シンセサイザーとしての基本性能は以下の通りです。
この他 MiniNovaならではの、優れた特徴をご紹介しましょう。
本体から伸びたグースネックマイクと共に、クラシカルなヴォコーダーからケロケロボイスを生むボーカルピッチまで、いまやHipHop、ハウス/テクノ、ロックなどアグレッシブな音楽に欠かせないボーカルエフェクトを搭載しています。
鍵盤の上にある、1から8までの数字が刻まれたボタンは、「アニメイトモード」と「アルペジエーターモード」という2つのモードを切り換えて使います。
「アニメイトモード」モードは、複数のパラメーターの動きをあらかじめ8つのボタンにアサインできる機能。演奏時にこれらボタンを押すことにより、直感的にサウンドにうねりや突発的な動きを与えることができます。この機能を使えば、ダブステップやエレクトロのLead Bassサウンドのような、複数のLFOやGRIDEパターンの組み合わせでフレーズを作る、有機的なプレイを指一本で行うことができます。
256個搭載されたプリセットは、ダイヤルつまみを回して欲しいサウンドに一番近いカテゴリやスタイルを選び、そこから目的のサウンドを探し出す方法です。カテゴリはLEAD、BASS、PADなど。スタイルはHOUSE、D&B、といった楽曲ジャンルとなっています。これは手早く欲しいサウンドを見つけるにはうってつけの方法ですね。
もちろん多彩な音作りができるMiniNovaは、一からのサウンドメイクも可能です。4つあるツマミと先述したアニメイトボタンで、唯一無二の過激なサウンドを作ってください。
またNovationは今後、プロのサウンドデザイナーやアーティストが作ったプリセット集「Novation soundpackシリーズ」のMiniNova用を発売していく予定とのことです。
MiniNovaはサウンドメイキングのための専用エディターソフトウェアが付属します。MiniNovaとUSB接続したPCにインストールしたエディターソフトを使って、視覚的に音作りができる他、このソフトはDAW内でプラグインとして使うことができるため、まるでソフトシンセを使うような感覚で、DAW上からMiniNovaの各パラメーターをコントロールできてしまいます!
モバイル性の高いコンパクトボディと、必要最小限に数を絞ったツマミ/コントローラー端子。さらにアニメイト/アルペジエーター機能をもった8つのボタンを搭載するなど、兄弟機であるUltraNova以上にライブや直感的な制作を狙ったMiniNova。名前は「Mini」でもその実力は大きなものです!発売日は2012年10月27日。ご予約受付中!
Novation Mininova の詳しいスペック&在庫状況はこちら!
記事内に掲載されている価格は 2012年10月25日 時点での価格となります。
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