自宅環境でのモニタリングの音は正確ですか?
完全に調整されたスタジオと比べ、自宅環境でのモニタリングでは、その部屋の特性が大きく影響してきます。
本格的なモニタリングルームを構築するために、吸音や拡散材をしっかりと組み込む必要がありますが、今回ご紹介のARC System 2を導入することで手軽に環境補正を行うことができます。
ARC System 2とは
ARCシステムは、測定用マイクと音場補正プラグインの組み合わせによる環境改善システムです。
ソフトウェア自体は、プラグイン形式での駆動となるので、どのDAWソフトウェアでも容易に使用できるのが大きなポイントですね。
ARC System 2ならではの特徴!
ARC System 2を導入するメリットは、大きく以下の点があります。
・測定用マイクが付属し、自分で測定が行える。
部屋の模様替えや引越しなどでも、自分で簡単に再セットアップができます。
・周波数特性だけでなく、位相特性も揃えることでLR定位の精度が向上
・様々な環境でのモニターシミューレションが行える!
(カーステレオや、クラブ、著名なモニタースピーカーの特性などでの再生をシミュレートすることが可能)
ラップトップPCや、NS-10Mなどの様々な環境でのミキシングをすることで、再生環境に対して適切なミキシングをすることができます。
・低域の再生レンジが伸びる!
Full Range Bass CollectionをONにすることで、低域の再生レンジを伸ばすことができます。スピーカーの測定時に、スピーカースペックを考慮した設定が自動的に適用されるため、スピーカー負荷についてはご心配は不要です。
測定の方法
1、スタンド・アローンのARC 2測定解析ソフトウェアを起動する。
2、テスト・トーンをスピーカーから再生し、測定マイクにて拾い解析する。
3、上記を、7~16カ所のリスニング・ポイントで繰り返す。
4、解析結果にプロファイル名をつけて保存する。
5、DAWのマスター・チャンネルに、ARC 2補正プラグインを起動する。
6、測定時に保存したプロファイルをロードする。
7、補正をONにした状態でしばらく聴いてから、OFFにしてみてください。
製品使用時の注意点
ARC System 2はプラグインでのインサートで使用する形になるため、基本的にMASTERトラックなどの最終段にかけることになります。
そのため、Audio書き出しなどを行う際は、バイパスをしないとその部屋での補正がかかった出音で書き出しとなりますので、ご注意ください!
部屋なりに影響をされないモニタリングを行う上で非常に便利なアイテム!ぜひこの機会に導入ください!
[eStoreClipper1A mdin=’35076′ normalprice=’42660′ img=’LINK’][/eStoreClipper1A]記事内に掲載されている価格は 2016年7月6日 時点での価格となります。
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