KORG KROMEは、数ある音色の中でも特にピアノ/エレピ/ドラムのサウンドにこだわり、高性能のカラータッチパネルも装備。制作にライブにあらゆる用途に対応するスペシャルシンセです!
KRONOS Xに代表されるハイエンドワークステーションは各社、「多音色化 / 多機能」を極めていますが、このKROMEはあえてキーボーディストが最も高クオリティを要求する「ピアノ」「エレピ」、ハードウェアシンセの弱点でもあった「ドラム」の3音色に注力しました。
KRONOS Xから受け継いだこの理想的な3音色のために用意されたPCM ROMの容量はなんと約3.8GB。一般的な同クラスのPCMシンセサイザーが容量1GBも無いことを考えれば、これは驚くべき大容量と言えます!それもそのはず、KROMEの音源は最大48kHz 16bitのハイサンプリングレートで収録されていて、極めて高い音質のために通常の4倍近いメモリを搭載しました。
例えばピアノ音源「German D Piano」はこれだけでKROMEの大容量ROMの多くを使い、その量は一般的なシンセの全音色の数台分に及びます!
● ピアノ
KRONOSのPCMライブラリー「EXs6 – SGX-1」から「German D Piano」を完全移植!贅沢にも全鍵盤フルサンプリングでノンループ。硬質で抜けるサウンドは分厚いのに暑苦しさが無く、ライブステージや重厚なオケの中でも埋もれることはありません。まさにこれこそ「KORGらしいピアノサウンド」と賞賛される音です!
● エレピ
こちらもKRONOSからRhodes MK I、Dyno、Wurlyの3種類の音色を継承。打鍵の強弱によるエレピ固有の振る舞いを極限まで再現するために「8段階のベロシティスイッチ」を搭載。そのためこれらエレピ音色はピアノと同様、一般的なシンセの全音色分に相当するROMが贅沢に使われています。
エディター内でアンプ、キャビネット、スピーカー、エフェクターを選択してキャラクター作りをすることも可能で、その温かく有機的なアナログサウンドは時代を超えて求められるエレピサウンドを余す事なく再現します。
● ドラム
これまでこのクラスのワークステーションに搭載されていたドラム音源というと、音作りの幅とクオリティに関してはPCのソフト音源にかなうものではありませんでした。しかしKROMEに搭載されたKRONOS譲りのJazz Ambience Drumsは、大容量を活かした贅沢かつリアルな音質を誇ります。またニアマイクのドライ音とアンビエンスをミックスすることが可能なので、最終的なミックスまで意識した音作りが可能です。
● ツボを押さえた数々の音色
この他にも「ワークステーション」として、ポピュラーでバリエーション豊かな音色を多数収録していて、まさに死角なしといったところです!
KROMEは鍵盤数の違う3つのラインナップが用意されています。61鍵と73鍵モデルはKORGファンにはおなじみの「ナチュラル・タッチ鍵盤」を装備。88鍵モデルのみ、デジタルピアノSP-170と同じ「ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション(NH)鍵盤」が装備されています。
※NH鍵盤は、低音部では重く高音部では軽くなるアコースティック・ピアノのタッチを再現した鍵盤で、KRONOSに搭載されているRH3鍵盤と比較すると若干軽めのタッチという印象です。
そしてKROMEの音色以外に特筆すべき点として「高品位なタッチパネル」が挙げられます。KROMEはWVGA 7インチカラータッチディスプレイを搭載!これはこのクラスのシンセとしては贅沢すぎる仕様ですね!
驚くべきはそのレスポンスの良さで、例えば音色エディットのためにフェーダーやツマミを操作する際、サッサッと指先を素早く動かしても確実にそれに追従してくれます。この 軽快な使用感は最新技術の賜物で、なんとKRONOSのタッチディスプレイよりも高性能だということです!
また、KROMEは強く軽いアルミパネルを採用し、61鍵の重量はたったの7.2kg!88鍵ですら14.7kgという驚異の軽量化を実現しています。ステージの進行の確認に便利な「ストップウォッチ機能」や、「エフェクトON/OFFボタン」がソフトウェア内ではなく、ボディ上に付いていることなどを考えると、KROMEはステージ上で活躍するプレイヤーを意識した製品とも言えます!
KROMEが単にKRONOSの下位製品でないことはこれでお分かりになっていただけたことでしょう。卓越した音色を持つKROMEは、9月23日発売予定です!Rock oNでは初回台数限定で純正ソフトケースプレゼントの特典付き!ご注文お待ちしています!
記事内に掲載されている価格は 2012年9月12日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ