VAシンセ界に響く真紅のサウンド。Nord Leadの伝説は止まらない。
初代Nord Leadがデビューした1995年から20年の歳月が流れた今もなお真っ赤なボディと厚くギラギラなサウンドの進化は止まりません。現行フラッグシップNord Lead 4のDEEPな魅力を、歴史を交えたっぷりお伝えいたしましょう。
Nord Leadのサウンド
シーンの最前線にいるNord Lead
Nord Leadは登場してすぐ Waldorf Q、Novation SuperNova、Access Virusと並び音楽シーンを席巻しました。サウンド、ルックス共に唯一無二なNord Lead。プレイヤーもプロデューサーもそのサウンドとツマミのレスポンスの良さに飛びつきました。
Bjorkのプロデュースで知られるイギリスの異端児HOWIE Bも、自身の変名プロジェクトSkelfでNord Lead二台のみのアプローチによる独創的なシングルをMo’Waxからリリースしていました。
また近年ではJames Blakeがサンプルサウンドをオシレーターとして使えるVAシンセ Nord Waveをライブで愛用。名曲Digital Lionの汽笛のようなシンセストリングスが印象的です。キレの良いローパスフィルターの軌跡がリバーブ処理された空間に美しく残っていますね。VAだからこその密度感とシャープさが表れています。
ではここからは実際にNord Lead 4の音作りの詳細を見ていきましょう。
唯一無二のサウンドを生み出す仕掛け
透き通ったWave Tableからクラッシュサウンド!
Nord Lead 4は1ボイスあたり2オシレーターのサブトラクティブ・シンセサイザーです。
一般的なノコギリ波、矩形波、サイン波、三角波、パルス波、パルス・ウィズス・モジュレーション(PWM)といった波形の他に、豊富なウェーブテーブル波形を搭載(オシレーター1のみ)。
このウェーブテーブル・シンセシスはピッチとは独立したレゾナント・ピークを含んだフォルマント波形など、ユニークな波形が満載されています。
Nord Lead 4は最大4レイヤーまで音色を重ねて使用できます。また、キーボードを左右の領域に分割し、それぞれ別の音色をアサインできるスプリット・モードも内蔵しています。
自由度の高いホールド機能を使用すれば、あるパート(スロット)の音色をホールドさせている間に、それをバックに別の音色で新たなプレイを展開させることも可能。
吠えるようなリードとダブステップ的サイン波ベース
オシレーター波形にイレギュラーな歪みを生み出すハード・シンク。そのダーティでリッチな倍音を含んだサウンドは往年の名機のシグネチャー・サウンドの1つでした。Nord Lead 4では、このハード・シンクの他に、ややスムーズなキャラクター(それでもまだまだワイルドです)のソフト・シンクという、2タイプのオシレーター・シンクを使用できます。このオシレーター・シンクにNord Lead 4独自のピッチ・モジュレーション機能を組み合わせれば、これまで以上に複雑でナスティなシンク・サウンドが作れます。
音の表情が驚くほど変わるMOOG&TB-303タイプのフィルター!
Nord Lead 4のフィルター・セクションは一般的な12/24dBのローパス・フィルターに加え、切れ味の鋭い48dBローパス・フィルターを装備。その上ハイパス、バンドパス・フィルターも内蔵し、フィルター用ADSRエンベロープやキーボード・トラッキング機能も搭載しています。
またこのフィルターは往年のアナログシンセの名機に搭載されていた、トランジスタやダイオードを梯子状に結線した「ラダー・フィルター」を忠実に再現したモードを2タイプ内蔵しています。各モードは単にラダー・フィルターの特性を再現しただけではなく、回路内部の歪みやレゾナンスの特性なども忠実に再現し、ユニゾン・モードと併用すればこれまでになかった極太サウンドのリードやベース・サウンドを生み出すことができます。
フィルター・ドライブ
フィルター・ドライブは、ボイスごとにかかるタイプのドライブで、エフェクト・セクションに入る前の段階でサウンドに歪みをプラスし、独特のサウンドに仕上げることができます。
ディレイの急激なタイム変化でミニマルテクノ!
トーク・エフェクト:口腔の動きをシミュレートした、いわゆるトークボックスのようなエフェクト
クラッシュ:サンプルレートを大胆に落として独特の歪み感を生み出すエフェクトです。
コム・フィルター:コーラス/フランジャー的なサウンドを生み出せるエフェクトで、LFOでモジュレーションをかけることも可能
コンプレッサー:スレッショルドのみのシンプルな構成ながら、サウンドに独特の質感をプラスでき、モジュレーション機能を使用すればサイドチェイン的に使用できる
ディレイ:ディレイ・タイムをコントロールするディレイ・テンポ・パラメーターは、マスター・クロックに同期可能で、テンポに合ったディレイ音を作り出せます。また、ディレイ・エフェクトはディレイ・テンポをリアルタイムに変更するとディレイ音のピッチが変化するアナログ・モードも選択できます。
リバーブ:3タイプのリバーブを内蔵し、ドライ/ウェット・コントロールはもちろんのこと、ブライトネス・コントロールにより、リバーブ成分の高域を自在に調整できます。
Liveでのブレイク作りに最適!インパルス・モーフィング!
インパルス・モーフィング機能
インパルス・モーフィング機能は、インパルス・モーフ・ボタンを使用し、複数のパラメーターの設定値を瞬間的に変化させることができるパフォーマンス機能です。LFOの周期を一気に2倍にしたり、オシレーター波形を切り替えたり、グライド(ポルタメント)をオンにしたり、レゾナンスを一気に上げたり、リバーブを一瞬でカットしたり……これらすべてのコントロールをボタン1つで一瞬のうちに行えるのです。ウォブル・ベースや複雑なゲーティングによるパッドなども完璧にシンクでき、しかも設定は非常に簡単です。シンプルながらもアイディア次第で幅広く応用可能なインパルス・モーフィング機能で、パフォーマンス時のクリエイティビティはさらに跳ね上がります。
モジュレーション・ホイール、ベロシティによるモーフィング機能
Nord伝統のモーフィング機能と言えば、モジュレーション・ホイールやベロシティで音色パラメーターをコントロール可能な、このモーフィング機能です。こちらはノブ・タイプの連続可変型のパラメーターをモジュレーション・ホイールやコントロール・ペダル、ベロシティでコントロールできます。例えば、アルペジオのオクターブ・レンジの変更や、クラッシュ・エフェクトのサンプルレートの変更をモジュレーション・ホイールなどで行えるのです。
コード・メモリー機能
コードの構成音をメモリーし、指1本で演奏できるコード・メモリー機能を内蔵しました。
アルペジエイター
アップ、ダウンやランダムなど、4オクターブのレンジで分散和音を演奏できるアルペジエイター機能です。マスター・クロック機能を使用すれば、LFOやディレイとの同期も行え、新搭載のポリ・モードでは和音のアルペジエイターのクロックで断続的に演奏させることも可能で、ゲーティングをしたパッド・サウンドに最適です。さらにパターン機能も内蔵し、インパルス・モーフィング機能と組み合わせれば複雑なリズムによるコードのトリガリングを使用したパフォーマンスも思いのままです。また、パフォーマンス・モードでは最大4系統のスロットで別々のアルペジオを同時に使用することも可能です。
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記事内に掲載されている価格は 2015年6月5日 時点での価格となります。
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