ポイント1 : 伝説のアナログ・サウンド ✖ コンパクト ✖ ヴァーサタイルなコンソール
さてさて、8424コンソールは基本的には24ch入力/4モノバスのシンプルなサミング用途のラインミキサーとしての位置付けながらも、2chの1073マイクプリアンプ、D.Iインプット、ユーザーで入れ替え可能なAPI500が2スロットあり、シンプルなレコーディング程度であればなんなくこなせてしまいます。
ライン入力にはRec用とDAWリターンの2種類が備えられており、各chごとにボタンで切り替えが可能です。
NEVEらしく、インプットトリムツマミが真っ赤です。このインプットトリムはデジタルのエンコーダーとしても働く形になり、DAWコントロールモジュールを搭載している時は、このツマミでパンコントロールなども行います。
AUXは3つ、ステレオのCUEは1系統です。EQやコンプ等の音作り系のモジュールは非搭載です。感性の赴くままにフェーダーでバランスを取り、EQやコンプはDAWでクレバーにセッティング…!な感じでしょうか。もちろんインサートポイントもありますので、ハードウェアも用意すれば使用可能です。
それぞれの4つのモノバスとメインバス(Group1,2,3,4とMIX)には2バンドのシェルビングEQを備えています。また、チャンネルのインプットとは別に、Reverb Returnを2系統備えています。合流先をGroup1/2 ,3/4 ,Mixから選べるので、Reverb以外にもアイデア次第で使い所がありそうです。
ポイント2 : オプションでDAWコントロールを備えたフェーダーに換装可能!
オプションのDAWコントロールを追加する事により、フェーダーコントロールはもちろん、トランスポートやオートメーションを含めた操作が可能になります。接続はEarthnetです。DAWコントロールと通常のフェーダーモードの切り替えもボタン1発。
フェーダーの感触も現行品のコントロールサーフェスの中ではトップクラスに滑らかです。
もちろんフェーダーのみではなくトランスポート周りも操作可能になります。
個人的に便利だと思うのが左の1-16chをDAWコントロールに割り当て、右の17-24chを通常のアナログミキサーとして活用する形です。
録音作業からミックス作業まで、シームレスに1台の機能の中でモード変更しながら使用していけるのがCOOLですね!
ポイント3 : 強力なメーター、モニターコントロールセクション
ただサミングするだけではなく、当然モニターコントロールセクションも備えています。モニターコントロールは2系統のスピーカーの他、ヘッドホンアウトも備えています。メインミックスあるいは2系統の外部入力を選択して聞く形になります。
VUメーターはコンソール中央の、視線が自然に落ちるポイントに位置しています。メーターに送るポイントを任意に選択可能ですので、回線チェック、レベル合わせはやりやすそうですね。さすがNEVEといったところでしょうか。
あくまで小規模な空間向けにデザインされたアナログミキサーですが、考え、選び抜かれた機能と使い勝手で色々と「諦めない」制作が出来そうです。
録ってよし、混ぜてよしなハイエンドな一台として、一台いかがでしょうか?!
Rock oN Company渋谷店では、Apogee Symphony I/O MkIIから16chのライン出しで実際にサミングの音を体感頂ける形で展示中です!セッションの持ち込みも可能ですのでお試しください!お店でセッションを立ち上げ聴いてみた感触としては、「広い」「解像度いいな!」「なのに不思議とまとまる!?」という所でした。DAWのミキサーエンジンも進化していますが、アナログの良さは一聴して感じ取れます。
プロダクトの真実を体験!2024 レビュー記事
記事内に掲載されている価格は 2024年1月12日 時点での価格となります。
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